ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

炊飯マシーン「ヘルメットさん」

2010-03-24 12:24:07 | Weblog


「ヘルメットさん」が、ウチにやってきた。
「ヘルメットさん」の正体は、
「Induction Heating Rice Cooker」
言い換えると、「圧力IH炊飯ジャー」3合炊き、である。

ステンレスブラウンが光る、
ヘルメットみたいな、カッコいい形。

私は今まで、親に買ってもらった、
「マイコン炊飯ジャー」10合炊きを、
16年間も使っていた。

いつも、1合か1.5合しか炊かない為、
大き過ぎる釜の中で、
それは、まるでシベリア平原のように、
浅く、平らに炊き上がり、
デンプンの味しかしなかった。

十数年前に比べたら、家電の性能も、
そうとう上がっているだろうが、
使えるうちは使おうと思っていたので、
あまり、気にしていなかった。

しかし先日、健康食品の店に行き、
100円で無添加食品を買い、
説明を聞いているうちに、気づいた。
私は今まで、

死んだ食品を食べていた。

メカに強い友人に、
家電の耐久年数が過ぎていて危険だと、指摘され、
「そろそろ美味しい米が食べたい。」と、思っていた私は、
やっと背中を押され、次の日に買いに行った。

私が選ぶ基準は、

★炊く分量にふさわしい大きさ
★高い性能かつシンプルな機能
★デザイン性
★炊飯器の老舗メーカー

ヨドバシの店員は最初、人気ベスト3を勧めてきたが、
どれも、一般家庭用サイズで、
よぶんな炊き分け機能、デザインもイマイチ。

その中の1つは、「タイガー」の商品だったが、
他のは、音響メーカーみたい。
何だか、気に入らない。

タイガーの新商品「土鍋IH炊飯ジャー」は、
本体の横に並べて置かれている「フタ付きの土鍋」が、
CM画面での、ただのイメージではなく、

実際そのまま、
炊き釜→おヒツ→冷凍容器→レンジ容器、と使用できて、
メーカー小売希望価格は、100000円もするのだ。

その日それが、ヨドバシの目立つ場所で、
半値くらいになっていたので、気になったが、
少量炊きには向かない、と言われた。

迷いに迷って、
「今回気合入ってるから、安ければいいとは思っていない。」と言うと、
店員は、特にイチオシでも値引きでもない、
「ヘルメットさん」を紹介してくれた。

3合炊きで29800円、決して安くはない。
同サイズの商品なら平均、それより1万円くらい安い。

「ヘルメットさん」は、ただのIHではなく、
「圧力」という機能が、ついているのだ。
しかも、カッコいい。
(どうやら炊飯器老舗メーカーの方がデザインが良いみたい。)

「安くならない? 他店の値引きで値段変動してない?」
「3合炊きは、競争が無いんです。」
確かに…。
よく見ると、

象印じゃん。

決めた。
「これにします。」

マニュアルを読むと、注意書きが非常に厳しい!
機能を最大限活かす為に、「~するな」とか、うるさい指示。
まるで、脅しに近い。(笑)
でも、美味しく炊くには、言う通りにしなきゃ。

静かで、湯気らしきものも見えないのに、
「設定」や「炊き上がり」の音楽が、うるさいのは、
設定ミスを防ぎ、「早く食べろ」と言いたいのだろう。

炊けたら「すぐにほぐす」と、マニュアルにある。
何と、「蒸らす」という常識が、覆された。
慌てて開けると、
今まで、当たり前だった炊き上がりの、
「平原」は、みごとな「森」になっていた。(笑)

美味い!
米の味がする。
1粒の形が、ハッキリしている。
これが、本来の白飯の姿か。(感動!)

健康食品の店で知った本に、
「生命エネルギーのある物を食べよ」とある。
食べ方も悪く、
エネルギーの無い物ばかり、食べていた事が、
私の体調を悪くし、不眠症にしている気がした。

愛着

晩年の「お釜ちゃん」は、
内ブタを留めていたゴムが切れ、
ヒビが入った頭から、ネバネバした物を出しながら、
16年間、よく働いてくれました。

「お釜ちゃん」の正体は、象印の「マイコン炊飯ジャー」。
「ヘルメットさん」と、同じ老舗メーカーです。

ウチで、一番長く使用していた家電です。
粗大ゴミに出すのも、可哀想な気がします。
春日がいたら、拾うかな。
シンプルなマニュアルは、記念にとっとこう。

お釜ちゃん、ありがとう、さようなら。


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