Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

今一番のお気に入り

2009年09月30日 | ピュアオーディオ

先日も紹介しましたが、今一番お気に入りは「RCA箱システム」です。
Rca4
「ウーハーのパラレル化」でLE8Tを追加とCDP系をSD-9500単体からスチューダーA727(クロック交換)+DAC SD-9500にして使っています。

この2点の改善でサウンドの質が大きく変化して、「オリンパス」他の3つのメインシステムのグレードに揃って来ました。
Rca1

特に「オーケストラ」が素晴らしいです。「弦楽器群」の数と音の厚みが増し、軽い低音の弾むようなサウンドと伸びきった高域でしかも「うるささ」がほとんどありません。この前はお客様とマーラーの第6番の1・2楽章を楽しみました。圧倒的スケール感で音がヒタヒタと押し寄せる様は「ホールの生演奏」をほうふつさせるものです。

今日は澤野JAZZの中からウラジーミル・シャフラフノフの曲をかけて聴いています。この澤野工房のJAZZCDは能力のない装置ではBGMの様に聴こえますが、この「RCA箱システム」では「生演奏」の様に聴こえます。ようやくこのシステムもグレードが上がって来ました。この軽く弾む低音を聴いたら他のシステムを聴くのが辛くなります。


3台目の117Vステップアップトランス

2009年09月30日 | ピュアオーディオ

スチューダーのD732やEMT981、マッキンのC40、MC2600用にステップアップトランスを揃えています。

1台目のステップアップトランスは菅野製作所のものでした。トランスの造りが今一で「うなり」が若干聴き取れます。これが深夜のオーディオには耳に付きますので悩んでいました。
Ul1500up2_2
先日春日無線のUL-1500UPのトランスを購入し、Trail仕様で造りましたら「うなり」や「ノイズ」が皆無でしたので専務に使ってもらっていました。その後特に不具合もなく「117Vの恩恵」だけを得られる事が判りましたので2セット目を注文しています。本日入荷しました。錆が有りますが実用には問題ありません。下の写真の木箱に納めて配線します、電源をインレットにしますので外部電源も「ルシファー SCE-45S」が使えます。
Ul1500up2
元々UL-1500UPは2Pの2口のOUTPUTに細い直出し電源ケーブルの使用ですが、電源は「インレット化」し、内部配線は「ルシファー仕様」、OUTPUTは3Pの2口にしています。とりあえず予算がないので「フルテックの高音質タイプのコンセント」は後日交換すると云う事で進めています。

今回の分はRCAシステム用のマッキンMC2600とスチューダーの???用に計画しています。続けて4台目のステップアップトランスも予定しています。こちらを現在自宅の菅野電機製のトランスと交換予定です。


専務宅 UREI813Bのサウンドの変化

2009年09月29日 | ピュアオーディオ

昨日久しぶりに専務宅の「UREI813Bシステム」のサウンドを聴きました。
Urei813b4
CDPにD732と117Vステップアンプトランスを加えています。
従来CDPはA727(クロック交換)でプリのC40も100V駆動でした。
Ul1500up3
さて機器交換後のサウンドはと云いますと「合格点」です。前回は「まだまだ・・・」の状態でした。
ALTECのユニットを使っているのに「ふわりとした柔らかい質感」で情報量も非常に増えています。
この「ふわりとした質感」は私のJBL3大ホーンシステムと似ていますがもっと柔らかい質感です。
ALTECのユニットからはこの柔らかさは想像がつきませんでした。

音の「キレ・ヌケ・ノビ」が大きく改善され明瞭度も前回聴いた時とは格段の差です。専務宅に運び込んでから約半年たっていますので、「エージング」も完了したのだと思います。前回聴いた時は、低域と中高域がバラバラに鳴っているような感触でしたが、今回は非常によくまとまっています。

プリのC40にもう少し手を入れれば自宅の707Jシステムと遜色ないサウンドになるでしょう。


「良い音質」を求めるなら・・・

2009年09月28日 | ピュアオーディオ

オーディオを趣味にするなら「音質」に気を使うはずだと思います。「少しでも良い音質で音楽を楽しみたい!!」が私のオーディオの根幹です。

この「音質アップ」の為には「伝送ロス」の存在を理解しないと先には進めません。いくらSPやアンプ、CDPの高額な機器を揃えても、「無意味」とは申せませんが「投資効果」の少ない方法になります。

1台100万円を超えるCDPやアンプ、SPを揃えても、接続されるケーブルや電源系がお粗末では、「本来の機器の性能」の10%~20%くらいしか出ていないでしょう。

それよりも20万円くらいのCDPとプリメイン、SPで合計金額100万円以下の装置に、「伝送ロスの少ない」ケーブルや電源系を使いますと前述の数100万クラスの機器より良いサウンドを出す事が出来ます。その差は歴然です。ただし、ケーブルに機器の総額と同額ぐらい費用が発生します。

