Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

Ha邸訪問その2

2018年09月30日 | ピュアオーディオ


昨日紹介したHa邸の続きです。Ha邸には「第2のシステム」が有ります。サウンド的にはこちらがメインになりそうですが・・・。ATC SCM100ASL SPを鳴らすシステムが有ります。



こちらも本体の上にKITHIT  スーパーツィーターHIT-ST1 「宙」(そら)使われています。1m仕様のツィーターケーブルはこちらで使われる事になりました。非常にクリアーに高域が延びていますね。エラックと違い「色付け」の無い澄んだ高域がATCに合いますね。



メインのソースはトーレンス TD-126 のアナログプレーヤーです。この装置でショパンのピアノ曲を聴かせていただきました。メリハリが有って、艶やかな中域でスケールの大きい表現をしてくれます。カートリッジのお値段は?万円との事で、このサウンドが出れば十分元以上が取れています。

Ha邸はオーディオ専用のお部屋が無いのが悩みとか? オーディオ専用の部屋を増築される事を計画されているとか? 楽しみですね。

Ha邸訪問その1

2018年09月29日 | ピュアオーディオ


昨夜は久しぶりにHa邸を訪問しました。メインスピーカーがATCからYGに変わっていました。



こSPは展示品3ヶ月のモノを入手されたとの事。早速聴かせていただきましたが、「こ気味良いサウンド」ですね。部屋の容積とSPのサイズがマッチしていて、音の広がり等十分なサウンドが出ています。但しYGアコースティック Sonja は小型SPにスーパーウーハーが付いたものなので、「生演奏」の再現を目指したSPではない。





ドライブするアンプはVIOLA CADENZA(プリ)と VIOLA Bravoの超ド級アンプ。それにリンデマンのCDPにゴールドムンドのDAC。

以前はATC SCM100Tsl をお使いだった。部屋の容積にサイズオーバーなSPの様な感じで、ややパワーを持て余し気味だったが、今回のYGはストレスなく非常に楽しめるシステムになっていた。



今回の訪問の理由は、ELAC 4Pi PLUS.2 リボン型 スーパーツイーターを追加されて使用されているが、その配線材の長さが足りなくなって、(1m仕様)長尺モノ(1.5m仕様)にしたいとの事であった。市販のケーブルを取り敢えず使って有ったが、「シンバルのヌケた音」が出ないとの事で、長さを合わせたケーブルをお持ちして試聴していただいた。やはりこのケーブルでないと出ない音だと満足されていました。

「音質アップ」も突き詰めて行けば「ただの音」

2018年09月28日 | ピュアオーディオ
「音質アップ」に拘って、機器の選定やSPユニットにも拘って、そしてケーブル類にも拘って来ました。それなりに成果は得て、「情報量の増加」や「音のバランスの正常化」等、極々「普通の音」になって来ました。

「生の雰囲気の音」と云うのは、そこら辺に転がっている「生活の音」を音楽で表しているに過ぎない。要するに「ただの音」である。ただ「電気仕掛けの作られた音」とはチョッと違う。「電気仕掛けの音」を感じてしまうとチョッとゲンナリしてしまう。出るべき音が出て来ないからだ。

私の場合、メインシステムクラスを2セットも持っているのに、サブシステムを作る事に情熱を注いでいる。どこか矛盾している所が有る。「音楽」はメインシステムで、「オーディオ遊び・実験」はサブシステムで・・・と割り切る様にしている。SP作りや、機器の内部を触ったり、修理したりと「機械を触っている」時間を楽しく感じる。あっという間に時間が過ぎて行く。時間を持て余しているゆえんかな?

