Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

FMエアーチェックで録音したモノがCDと遜色ない

2017年04月30日 | ピュアオーディオ


FM放送をMDで録音しています。メインはTASCAM MD-801RのMD録音機です。この機種はバランスとアンバランスの入出力が有りますので非常に使い易いです。電源はインレット式なので自作の電源ケーブルが使えます。内部のヒューズもフルテック:オーディオグレードヒューズに交換しています。ケンウッドのDM-9090の方が後発で24bitで録音できる等、性能的には進歩が見られますが、「電源ケーブルの活性化作用」を受けたMD-801Rに音質で簡単に負けてしまいます。

「デジタルで伝送ロスはない!!」なんておっしゃる方がまだいる事に驚きを持っています。1980年代にCD機でなぜこんなにサウンドが変わるのか?と一時論争になった事が有りましたね。確かに正常に音楽が繋がって流れて行くのですからデジタル信号はある意味「伝送ロス」は無いのかも知れませんが、「物性の音」は必ず違いますし、音数までも違ってきます。



録音したモノは、DN-991Rで再生します。再生専用で使っています。出力はXLRのバランス伝送です。自作のケーブルでプリと接続しています。出て来るサウンドはCDラインの音と遜色ないものです。ブラームスのピアノ4重奏曲等をかけると、艶やかな弦楽器の質感までも感じる事が出来ます。

MD機器の入手価格は高くてもせいぜい¥3万円程度です。これに対し、電源ケーブル+ラインケーブルのお値段は10倍以上の投資をしています。一般の方には理解できないバランスです。ただ私にとっては「既に作成済」のケーブルですので、使って良い音質で聴く事の方が大事です。このケーブルの処で手抜きすれば「一般の音」のレベルになってしまいます。機器が出せる音質をケーブルで送り切れていない・・・と云う風に私は思っています。

数年前までのサブSP

2017年04月29日 | ピュアオーディオ


数年前までスペンドールBC-ⅡをサブSPに使っていました。(10年近く保有)内部配線は当然交換して使っていました。音のバランスや質感が良かったですね。ただ「音量」をもう少し・・・と望むと頭打ちでした。



こちらはハーベスのモニターMKⅢです。(5年近く保有)こちらも当然内部配線を交換して使っていました。音のバランスも良く音量もこのサイズのSPにしては良く出ていました。ジャンルは何でもOKな感じでした。まさにモニター。しかし、20㎝口径のウーハーですので「空気を震わす」様なサウンドは望めません。

まだ他にもタンノイⅢLZやALTEC 408-16、JBL LE8T等も使って遊んでいました。

メインのMD「録音」機はMD-801R

2017年04月28日 | ピュアオーディオ


DM-9090が来たので試運転も終わり、従来のMD-801Rと「録音」の比較をしました。当初から電源ケーブルの「直出し配線」機を避けて来た事がそのまま音に出ていますね。

MD801Rは入手して約半年、その間当方の最高級グレードの電源ケーブルで「活性化」をして来ました。その差は歴然ですね。同じ曲を一緒に録音して比較しました。「クーベリック指揮:ベートーベン交響曲第4番」で比べて見ると、DM-9090の録音では音が粗いし、高域はかすれてしまって聴くのも辛い。低域は音が塊になっているし、中域の豊かさもない。SN比が不足。

これに対し、MD-801Rの方は、音に透明感が出て来る。低域・中域・高域共にのびやかに高SNで奏でて来る。CDと遜色ないレベル。この音の違いは「電源ケーブル」に有る。今まで何度も経験して来た内容。

但し、DM-9090も比較していないDM-7080も「直出し電源ケーブル」を、インレット化して同じ電源ケーブルが使える様になれば状況は変わって来るだろう。この夏までに「インレット化」を予定したい。インレット化が終わっても約半年ぐらいは「活性化」にかかるだろう。そうなると本格的に使える様になるのは来年の話。またお守りが増える。

「出音」に拘る

2017年04月27日 | ピュアオーディオ
オーディオは3つの要素の影響が非常に大きい。①機器類 ②電源・ケーブル類 ③部屋の環境が有ります。①と②を追求するのは「出音」を良くする為です。

