中学1年生の時、ディヌ・リパッティの演奏によって、クラシック音楽の薫陶を受けました。自分で働いてステレオを買って、最初に買ったレコードが、「ビバルディ:四季」(イ・ムジチ ミケーレ盤)と「モーツァルト:交響曲40番ト短調」(ワルター/コロンビア響盤)でした。この頃は、「世界中の名曲を聴きたい」と考えており、新しい曲を聴いてはワクワクしていました。
20代は主に交響曲を選んで聴いていました。20歳でブルックナーやマーラーの交響曲と出会いました。それまでのベートーベンをはじめとする交響曲とブルックナーやマーラーの交響曲はスケール感が違い、「こんな作曲家もいるのか?」と驚きました。
30代は「管弦楽曲」が多かったように思います。40代になりJAZZと出会い、「ブルーノート福岡」にMJQやオスカー・ピーターソン、チック・コリア等の生演奏を2~3mの距離で聴きました。まさにかぶりつきの位置でした。超一流の演奏家の凄さが分かりました。ミルト・ジャクソンがバイヴを思いっきり叩いているのに、出て来る音は「柔らかい音」のコントロールにビックリしました。
50代以降は「室内楽」やJAZZトリオが多くなりました。シューベルト、シューマン、メンデルスゾーン、ブラームスの室内楽が特に好きですね。メロディが美しくて、柔らかい和声法が使って有ります。耳に心地よく、演奏家が競い合っているのが良いですね。