日暮らし通信


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36年前の飛行試験

2020年02月09日 12時42分25秒 | ひこうき雲

日暮らし通信






今日は私にとっては想い出深い記念の日でもある。

1984年2月9日 (金曜日)、日本で始めての 「国産ターボファンエンジン (FJR/710/600S) の飛行試験」 の初飛行が行われた。

この日9時過ぎ、国産ターボファンエンジンを右翼下に搭載したC1輸送機 (写真:1) は航空自衛隊・岐阜基地 (岐阜県各務原市) を順調に飛び立った。

機体内部にはこのエンジン開発に携わった民間人も試験要員として搭乗したが、私もその一員だった。

岐阜基地を離陸した機体は眼下に雪に覆われた地表を見ながら更に日本海上の試験空域を目指して飛行したが、このC1輸送機の飛行を見守るために自衛隊機 (写真:2) が随伴していた。

初フライトの内容はあまり憶えていないが、この日の飛行時間は約二時間、無事に基地に戻ってきた。

その後、4月20日に終了するまで25回の試験が続行されたが、いずれも私も搭乗して飛行時間が約50時間となった。

この時、私は45歳、まだ子供も小さかったが、Mは私が飛行機に乗ることを不安に思ったようだが、心配無いからと説得するのに少し時間も掛かった。

だが飛行機好きの私としては最高なミッションだった。会社勤めの中でも最も充実した仕事をしたのがこの飛行試験だった。

しかしこの試験中いろいろなトラブルもあったが、それは何れ別の機会にHPで紹介したいと思っています。

当時、記念に撮った写真を通産省の担当者から戴いたので、このブログで紹介したいが個人情報にも触れるので、人物が特定できないような写真 (写真:3,4,5) を選んでアップしてみました。

この試験飛行では通産省の担当者、自衛隊の関係者、そして機体担当のKHIの多くの皆さまにお世話になりました。

あれから33年、今でもこの飛行試験のことを懐かしく想い出します。






★ 写真の上でクリックすると拡大されます ★




写真:1  飛行中のC1輸送機

左端が空中試験する FJR/710/600S エンジン (日本海上空)




写真:2  随伴する航空自衛隊の T1B 機 (日本海上空)




写真:3  初飛行後の記念写真 (航空自衛隊・岐阜基地 1984.2.9)

右端が私です




写真:4  飛行後の記念写真  (航空自衛隊・岐阜基地)




写真:5  試験飛行終了後の記念写真 (航空自衛隊・岐阜基地 1984.4.20)



      写真説明:  国産ターボファンエンジン (FJR/710 600S) の飛行試験

      撮影場所:  別記





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