「発生源対策」と「流出源対策」と大きく分けて2つの対策を取る事が出来ます。発生源対策とは「出音」を良くする事、流出現対策とは「部屋の響き」等を利用して対策する事だと考えます。

どちらも一緒にやれば良いではないか?と云うご意見が有りましょうが、「出音」の出来如何でその後の対策は変わるものです。出てくる音が素晴らしく良ければ部屋への対策は僅少で済みます。逆に「出音」が悪ければいくら部屋の対策しても良くはなりません。SPからの直接音が必ずメインで聴こえますから・・・。

「出音」への対策の指標は「音数の多さ」と「音のバランス」です。基本的に「音数」を多くしていけば自ずと何もしないでもバランスは取れて来ます。絶対的な「音数」の増加に集中して投資するべきだと今までの経験で感じました。

床面の強度が弱いと・・・

2017年04月26日 | ピュアオーディオ


オリンパスシステムは、旧事務所で作り上げました。床面は「直打ちコンクリート」にラバーを貼ったものでした。広さは約8畳でほぼ真四角の部屋でした。壁面はペラペラの5㎜厚ぐらいのモルタル。指で壁の真ん中を押すと軽くへこみます。決して恵まれた環境では有りませんでしたが、床面の「直打ちコンクリート」は決定的に効いていました。

アキュフェーズC-290プリのボリュームは9時の方向から急激に音量が立ち上がって来ます。通常は9時の方向で使っていましたが、10時の方向まで上げれば100db以上のサウンドになります。更に11時の方向で使ってもビビり一つせずに音量が上がりました。その時の音は身体中から汗が噴出す様なサウンドです。でも会話が出来る様な「質」の音の出方をしていました。



現在は家庭の事情で「家のお守り」をしなければならず、無理やり7.5畳の和室の部屋にオリンパスシステムを押し込みました。その関係で、オリンパスシステムの性能を十分引き出せない状況になっています。

和室に引っ越してからも「音質アップ」は続けていますが、その成果をまだ十分に確かめられないのが残念な処です。床面が弱いと「音のキレ・ヌケ・ノビ」を感じられません。ナローな音になってしまいますね。音のバランスも低域と高域が弱くなり、中域が強くなって来ます。

旧事務所と現在の和室でサウンドはどのように変わったか?と云うと、床面の強度不足の為にボリューム位置が9時の方向以上に上げられないと云う事。上げれば部屋中が「ガタガタ」と共鳴してしまいます。

またSPを置く面の狭さの関係で、HL88(ハチの巣ホーン)と壁との距離が十分取れません。その為に、SPの外側にワッと広がる音が出ません。

おまけにSP間に背の高いラックが有り、おまけにCDPを木製台にセットしている為に更に高くなり、音の交差が出来なくなっています。(左右分断されている) 「クライバー指揮:魔弾の射手」を以前は眼をつむって聴くと前面に「ステージ」が出来ていたのに、ステージがまったく出来ません。

しっかりした床面だけでも手に入れば、音の「キレ・ヌケ・ノビ」を感じることが出来るでしょう。かなり全体のサウンドに効いてきます。


落ち着いたらMD機の音質比較の予定

2017年04月25日 | ピュアオーディオ
先々週2台のMD機を入手しました。ケンウッドのMD-7080とMD-9090の2種。これにDN-991R、DN-980F、ADW-B5の5台が比較試聴の対象となります。



「再生専用」と「録音専用」に分けて使って行こうと考えていますので、必ずしも「録再」が条件にはなりません。ただ機器の将来的な「機能保全」を考えると、「安定性」も重視して残す機種を選びます。



新規入荷した機種で録音の方も1週間ほど続けて来ました。今までは「録る」ばかりでしたので「確認」をして行きます。MDの録音は機種の問題も有りますが、中古のMDを使う場合にはMDの程度も考えて置かなければならない様だ知らされました。