ケーブルは「オーディオ機器」であり「アクセサリー」ではないのです。この点が理解できない人は「音質アップ」は難しいでしょう。何故なら「必然の原理」ですから・・・。

機器の中で一番重要なのは「SP」です。このSPを「全ての音を出せる」状態に近づける様にしないといけません。出てくる音の80%はSPで決まると云っても過言ではないと自分は思っています。

ここで問題なのが「SPシステム」そのものなのです。一般の方はメーカー製のSPシステムを購入されていらっしゃると思います。40年以上前は自分でSPシステムを組む事が当たり前でしたが、実際にSPユニット、ネットワーク、箱を揃えても一人ではなかなか進まないのが実情です。38cmクラスのSPユニットは10Kg前後ありますので一人で扱うのは事故の発生率が高まります。・・・・結局メーカー製のSPが簡単で仕上げが奇麗で・・・となり、購入されていると思います。現在新品のSPシステムはメーカーで仕上げられたSPしかないのが現状ですので選択の余地がないと言えるかもしれません。

ただ、この「メーカー製」に落とし穴が有ると思っています。「完全無欠」なSPはないのです。どこかに「コストダウン」や「技術不足」、「無知」が入っていると思います。

「求める音のイメージ」が持てる人は、自分でその穴を埋めて行く事が出来ると思います。そう云う私でさえもっと大きな「コストダウン」や「技術不足」、「無知」が有ると思っています。

「自分の求めるサウンド」を追求するために今後も努力を続けて行きたいと思っています。

「伝送ロス」の話をするつもりがあらぬ方向に行きましたので続きはまたあらためて。


真空管のメーカーと型番

2009年09月27日 | ピュアオーディオ

真空管は1940年ごろから1970年頃までが「本格生産」の時代だと思います。以降はトランジスターにとって代わられていますので、以後生産された真空管とは一線を画す「品質」と「音質」が有ると感じています。

現在真空管アンプを所有しても「予備球」と「音質の良い球」を探すのが大変です。管球アンプは20歳頃から使っていますが、2年ほどですべて手放してこの30年ほどはトランジスターアンプでオーディオをやって来ました。
Stc4033l

真空管アンプに凝りだしたのはここ3年くらいですので私自身「初心者」みたいなものです。しかし、「真空管アンプ」に拘って回帰したのには理由が有ります。Tr型アンプで100万円オーバーな価格のアンプの「音質」を真空管アンプなら20万円くらいで作れるのです。

実際に自宅の3B252Bシングルアンプ、専務宅のEL34ppモノアンプ×2、6L6ppアンプ等とマッキンやアキュフェーズ、サイテーション等の弩級アンプと音質比較して「真空管アンプ」に簡単に軍配を上げました。ただし、私の管球アンプ(Trail仕様)は一般の管球アンプの音とは随分と違います。ソケット、半田、配線材に非常に拘って作成していますので、反応の良さやSN比等はTr型アンプをしのぎます。艶っぽい音色も有ります。
6l6g_singl1

しかし、真空管は作成したメーカーや規格、形が様々で、どれが「差し替え可能」なのか良く判りません。その規格を整備したものが有りますので参考にしています。下記URLを参照ください。

http://oldtube.com/CV-code%20MATRIX%20table-20060527.htm

これは、CV規格(英国空軍規格?)と云うもので、その互換球も型番も記載してあります。全ての互換球を記してある訳では有りませんが、非常に有効な一覧表です。

6L6の球については以下のURLを見て勉強しました。
http://www3.osk.3web.ne.jp/~euvalve/gallery/6l6.html

参考にしてください。


オーディオ誌御用達カメラマン山本博道氏からのご案内

2009年09月26日 | ピュアオーディオ

ネットのお仲間から東京でオーディオイベントが有るとの事ですのでご紹介します。

「来たる10月9日(金)~11日(日)まで有楽町交通会館で行われるハイエンドショウで『アナログ』誌のイベントをやります。

部屋は「音元出版イベントブース」日時は10月11日(日)の17時10分から50分間の予定です。

内容は勿論「アナログ誌」で連載している『道楽シリーズ』の実演イベントです。

ジャズやロックのオリジナル盤に誌面で紹介した「レコードスタビライザー」を乗せたり「ターンテーブル・シート」を敷いたりして次から次にかけていきます。

日頃オーディオ店の店頭ではお目にかかれない様な高級品も登場します。是非とも遊びに来て下さい。」

お近くに行かれる方は是非のぞいて見てください。


オリンパスシステム LE15Aの良さ

2009年09月26日 | ピュアオーディオ

今月上旬に「オリンパスシステム」のウーハー LE15A を#8000番台から#1000番台に交換してほぼ3週間になります。
Le15a10001

このウーハー交換で「オリンパスシステムの音」が様変わりしています。人の声の発音が明瞭で「ハッキリ聴きとれる」様になりました。オペラや歌曲で歌っている言葉が今までは「あいまい」で有ったと痛感させられました。

