つけめん 宏ちゃん＠吉祥寺 「ラーメン玉子」

わたし
男の子とデートする気なんて
ない　のよ


それも
会ってすぐにだなんて


あまりにも
ストレートすぎじゃない


それも
ソレだけだなんて


あまりにも
あからさまじゃ
ないかしら




イキナリよ
押し倒すように


前戯のひとつも
なしによ


って




柔道 (゜д゜lll) さん！？


寝技中に
立ち技的な


まさか
こんなところで
柔道さんが
始めてしまうなんて


それもまさしく




べんスパイア！！


こんな短期間に
べんスパイア再び　よ


男二人で
ビショビショに
なってしまうじゃないの




ああ
香りが違うわ


この間とは違って
そこはもうまるで
べんてんの芳香に
満たされているじゃないの


ホンモノの予感に
満たされてしまうじゃないの



って
柔道さん
こんなに
おしゃべりな人だったの


声覚えてないほど
寡黙な人だと思っていたのに


仕事の手が止まるぐらい話す人
だったなんて




KT (゜д゜lll) KR！！


麺にスープが泳いでいるの
350キログラムあるらしいのよ


丼はまるで
違っているけれど
鼻を濃密にファックするこの香り




美味いじゃ (゜д゜lll) ないっスカ！！



べんスパイア！！


ってか
そのもの！！


そうよ夜の部
任されていたぐらいだもの




期待を裏切らずに
記憶を裏切るおしゃべらー
玉袋を震わせる熊五郎
柔道さん


今は若干変化した
本家べんてんの
1年前の
あの味らしいのよ


濡れた内股に
内股がキマってしまった気分なの




でもコレ
麺がズイブンと違うわよ


ブリンブリン
グリングリン


最後まで伸びない
横四方的片羽締め


減らない麺が
まるで変わらずに
いつまでもそこに
あったりするの




わたし
言うわね




正直に
言うのよ




この麺は
べんスパイアではないわ


むしろこの間の方が
しなやかに
たおやかに
後半スープがジワリと染み込む
べんてんのその風情




そんなに言うなら
べんてんに行けばいいじゃん！！って
それもそう
なんだけど


べんてんで濃密に働いていた人が
べんてんをどう感じていたのか
それを体の奥の方に
感じたいだけなの




柔道さんが
とてもおしゃべりだったぐらい
組み手が逆だったぐらい
驚かされてしまったのよ


そうよ
おしゃべりの中で


塩も始めてみたい　って


自家製麺も始めてみたい　って


おまけに
経営事情まで
話してくれたじゃないの


おまけに
今度はもぐたん
松戸とか柏方面で
数ヶ月内に
3軒目のべんスパイアって


貴重な情報まで
おしゃべってくれたじゃないの



あなた




一本背負える男でしょ


とても期待して
いたりするんだから


もう一発
マインドを近づけながら


エセガッツリの波を
飲み込んでしまって
ちょうだいな




ふう


うつむけないぐらい
満腹マックスよ


ねえ
ちょっと休憩入れて
もう１ラウンドって


あなた
ヤったらもう
お別れだなんて


わたし
あまりに
そのための


金曜日にヒマな
あなたの穴に
なってしまって
ないかしら