そもそも生魚を、好んで食べる方では無いのだが、
TVで、小笠原諸島の「島寿司」が紹介されていて、
突然、「酢飯」が食べたくなった。
寿司屋には滅多に行かないが、
スーパーのパック寿司を食べる気にはなれなかったので、
1人で回転寿司屋に行く事にした。
その日、出かける街の付近で良い店がないか、
雑誌から切り抜いた、寿司屋の資料に目を通した。
何軒かの回転寿司屋を、外からのぞいて、
ある店だけ、店内に人が並んでいた。
資料に載っていた、活魚問屋の直営店「Y」。
やはり美味しいのだろうか。
他の店は、どこもすぐに座れそうだった。
待ってでも「Y」にしようと決め、店に戻ったら、
さっき待っていた客はみんな座っていたので、私も待たずに座れた。
レーンに流れているお皿で、食べたい物は無かった。
資料の中の解説によると、
「レーンにある物を注文してもかまわない」そうである。
ちょうどレーンには流れていないし、職人に直に頼んでみる事にした。
「あぶりサーモン…。」
「えっ?」(奥にいたオヤジが「聞こえねぇよ。」みたいな顔をした。)
近くにいた若い職人に、もう一度伝えた。
恥ずかしい…。(汗)
他の客の前で、大声で注文するなんて。
他のあらゆる事を、物怖じせずに平気でやる私は、
この、回転寿司屋の直注文だけは苦手である。
「通」じゃないし、慣れてないから気後れしてしまう。
でも、慣れていないはずの回転寿司屋に来て私は、
回転している物を1つも取らず、全て直に注文した。(笑)
そこまで、「新鮮で美味しい物を食べてやる!」という意気込みで来ていたのだ。
昔、勤務していた会社で、社長に同行して金沢に出張した時、
夜中に入った寿司屋のカウンターで、私がモタモタ食べていたら、
「一口で食べてね!」「早く食べてね!」と、
出すたびに職人のオヤジは、私にキツい口調で言い放った。
(これだから女は嫌だ。)みたいな顔されて。
社長も一緒だったし、私も若かったから、その時は黙っていたが、
今なら、ブチ切れていただろう。(笑)
もしかしたら、それがトラウマになっていて、
寿司屋恐怖症なのかもしれない。(笑)
食べたネタ (順番に)
とろサーモンあぶり(280円)
まぐろ山かけ軍艦巻(120円)
大トロ(480円)
タコ(120円)
甘えび(180円)
いかオクラ軍艦巻(120円)
食べたかった「ホタテ」が無かった。
メニューには、他に「煮ホタテ」があったが、
それは注文する気になれなかった。
「生タコ」が良かったのに、「ゆでタコ」しか無かった。
注文して失敗だったのは、「ゆでタコ」。
つまんない味だった。
正解は、「とろサーモンあぶり」と「大トロ」!
びんちょうマグロや、赤身を食べていて、
今まで、特に美味しいと感じた事は無い。
赤身の見た目はプラスチックみたいだし、何の味もしない。
肉にしても、高級とされる「霜降り」には興味が無かった。
でも今回、このケチな私が、思い切って「大トロ」を注文してみたのだ。
美味しいかも!
なるほど、みんな「大トロ」を食べたがるわけだ。(笑)
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