低域の分解能が上がり、変な癖も感じられず、素直に「グレードアップ」したと感じられます。明瞭で良く弾み、「生気」に溢れた演奏が聴けるようになりました。まだまだ鳴らし込んで行けば良くなるようです。

しばらくはどのシステムもグレードアップさせていますので「鳴らし込み」が必要です。当分は新規の機器もユニットも必要なさそうです。こうなるとソフトの収集をしたくなります。


EMT981導入2週間後のサウンド

2009年09月26日 | ピュアオーディオ

EMT981を自宅のシステムに導入して約2週間経ちますが、毎日コロコロ音質変化しています。「苦行」が続きます。
Emt9811_2  

前回スチューダーD732の時はどうだったのか?と思って過去のブログを見ていたらやっぱり1ヶ月以上経たないとまともなサウンドにはなっていないようです。D732の「活眼/覚醒」(活性化)したサウンドを知っていますので、現状ではとても及びません。

具体的に何が出ていないかと云いますと「音のキレ・ヌケ・ノビ」が不十分で有る事と「音の拡がり」と「立ち上がり・立下りのスピード」、そして「余韻が少ない」事です。音色は良いと思います。弦楽器の数の多さも良いと思いますが、音そのものの「生気」に乏しいのです。だから「自然な音」に感じられない。まだまだ「苦行」が続きます。


6L6球と互換の球と交換して音の変化を楽しむ

2009年09月25日 | ピュアオーディオ

RCA箱システムの「音質アップ」を考えています。その一番簡単な方法がパワーアンプのパワー管の交換です。
6l62

これが現在使用中の「RCA 6L6メタル管」です。メタル管なので普通一般の真空管とはイメージが異なりますが、中身は6L6(KT66)のオリジナルです。質感は、派手さも音のキレも抜群と云う事はないのですが、「中庸」と感じています。6L6の球の基本的な「音の原器」として私の中では位置付けています。人気がないので中国やロシアの球より安価に手に入るのがうれしい所です。音質はやはり「本物の球」の実力で安心感が有ります。動作も安定していて「長寿命」なのも気に入っています。

Kt66

次が、ロシアのタングソルKT66です。本当はUSAのタングソルかGECのKT66が欲しいところですが、「価格が安くて良い球はないか?」と調査中の球です。GEC KT66は既に別のアンプで使っていますので「音質」は確認済です。それに比べて、「意外と使えるじゃないか?」とこのロシアタングソルのKT66は感じています。GEC KT66 が1本約¥20000円する事を考えればその半額でペア管が新品が安定的に手に入ります。約1/4の価格です。音質もやや膨らみ気味のところは有りますが十分使える球だと判断しています。

6l6gc

次は珍しい英国ムラード社の6L6GCです。ムラード社の6L6GにはST管やEL37と云う型番も有ります。このGC管はなかなか出合えない球ですが、「音のキレ・ヌケ」が良く、音の品位が有ります。もう少し数を入手しましたらメインで使いたい球です。

真空管のメーカーでは非常に音質の良いメーカーと云うのが有ります。ウエスタン(WE)やSTC/ブライマー、ムラード、テレフンケン、GEC等はとくに有名です。

6L6と云う球は実は原型はWEの350Bと云う球になります。当然WE 350Bとも互換性が有りますが今では時々ヤフオクで見かける程度で価格も¥4万円/本くらいします。

ロシアや中国製の球では「とんでもなくひどい球」(動作が安定しないものや音質が劣悪)が販売されている事も有りますが、中には十分使える球も有りますので「探し出せれば・・・」非常に安価に手に入る可能性が有ります。この辺は実際に購入して体験しないといけない部分でしょう。それなりの「授業料」は覚悟しないといけません。


EC-138 SPシステムの調整

2009年09月25日 | ピュアオーディオ

Ec1381
昨日、パワーアンプのパワー管を東芝製の6L6GCに交換した所、俄然音に輝きが増して魅力的なサウンドに変身しました。そうやって聴き込んで行くと「低音がこもっている」と云う風に感じ始めました。「ヌケ」が今一つ? かな?・・・。

以前このEC-138システム用に「パイプダクト」を予備に購入していたのを思い出し、メクラ板を外してパイプダクトを追加して見ました。
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気になっていた「低域のこもり」がすっきりとヌケて非常に軽やかなサウンドに変身しました。元々D130はバックロード箱でも使えるように使って有りますので、後面開放型の箱でも鳴るのです。
Ec1382

EC-138の箱はJBL#4333Aとほぼ同じ容量の箱でかなり頑丈に作って有りますが、本来は#2215や#2231Aの重いコーン紙のウーハーを使うのが一般的です。(重低音を出すため) 私はこのプロ用ユニットの「味気なさ」が嫌いなのと反応の速さを求めてD130を使っています。#2215や#2231Aをお使いの方は一度パイプダクトを増設してみては如何かと思います。

ここで使っているD130は「中期型」の8Ω品です。「初期型16Ω品」と比べると質感が落ちます。予算に余裕が有れば16Ω品に交換したいところです。