最近の「低能率」のSPは敬遠している。何故ならアンプシステムに非常にお金がかかるからだ。一般的に「重いコーン紙で低能率」だと、ドライブ力の足りないアンプでドライブすると「ろれつ」が回らない。「ろれつが回らない」と云う事は、「出るべき音が出ない事」を意味する。実際に意識して体験された方は少ないだろう。

ソース機器の追加

2018年09月27日 | ピュアオーディオ
ソース機器としてアナログプレーヤーを現在はほとんど使わない。一時期は3セットも持っていたが、置き場所を確保できなくて手放してしまった。音が悪いからではなくて、置き場所とプレイ時間の問題で使い勝手が悪いのが原因です。手放したADは2台とも中古で買ったSP-10MK2。音質対策も色々してかなりの再生音まで仕上げてから手放した。

最大の原因は、プレイ時間が片面30分程度と云う事に他ならない。音楽が鳴り始めるとつい「眠って」しまうのだ。これはCDでもDATでも同じ。ADの場合、目覚めるまでカートリッジが「ブツ、ブツ」と云っているのだ。これは精神衛生上あまりよろしくない。(貧乏性なので針の摩耗を心配している・・・)アナログ好きの友人からは、「目を開けて聴かなければいかん」と云われているが、心地よくなると直ぐに目が潰れてしまう・・・。

MD機はたっぷり持っているのでこれ以上増やす気はない。DATは5台ほど購入したが、使えるものが無く1台になってしまった。このDATで録音をしたいと考えて1台追加した。現在再生を確認中。今の処特に問題はない。ただ電源ケーブルがメガネタイプなので、これを3Pインレットに加工する必要が有る。良い電源ケーブルが使えると機器の性能が大幅にアップする。

CDPやMDの様な「ピックアップ」はソフトと「非接触」で良いと思ったが、「ピックアップ」自体が熱を持って劣化していく事など発売当初は想像できなかった。新しいソース機器は長い期間使って見ないと「信頼性」が見えない。実績の有るもの(当時はADやカセットテープ・オープンテープ等)の音質確認は済んでいる。その点で、カセットとオープンリールのデッキは持たない事にした。ただテープ系のサウンドは「信頼性」が高い。DAT機器をもう少し揃えて見たいと思う様になった。むやみに増やしてもお守できないので、必要な分だけ増やしていこうと思う。

オーディオで一番遅れている部分はケーブルへの認識

2018年09月26日 | ピュアオーディオ
オーディオ機器メーカー(ソース機器・アンプ類他)から新しい回路や、方法的に新規な商品が出て来る事は良い事だと思うが、本質的な部分(音質)の認識が偏っている事に危惧を覚える。

例えば、「ハイレゾ」機器を購入して、音質が良くなった方、良くならなかった方が出て来ると予測する。大部分は「良くなる」方向かも知れないが、「絶対的音質」で考えると「小手先」的にしかならない。

オーディオの基礎的部分のケーブル類(電源・電源ケーブル・ラインケーブル・SPケーブル類他)の「伝送容量」が、「ソース」の全ての情報を送れない状況では、本当に良い効果となって出て来るか判断できないでいる。

大概のラインケーブルがソースに入っている情報量を伝送できていないと思う。CDPから出力される一瞬の「信号量」(伝送量)がケーブルによって「ゲート」を通る様になっている。ケーブルがソースの情報量を全て伝送できるのであれば100%伝送できると云えるが、必ずロスが出て来る。(熱として放熱)だから、次の機器へ渡る時には100%以下になる。この「100%以下」が何%で収まっているのかが判らないのである。80%なのか50%なのか?或いは50%以下なのか?それを知るすべがない。そもそも、使って有るケーブル類が全ての情報をSPから出している保証もない。

またシステム中にボリュームが入り「音量調整」が出来る限り、伝送が100%になる事は無い。何故なら音量と情報量は比例の関係に有るからだ。細いケーブルより太いケーブルの方が瞬時に沢山電気を流せることは知られているが、それが「音」にも効いてくる。

困った・・・眠ったアンプをどうするか?

