Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

チャンデバの活性化進捗状況

2013年09月30日 | ピュアオーディオ

先日の「はやぶさ邸」のサウンドを聴いて、オリンパスの現状のサウンドと比較して見ました。音数・音の厚みで完全に負けています。

チャンデバの活性化状況を客観的に捉えて見ると、一応F-25Vの性能は過不足なく出ているが、その性能で上げ止まっている。更なる「鳴らし込み」でプラスαを引き出さないと、プリアンプの性能が生きない。

1)プリアンプの質感が殆ど出ていない。・・・艶やかさやしなやかさ、さざなみの様な弦楽器の質感
2)ステージ感や「生音の雰囲気」がまだ出ていない・・・音の厚みや空気感が不足

旧事務所のサウンドは最低3年以上掛かって(鳴らし込んで)作り上げたサウンドだったのだと今更ながら痛感しています。

現在もチャンデバは「活性化」を続けているようで、2~3日おきにサウンドやバランスが変化している。鳴らし込むほどに良い方向へは動いている。現時点での累計鳴らし込み時間は約600時間を越えています。


久しぶりに「はやぶさ邸」のサウンドを聴く

2013年09月29日 | ピュアオーディオ

昨夜は35年以上続く「オーディオ同好会」の定例オフ会。今回は「はやぶさ邸」でした。4月以来になるので久しぶりに聴かせていただきました。

写真はカメラを持って行きませんでしたので有りませんが、CDPはDENONからリンデマンの高級機に変わり、DACはゴールドムンド、プリ・パワーはビオラの超高級品に変わっていました。

個人的に予定の時間よりチョッと早めに伺って、サウンドを聴かせていただきました。サウンドが出た途端「何だこの音の厚みと質感の麗しさ!!!」とビックリしました。音数も多く、音色も良い。女性ボーカルを聴かせていただきましたが暖かみと色気が凄い。4月に聴かせていただいた時とは比べ物にならない程音が充実している。このサウンドは普通のスキルでは出ないサウンドだと思う。

私の調整中のオリンパスでも太刀打ちできない程良いサウンドに仕上がっています。時間が経つにつれ、アンプが暖まって来たのか更にまろやかで深みの有るサウンドが出て来る。このサウンドに現在は満足されているとの事。・・・さもありなん。私の欲しい質感が出ている。音楽を楽しめるサウンドですね。

高価格の超高級機を揃えても、それをまとめ上げるスキルが無ければ、こんなに良いサウンドにはなりません。このサウンドを追い越すには大変な努力が要りそうだ。


鳴りが変わった!!!

2013年09月28日 | ピュアオーディオ

相変わらずオリンパスシステムの鳴らし込みを続けています。今日は朝からサウンドが変化しています。音数が更に増えて、スケール感が大きくなり、中音の蜂の巣から飛んでくるのが少なくなっています。また「ふん詰まり」が抜けたようです。4段目と云っても良いくらいの大きな変化です。すでに鳴らし込みも累計600Hrを越えています。

私のシステムではチャンデバがネックです。F-25Vはメーカーオリジナルのままです。導入したのも遅いが、その内部配線がショボイのです。管球プリアンプや管球パワーアンプはSuperTrail仕様にしていますので、ラインケーブルや電源ケーブルと同じ伝送量を持っています。それに対してF-25Vは多分全ての信号を取り込めないし、送り出しも出来ないと推測しています。

今までの経験で、「メーカーオリジナル状態」の機器でも、鳴らし込みを500時間以上すると「覚醒/活眼」した様な変化をしてくれます。これを待っているのです。

チャンデバの内部で「電気が流れにくい処」が色々有って、それらが「ストレスなく流れる」様になる度に、全体としては「サウンドが良くなる」訳です。電源ラインと信号ラインそれぞれに同じ事が云えます。それは入り口側から始まり、出口側へと順番に「ふん詰まり」が取れて行きます。現在はかなり出口側に近いのではないかと思いますが、まだまだ完全に抜けた訳ではないと思っています。

