FM放送をMDで録音しています。メインはTASCAM MD-801RのMD録音機です。この機種はバランスとアンバランスの入出力が有りますので非常に使い易いです。電源はインレット式なので自作の電源ケーブルが使えます。内部のヒューズもフルテック:オーディオグレードヒューズに交換しています。ケンウッドのDM-9090の方が後発で24bitで録音できる等、性能的には進歩が見られますが、「電源ケーブルの活性化作用」を受けたMD-801Rに音質で簡単に負けてしまいます。
「デジタルで伝送ロスはない!!」なんておっしゃる方がまだいる事に驚きを持っています。1980年代にCD機でなぜこんなにサウンドが変わるのか?と一時論争になった事が有りましたね。確かに正常に音楽が繋がって流れて行くのですからデジタル信号はある意味「伝送ロス」は無いのかも知れませんが、「物性の音」は必ず違いますし、音数までも違ってきます。
録音したモノは、DN-991Rで再生します。再生専用で使っています。出力はXLRのバランス伝送です。自作のケーブルでプリと接続しています。出て来るサウンドはCDラインの音と遜色ないものです。ブラームスのピアノ4重奏曲等をかけると、艶やかな弦楽器の質感までも感じる事が出来ます。
MD機器の入手価格は高くてもせいぜい¥3万円程度です。これに対し、電源ケーブル+ラインケーブルのお値段は10倍以上の投資をしています。一般の方には理解できないバランスです。ただ私にとっては「既に作成済」のケーブルですので、使って良い音質で聴く事の方が大事です。このケーブルの処で手抜きすれば「一般の音」のレベルになってしまいます。機器が出せる音質をケーブルで送り切れていない・・・と云う風に私は思っています。