2018年09月25日 | ピュアオーディオ


現在サブシステムはLE8Tシステム(C200+P300)の1セットにしています。用意しているアンプは2系統有ります。C3+M4の系統のSPの置き場所が確保できなくて眠らせています。SPはD208システムを持ってくれば使えますが、現状では置き場所を確保できません。



眠っているアンプがちょっと多すぎます。①GE6550ppパワーアンプ ②WE101Dppパワーアンプ1号 ③WE101Dppパワーアンプ2号(以上内部配線を銀線にした特別仕様) ④ディネッセン:アルタイルパワーアンプ ⑤SONY SRP-P2070・P2050他・・・と眠っています。特別仕様のアンプはまだ手放す気にはなれない(作る時の手間暇と出てくるサウンドの瑞々しさから・・・)

エクスクルーシブC3+M4とディネッセンのアンプは処分も視野に入って来たが・・・。悩ましい・・・。置き場所ばかり取る。維持管理の為に時々は使ってやらないといけないし・・・。「お守」に疲れて来た。基本的に「持ち過ぎ」ですね。


フルレンジSPの口径について

2018年09月24日 | ピュアオーディオ


フルレンジユニットは古くは「ロクハン」(16cm)ユニットが有名でした。ダイヤトーンP-610等沢山のユニットが有りました。20㎝ユニットもテクニクスの「ゲンコツ」やJBL:LE8T等有名なものが沢山有ります。ヨーロッパのユニットは1970年代にはあまり知られていませんでした。ドイツやチェコにも良いユニットが有ります。ドイツのユニットは「パリッと乾いた」コーン紙で人の声など非常に良い再生音を出してくれました。

フルレンジユニットと云っても、シングルコーン、Wコーン、同軸2ウェイ等様々なユニットが世に出ています。同軸ユニットで有名なのがタンノイとALTEC。こちらはネットワークも入っているので本格的なSPシステムを作る事も可能です。



フルレンジユニットと云っても、口径が3cm~38cmクラスまで在ります。一般的には16~20㎝のシングルコーンユニットが代表的です。D130等38cm口径のモノも面白いです。1個のユニットで済むわけですので作るのも簡単です。



口径が違うと「低域再生能力」が一番変わって来ます。今年、オルソンの30㎝Wコーンフルレンジを使って見て感心したのは、この低域再生能力でした。20㎝口径のLE8TやD208等とても敵いません。それでいて高域の再生も何不自由ないサウンドでした。

サブシステムには「20㎝口径」を頭の中に描いていたのですが、これからは「30㎝口径」を使う様にしたいと思っています。低域が豊かに出ると出ないでは大きな差が有ります。

ユニットもツルソニック・EV・JBL・ALTEC・ジェンセン・マグナボックス・GE・RCA等米国製や、イソフォン・テレフンケン・ジーメンス・サバ等のヨーロッパ系等沢山有ります。日本製も前述ダイヤトーン・テクニクス・ヤマハ・オンキョウ・コーラル・フォステクス等えりどりみどりです。

自分で1セット作って見れば、SPの内部の事が良く判るでしょう。特に「内部配線」には良い物をお使いください。自分もまたご縁が有ればトライしたいと思う事でしょう。

サンスイ SP-707Jについて

2018年09月23日 | ピュアオーディオ


サンスイ SP-707Jは1972年頃販売されていたスピーカー。このSPはJBL社ハークネスSPをサンスイ仕様で組格子にして作ったもの。(日本版ハークネス)

組格子は「菱目格子」と呼ばれるもので、オリジナルのJBL「オリンパス」に使われている大元の「菱目格子」に比べると「廉価版」の作り。厚みが薄いのです。見た目では良く判らないかも知れないが、オリンパスの菱目の厚みが作りも強度も数段上です。



SP-707Jのオリジナルユニットは、①ウーハー JBL:D130(8Ω)②スコーカー JBL:175DLH(LE175) の2ウェイ。箱はバックロードホーン。

D130も30年以上にわたって作られているユニットで、最初期型はフラットバック(16Ω仕様)と呼ばれる半田付けSP端子のモノから、初期型前期(16Ω仕様・コルクガスケット)、初期型後期(16Ω仕様・海綿ガスケット)、中期型(8Ω仕様)、後期型(8Ω仕様)・・・に分かれています。傾向的には古くなるほど「コストダウン」がされていないと思われる。古いモノの方が音質が良いのです。SP-707Jオリジナルでは中期型以降の8Ωユニットが純正。聴き比べた結果、初期型前期の16Ω仕様が作り、使い勝手や音質面で自分の好みに合っていたので、707J入手当時に交換して現在に至る。