段々と旧事務所で出ていた音の雰囲気に近づいています。やはり「鳴らし込み」の成果ですね。音数や音色はやはり今回のプリの方が上で、何処まで良くなるかは見通せません。


最近のSPには食指が動かない

2013年09月27日 | ピュアオーディオ

1980年代辺りを境に、メーカー製の「オールインワン」のSPシステムばかりになって来た。現在もその傾向は続いており、更に「新幹線スタイル」になって来ている。

1970年代以前の高級品は「家具調」の作りが多く、手の込んだ格子やエンクロージャ(フロントロードやバックロード等)が多かった。1970年代以降「日本製」のトランジスターアンプとブックシェルフSPが世界を席巻して、オーディオがより安く、高音質で手に入る様になった。この事自体は非常に良い事なのだが、「悪貨は良貨を駆逐する」の例えの通り、上級機に限って見れば数が少なくなった様に感じる。

オーディオ機器は「耐久消費財」に実際になっていると思う。一般の方は1セット有って壊れなければ買い替えはしないだろう。「音質」を求めて買い替えするのは「オーディオマニア」ぐらいかも知れない。

ただオーディオマニアにも色んな方がいて面白い。
1)名器を集めるコレクター
2)音質追求型
3)自作派・・・(アンプ派、SP派等)
4)超高級機のみの買い替えを繰り返す方
5)比較試聴を繰り返す方
6)オーディオ訪問派  等々

現在では、オーディオマニアは希少な存在になりつつある。

本題に帰って、「疑問」に思う事が有る。中域や高域には色々なタイプ・方式のSPユニットが有る。例えばコーン型・ホーン型・ドーム型・リボン型・コンデンサー型等。しかし低域用は何処のメーカーを見ても、コーン型だけの様に感じる。(一部コンデンサー型のフルレンジも有るが・・・) 低域だけが70年以上SPユニットとして新規開発されていない様に思う。現在の技術力なら低域をコンプレッションドライバーやリボン型で、安価に作れないだろうか?

最近のSPには変わり映えしない事と、コストカットの印象が強く食指が動かない。SPユニット自体は進化しているのか?退化しているのか?疑問に思う。アンプは着実に良くなって来ていると思うが、その恩恵の上にSPの性能が成り立っているのなら本末転倒な事だと思う。


機器の活性化には3~4段程有りそうだ

2013年09月26日 | ピュアオーディオ

旧事務所で8年間音質アップの実験をしていましたが、機器の活性化については明確な確認が取れませんでした。その理由は、オリンパスシステムでは機器の交換をあまりしていなかったからです。もっぱら、セカンドシステムでやっていましたので確認が難しかった様です。

今回、メインのオリンパスシステムでチャンデバを新規購入して導入しました。新品・中古品でも結果はほぼ同じと思います。

8月26日当たりで1段目の活性化が完了した様です。低域のこもりがなくなりました。おそらく信号系がヌケたのだと思います。9月10日に2段目の活性化が来たと確認しました。こちらは「音の見通し」が非常に良くなりました。そして昨日3段目の活性化がやって来ました。その2~3日前辺りから、中くらいの変化が絶えず起きていました。現在は殆どストレスなくサウンドが出ている様に思います。ただまだ先が有りそうで、「音の質感(艶やかさ)」と「空気感(ステージ感)」、「鮮度感」と「音の柔らかさ」がこれから出て来ると思います。

現状でも十分艶やかでステージ感、鮮度感、柔らかさも有りますが、個人的にはまだ80%位の出来だと感じます。本当の完結した時は更にこの上の艶やかさ、ステージ感、鮮度感、柔らかさが出て来ると思います。旧事務所で出ていた質感から行くとその様に感じます。

まだまだ鳴らし込むと変わって行くのではないかと思われ、これからは楽しみながらやって行けそうです。


最近変化が大きい

2013年09月25日 | ピュアオーディオ

6月2日からチャンデバを使い始めて、9月10日で500Hrを越えています。その後も鳴らし込みを続けていますが、最近その変化が大きくなっています。また上下に大きなブレを生じながら音質アップしています。