現在は庭の草むしりや畑の草払い、耕作、夏野菜の植え付け等忙しい日が続いていますので、雨で休業の時にしっかり確認したいと思っています。

私の目指すサウンド

2017年04月24日 | ピュアオーディオ
私の目指すサウンドは、一貫して「生演奏の雰囲気のあるサウンド」を目指しています。何処に行っても「電気仕掛けのサウンド」を感じてしまいます。サブシステムやサブサブシステムでは、私のシステムでも「電気仕掛け」のサウンドだと思います。

「生演奏の雰囲気のあるサウンド」とは「ただの音」です。普通一般に皆が会話したり、外界の騒音を聴いている、太鼓が面前で轟いている・・・そんな自然の音を出したいと願っている。ただの音はとてつもなく情報量が多い。又ダイナミックレンジも大きい。風圧を出すために振動板の面積もいる。

エネルギー感のない音の時にはエネルギー感が無く、音数が少ない時は少なく、多い時は多く・・・とその時のソースの状況で「自然」に聴こえる様なサウンドを目指している。

「電気仕掛けの音」は情報が多くても少なくてもお構いなしにある一定のエネルギーが出ている。情報量が少ない時は何とか対応できるが、情報量が極端に多くなると頭打ちになってしまう。太鼓でも目の前でたたかれると「風圧」を伴って聴こえてくるものです。シンバルもバチで叩けばその振動が鎮まるまでは音が出て来る訳で、それが一瞬で止まってしまう様なサウンドでは「自然の音」に近いとは言い難い。太鼓の音等「風圧」に音が載って聴こえているのに風圧を感じず音だけが聴こえるのも「自然な音」とはかけ離れている。

だからと云って、メーカー純正品にその様な性能を持ったスピーカーなど在りはしない。そうなると当然自作で挑むしかない。しかし、個人の知見や資金力、作業力・時間には自ずと限界が有る訳で、100%達成はまず無理な話。個人でやる以上、家庭の事情にも配慮しながら、家庭で混乱を引き起こさない様に務めてやらなければならない。でなければ持続する事は難しい。我慢する所は我慢してステップアップを図る準備だけはして置く必要が有る。

「ローマは一日にして成らず」・・・ですね。少しづつ自分の求めるサウンドに近づけて行く努力をしていくしかない。

JBLのユニットの音質

2017年04月23日 | ピュアオーディオ
JBLのスピーカーは「オリジナル状態」で使う事が当たり前だと考えている方が多い。ごく一般的にはそれで良いと思う。しかし、同じ型番のユニットでも20年~30年もかけて作られている事は知っていて欲しい。

以前LE15AやD130をシリアル番号(製造番号)で追っかけて試聴した事が有る。それぞれ初期型(1940~1950年代)、前期型(1960年代)、中期型(1970年代)、後期型(1980年代)と製造され続けていた。

実際にそれらを試聴して見ると、基本的な性格は残っているが、それぞれが全くの別物くらいに「音質」は違う。少なくとも製造番号が若いほど「音質」グレードが上がる。8Ω仕様になった時点で大幅な音質ダウンをしている。やはり良いのは初期型・前期型の16Ω仕様のユニットで有った。シリアルNoが若い程「癖のない」サウンドになって来る。

JBLオリンパスは菱格子のサランネットを持ったSPシステムで、当時モダンなスタイルで人気が有った。しかし山水電気が輸入を始めた時期は1970年代。この時点で使って有るユニットはかなりのコストダウンをされていたと推定する。そのまま使っても必ずしも良いサウンドになるとは思えない。ユニットを初期型や前期型に交換して使えば本来の設計上の音質になると思う。またエンクロージャーも見えない部分でコストダウンされている事だろう。

私のオリンパス箱はS6仕様のC50箱。(1960年頃のモノ)そこに初期型のLE15を組み合わせている。LE15Aではない。LE15・LE15Aは5種類の製造番号の違うユニットを実際に購入し、付け替えて比較試聴をしてLE15(ブルーフレーム)に至った。1970年代のオリンパスのS7R、S8Rに使われているLE15Aは#20000番前後以降で有ると推察している。それは「粘る様な低音」になっている。初期型のLE15は初期型のD130の様な音の出方をするものです。この辺のユニットの特徴を理解せずに「JBLオリジナル」至上主義はナンセンスです。