このSPの最大の問題点は175DLHだと思う。ドライバーは1インチスロートでLE85と同じだが、LE175は一回り小さい。小さいから高域が出ると云う訳ではない。周波数レンジはLE85の方が下も上も伸びて広い。

175DLHは私の感覚で云えば「ツィーター」まがいのモノ。スコーカーと云うには中音部分が薄く、ツィーターと云うには周波数レンジが15000Hzくらいまでしか出ていない。いっその事LE85にした方が2ウェイに良い。L-101も同じユニットの組み合わせなので、こちらもLE85との2ウェイにした方が音質アップする。(中音が厚くなり高域も上に伸びる)175DLHでは「遠くで鳴って居る」感覚になる。

707J箱はバックロードホーン箱なので、175DLH専用のサイズの穴が内部に空いていて、LE85にしようとしても入らない。



自分の場合は、LE85にするくらいなら#375(2インチスロート)ドライバーにして、175DLHを10000Hz前後の谷を埋める役割に使っている。ツィーターは別途#2405を使っています。

LE8Tシステムが鳴り出している

2018年09月22日 | ピュアオーディオ


和室にセットしているLE8Tシステムが良い感じで鳴りだしている。専用スタンドにセッティングして響きが良くなっている。



1973年当時には考えられなかったアンプとの組み合わせ。当時高級アンプの走りであったアキュフェーズのC200+P300の組合せに、LE8Tを組み合わせるなど考えもしなかった。当時の感覚で行けば「プリメインアンプ」の組合せだろうと思う。

C200+P300は昨年10月に中古品を購入した。入荷した当初は「使われていなかった」様な感じで、「果たしてまともに使えるか?」と危惧していました。そこで電源ケーブルは、オリジナル状態から使い始め、3ヶ月経って少し安定して使える様になってから、電源ケーブルのグレードを上げました。更に4ヶ月程使い込んでからラインケーブルのグレードを上げました。

オリンパスシステム、自宅のSP-707Jシステム、LE8Tシステム共に、ケーブルのグレードアップ交換が終わって約2ヶ月程になります。交換したケーブルで「機器の活性化」が進んできているのでどのシステムも非常に良い方向にサウンドが変化して来ている。

LE8Tシステムはあくまでサブシステムですが、非常に良いサウンドで鳴っています。PCを見ながらBGM代わりに使っていますが、一般の方が「メインシステム」として使っても遜色のないサウンドだと思います。(サイズさえ求めなければ・・・)スカッと抜けた音で、音のバランスが良く、アキュフェーズのアンプ特有の透明感(SN比が良い)の高いサウンドが出ています。ソースはCDとMDがメインです。


自宅システムが良くなって来た

2018年09月21日 | ピュアオーディオ


先日、自宅システムのサウンドチェック(パワーアンプの活性化進捗チェック)をしましたら、かなり音楽を楽しめる状況になって来ていました。それからは、チョクチョク音楽を楽しみ始めました。

昨日の午前中は、やや強い雨が降っていたので、やや大きめの音量でCDやMDを楽しみました。オーケストラ曲や器楽曲・室内楽と次から次にかけて楽しみました。

FM放送を録音したMDで、ペペ・ロメロ演奏の「アルハンブラ宮殿の思いで」は今まで聴いた事のない音数で鳴ってくれました。ケーブルのグレードが上がっていますので当然と云えば当然ですが、パワーアンプのクレル:KST-100の活性化度も上がっています。

低域のD130からは今まで聴いた事のない豊かなサウンドが出始めています。現状ではまだ「ふくらみ」を持った状態で、「音のエッジが立つ」様な切れ込みの有るサウンドでは有りませんが、そのうち望むサウンドが出て来てくれると感じます。

アナログプレーヤーも久しぶりに聴いて見ましたが、1時間ぐらい鳴らし込むと、良いバランスで鳴り始めました。こちらはMJQのフォンテッサ・チュニジアの夜なんか非常に良い感じで鳴り出しています。