昨日の夕方の時点ではかなり「ヌケ」ていると感じました。出てくる音に殆どストレスを感じなくなりましたが、私の頭の中では「まだまだヌケていない部分が有る」と云うのが実感です。今月いっぱいはまだまだこんな状況が続くと思います。そうなると600時間を越える事になります。

一昨日の夕方出ていた、パワータップの質感が後退しています。その分低域の沈み込みが大きくなり、高域とのバランスがチョッと崩れています。中音の出っ張りがなくなっています。・・・と云う様にまだまだ動いています。

今回のチャンデバの入れ替えは、「基礎的項目の見直し」の最終確認も兼ねています。出来上がったシステムの中に、グレードアップの為新しい機器と交換した場合に「使えるまでの所要時間」を確認しているのですが、予想をはるかに超えた時間がかかっています。「音質アップ」の最大の対策は「鳴らし込みの時間」だと改めて知らされました。

「管理」と「改善」が現場管理の基本です。「管理」は維持管理と捉えても良いです。これにグレードアップの為「新しい機器」との入れ替えは、「改善」と捉える事が出来ます。しかし、単に交換しただけでは「グレードアップ」にはなりません。その機器を十分に鳴らし込んで「活性化」(活眼)させないと、従来までのシステムのサウンドに届きません。


待っていた質感が出て来た

2013年09月24日 | ピュアオーディオ

昨日の後半は「定位」がフラフラで、まともに聴けない状況でした。ただ、「動き始めている」事は確かで、今日も朝8時半~夕方6時までみっちりと鳴らし込みをしました。

おかげで、「定位」のフラツキは午前中で収まり、午後からは使えば使う程「質感」が良くなり、まず第一に待っていたゴールドスターシリーズ特有の質感が出て来ました。まだ完全に出切った訳ではないので、まだまだ鳴らし込めば出て来ると思います。

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「定位」はプリアンプのパイロットランプに合わせて有りますが、フラフラしていた時は、プリアンプの右足やプリアンプの外に外れたりしました。現在はパイロットアンプの真下4cmの処に有ります。これは音の重心が下がったことを意味します。低域も高域もレンジが伸びて、再生周波数帯が広がっています。チャンデバの活性化が進んで、音のヌケが上がっています。(=音数の増加) 空気感も良く出る様になり、低域も1段下の低音が出始めました。

いよいよ仕上げの時期に来たのかも知れません。「質感」がガラリと変わり、繊細で艶やかでスケール感が大きくなった様に感じます。部屋の共振も減った様で、静かになった様に感じます。このままこの質感が続けば「次の質感」が出て来ます。鳴らし込みながら「待つ」しか有りませんね。


「定位」がフラフラ

2013年09月23日 | ピュアオーディオ

マルチアンプの活性化中は「辛い状況」が出てくる。チャンデバ単体の活性化に取り組んでいるが、これだけでも大変です。

私のオリンパスシステムは3ウェイマルチアンプです。当然チャンデバを使っています。「定位」はプリアンプのパイロットランプの1点に合わせています。チャンデバの活性化中はこの「定位」がめちゃくちゃになる時期が必ず来るのです。左右両ch共に同じ様に動くとは限りません。

例えば、
低域はLch側にブレ
中域はRch側にブレ
高域はLch側にブレ
と云う様に、帯域毎に反対側に定位がズレて、まとまりのないサウンドになってしまいます。
上述の様なズレは色々な組み合わせが有り、それらが収まるまで動き続けます。

昨日は「中くらいのふん詰まりが取れた」と喜んでいましたが、今日は上述の様な「定位」の不自然な状況に陥っています。「ふん詰まり感」はヌケた方が活性化していますので、定位はヌケた方に偏ります。

朝方は「昨日の最後の状況」で非常に好ましく思ったのですが、3時間ほど鳴らし込んだ処で「定位」がおかしくなりました。その後3時間ほど鳴らし込みましたが、低域はRch側、中域もLch側、高域はRch側と、だんだん酷くなっています。明日も機器の調整は一切しないで、そのまま鳴らし込みます。左右両chが均等になり、プリアンプのパイロットランプの1点に「定位」が戻るまで「苦行」が続きます。