私のシステムのサウンドはちょっと変わっている

2017年04月22日 | ピュアオーディオ


私の作り上げたJBL3大ホーンシステムは、一般のJBLのサウンドとは大いに違っている。むしろ良く出来た「コンデンサー型SP」の様なサウンドだと思う。「威圧感」のないサウンドです。



一般に中域に使っている#375のJBLオリジナルのサウンドは私には「バタ臭く」(ふん詰まっている)感じる。大概の方はその吹っ飛んでくる音とエネルギー感と、低域・高域の音のバランスを取るのに苦労している。私の対策品の#375では「透明感のあるサウンド」で繊細でよりエネルギッシュです。しかし、うるささやふん詰まり感は皆無にしています。



私のサウンドを聴いた大概の方は「音数の多さ」と「柔らかさ」・「威圧感の無さ」を感じているはずです。ウーハーの前にブリキのストーブを置いても「共振音」は出ません。オリンパスをオリジナルで使っている方の中には、菱格子がビビるのでサランネットを外して使用されている方もいます。そんな「共振」の世界とは無縁な音の出方をします。しかし、エネルギー感はオリジナル#375よりは遥かに強いのです。その為の「鳴らしのテク」も使い、「柔らかく、繊細で、エネルギッシュ」なサウンドを作り上げています。

その為にオリジナルアンプの作成や組み合わせるユニットも試行錯誤して現在に至っています。既に引っ越しも2度経験し、どんな部屋にすれば良いかもほぼ掴んでいます。このメインシステムの実力の60%も出せれば十分なサウンドを楽しめると思っています。

部屋の問題はまだ先の事

2017年04月21日 | ピュアオーディオ
オイーディオの大きな問題点として、①機器の問題、②電源やケーブルの問題、③部屋の問題の3つが有ります。自分的には、①と②の問題点はクリアしていると判断している。もっと上を望めばキリがないが・・・。現状は①と②への対策をした結果を「引き出せない部屋の環境」が有ると云う状態だと思っている。

部屋の問題については、何度か引っ越しをして音の出方や振動に対して経験を積んだ。「こんな作りの部屋を持ちたい」と云う処まではノウハウを持っている。スバリ「新しい部屋(家)を作る」事を考えている。ただ今はその時期ではない・・・と云う事。

新しい部屋を作ると云う事は「家を建て替える」か「新築」するかになると思う。自分の人生設計では65歳を越えたら2回目の家を建てる事にしていた。その為に準備をして来ているが、家庭の事情でいくらかはズレも出て来ることが予想される。

まず、今の「音楽部屋」(妻の実家)の処遇を考えなければならない。ここは義母が無くなってまだ4年である。7回忌まではここで於くってやりたいと考えている。また。ここは築50年程になるし、建て替えるにしても色々と問題が出て来るので、将来的には手放す事を決めている。現在は庭木の手入れをして、義母が存命中の姿を保たせている。毎年草むしりや芝刈り、木々の剪定等結構手間がかかる。それにもう一つ大きな問題が有る。それが片付かなければ先には進めない。それは時間が解決する問題なので、いつとは断言できない状況である。大きな重しが有る。

現在の自宅は私が30歳の時に建てた家で有る。当然建て替えの時期に来ている。こちらは広くはないが非常に便の良い処に在り娘に譲る予定。・・・とうの娘は翼が生えて飛んで行っているので帰って来るのか?去就を見守っている。こちらも決断が付かない理由でもある。

新しい家を建てる予定で有るが、その時までオーディオの熱が残っているか?も問題である。広さもそこそこ欲しいし、環境も道の便も、また将来性も考えて場所を探したいが、2軒の家のお守りをしながら、更にもう1軒お守りをするのは大変な事。子供や孫の事も考えて次の家は建てるので簡単には決まらないだろう。少なくともどうするかは後5年で決断はする予定。