機器の中やシステムの中には「ボリューム/アッテネーター」が沢山使われています。「ボリューム/アッテネーター」は基本的に「抵抗値」をコントロールすることで機能するように作られています。ボリューム「MIN」の位置で最大の「抵抗値」になり、MAXの位置で最も「抵抗値」が低くなります。
「抵抗値」が高いほど「音圧」や「音数」(情報量)が少なくなります。出来るだけ「抵抗値」の低い状態で使った方が「良い音質」で聴く事が出来ます。
ただし、システム全体の音量は「メインプリアンプのボリューム」でコントロールする必要が有ります。一般にボリュームは原理や構造的に9時の方向から3時の方向で使う事が望ましいとされています。
私の場合は、メインプリのボリューム位置は「9時」の方向で常時使う様にしています。マルチアンプシステムですので、チャンネルデバイダーを使っていますが、チャンデバのアッテネーターはすべて「0」の位置(PASS)して使っています。3ウェイのパワーアンプはSPユニットとの「出力合わせ」をし、パワーアンプ側のアッテネーターで微調整しています。こちらの使い方の方が「低抵抗」(音質アップ)になります。
ちょっと変わった使い方をするのはソース機器達です。メインプリの9時の方向で「音量」を合わせる様にしています。ソース機器を切り替えると「音量差」を経験される事が有ると思います。出来るだけこの音量差が無い方がシステムとしては使い易いです。その為、私は出来るだけ「スタジオ機器」を使う様にしています。それらの機器には「出力調整」のアッテネーター(ボリューム)が付いているからです。ソース機器の場合、出力はMAXで使います。この方が理論的には「低抵抗」になるからです。入口から音が出なければ後の機器には「減衰」しか有りません。
使っているソース機器の場合、CDPは一番出力が高く、チューナー、MD機、DATなどは幾分低く出力されるようになっている。これを「音量合わせ」も含めて、アッテネーターで合わせて行きます。大体「MAX」でCDP並みになると思います。アナログプレーヤーの場合、カートリッジと昇圧トランスの組合せで使いますが、昇圧トランスの選択で「音量合わせ」をします。他の方法としてはステップアップトランスを入れてやることも出来ます。
MD機のDN-980FPやADW-B5には背面に出力調整用アッテネーターが入っています。現在は「MAX」にしてCDPラインと音量を合わせています。MAXにしたことで音量はもちろんですが「音質」も最良の状態で使う事が出来ます。