「定位」が各帯域でテンデンバラバラになると聴くのも辛くなります。チャンデバが故障したのではなく、その活性化の途中で「左右のバランスが崩れる時が来る」事を知っておれば、機器の故障と勘違いする事もなくなります。ただひたすら「鳴らし込む」だけで収束します。


昨日はやや中規模の変化が有りました

2013年09月22日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムの仕上げに入っています。仕上げと云っても「鳴らし込み」を続けているだけです。昨日は朝の9時から夕方6時までノンストップで鳴らし続けました。昨日だけで9時間鳴らしています。

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昨日は午後2時から常連のお客様K様が見えられ、3時間ほど色々なCDを聴かせていただきました。自分が持っていないCDを聴かせていただくのは非常に楽しい時間です。K様は前回6月にも見えられて聴いていただいています。その時はプリアンプにレビンソンのNo380SLを使っていました。K様は2~3ヶ月置きに見えられて、活性化の進捗状況を確認していただいている事になります。

2時頃聴き始めたのですが、高域をやや粗く感じる様な質感でした。1枚目のアルゲリッチのベートーベン:ピアノ協奏曲を聴いていたのですが、高域が粗く、ピアノの音も不安定な響きでした。それが2枚目、3枚目と聴きこんで行くうちに「音のバランス」が変化して行き、明らかにサウンドが「別物」に変わった印象まで受けました。K様も良い経験に遭遇されたと思います。

朝9時から鳴らしていますので、午後2時からのスタートならアンプは十分すぎるほど暖まっています。それから2時間ほど聴きこんだ処で、「モヤ」がスーッと引いて云った様な感じを受けました。最後には一番最初にかけたアルゲリッチのベートーベン:ピアノ協奏曲1番をかけて見ましたが、最初に聴いた印象がまったく別モノに変わっていました。しっとりとした感じで低域や高域が出て来てバランスとSN比が非常に良くなっています。個人的にはまだまだだと思いますが、この様に曲の印象が変わるくらいの変化は時々出て来ます。K様も驚いていらっしゃいましたが、これが「完全にヌケきっていない機器(チャンデバ)の活性化途中」の状況です。

チャンデバを交換して既に3ヶ月半、累計600時間程鳴らし込んでいます。大きな「ふん詰まり」はなくなったのですが、まだまだ中規模程度のふん詰まりの解消が出て来ます。まだまだ鳴らし込んで行く必要が有ります。こう云った変化が累計時間何時間程で出て来るかのノウハウを蓄積するのも大事な事ですので、1日中張り付いて聴いています。


待っている その2

2013年09月21日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムは毎日「鳴らし込み」をしてバランスを良くしようとしています。こればかりは鳴らし込まないと出て来ませんし、更にその先に出て来るであろう「質感」を待っています。この「質感」が出るまでは気を休められません。

旧事務所時代に現在使用している管球プリ1号を試した事が有ります。その時に感じた「質感」が今はまだ出ていません。旧事務所時代と現在のシステムで変わった処は「チャンデバ」だけです。F-25→F-25Vへの交替だけです。ただ違う処は、F-25は8年間も使って来ましたが、F-25Vはまだわずか3ヶ月の新参者です。どちらも毎日5時間ほど使っています。差と云うのは「使用時間」くらいしか有りません。ですから「鳴らし込み」に注力しているのです。

音のバランスや音数も現在でもまだ変化を続けています。一応9月10日に「活性化」(活眼)して、大きな「ふん詰まり」は皆無になりましたが、まだ小さな「ふん詰まり」を聴き取れます。この小さな「ふん詰まり」を丁寧に取り除いて更にその先に求める質感が有ります。現在出ていない質感は「鮮度感」です。この鮮度感を早く手に入れたいと思っています。この「鮮度感」を手に入れれば待っている「質感」が出て来るはずです。・・・1年から2年ほどかかるかも知れません。システム全体が「フル活性化」しないと出てこない質感かもしれません。これこそが待っている「質感」です。