この間、早朝の通勤中に、偶然あの人に会った。
送ってしまっていたメールについて謝ると、
あの人は、携帯をauからiphoneに変えていて、
ここ2年近く、私のメールは読んでいない、知らない、と言った。
私は、動揺して、「アドレス、教えて。」などと、無理な事を口走った。
あの人は、振り返りざまに、「ダメです。」と厳しい顔で言い、行ってしまった。
どうせ、読んでいないと思ったが、それでもしばらくメールを送っていたら、
ある言葉に反応して、あの人から返信メールが届いた。
それは、自分の携帯の、メール受信についての長い説明で、
auじたいは解約しておらず、選んで受信しているとの事だった。
自分について何か言われても、決して答えたりしないあの人が、
私が今まで、「○○、死ね!」とつぶやいていた、と彼女の名前を名指しで書いたら、
内心でも、そういうのは止めて欲しいと、それが返信の理由だった。
あの人は、彼女の事を「知っている人」と表現していたが、
本当なら、「好きな人」とか、「一緒にいる人」と言いたいところだろう。
よっぽど、頭にきたに違いない。
それだけ、彼女を愛しているのだろう。
でも、その怒りは、とても誠実で、私の信じた通り、
あの人は、真面目で男らしい人だと思った。
私は、あの人を好きになった事を、誇りに思う。
結局、知って欲しかった事は、全く伝わっておらず、
よりによって、読まれないと思っていた本音が、
読まれてしまったのは、皮肉だったが、そんなもんだろう。
あの人のアドレスを荒らしたのは、私だ。
私のメールは、私の恋は、
迷惑メール以下だったという事だ。
でも、自分勝手じゃない人間なんて、いるんだろうか。
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