続きです。
人間、誰しも欠点があります。それは分かっています、でも、総務の狐目男はソフトタッチで紳士的な男だと思っていた。それが女性相手にヤンキー口調で女性を恫喝です。
私、ドラマ以外でこんなシーン見たの初めてです。こんな男だったなんて。
でも、短髪ボーイッシュ女性記者も負けてはいなかった。「おめぇー、女ならだ誰だっていいのかよ。付き合っているのに同じ会社の女に手を出すなんて、節操無さすぎなんだよ」と、女番口調で反論。もう、取っ組み合う寸前になっていた。
うわぁぁぁぁぁぁぁ、誰か止めろよ。人が集まって皆でその光景を見ているが誰も止めない。
当時、私は一番の新入社員。差し出がましい事は出来ない。黙って見ているだけ。
その内に野次馬だらけになって二人は喧嘩を止めだ。でも、アンニュイ女性は嗚咽を上げながら泣き続けたまま。女番記者に連れられて、下の階に下ってい行った。
私には分からないなぁー。「他に好きな人が出来たから、別れてください」と言われたら、「あっ、そうですか、幸せになってね」と言って綺麗に別れます。心のどこかでホッとしながら。それは本当に人を好きになったことが無いからだろうなぁー。
それに同じ会社の女性には声をかけないな。かけれる給与じゃないし。
私の当時の給与ですが、額面で18万円足らずだったと思います。ここから諸費用を取られると13万円位だったでしょうか。
そこから家賃4万円を払う。電気、電話、プロパンガス、水道代を払ったら、8万円も無い。こんな金額で「黙って俺に付いて来い」なんてプロポーズ出来ませんよ。
事実、結婚する為にマーケティング会社に転職して記者を辞めた者もいました。
私が面接を受けた時は「ボーナスは12か月分」と言われ、喜んでいたのですが、給与の基本給は10万円だった。基本給の12ヶ月分だったから120万円。
それでも文句はありませんが、新社屋を造るからって一律10万円に落とされた。更には10万円のボーナスも私が退職してから餅代(1万円)になったそうです。暮らして行けませんよ。
だから独身男子社員は女子社員には手を出さない。相手は自分の給料の額を知っている。「生活できないでしょ」と断られるに決まっている。
でも、総務の狐目男は腰掛。総務部で会社の流れを学んで、最期は祖父の出版社に戻る。お金には不自由していない。女遊びもし放題。それに引っかかる女性も女性ですが・・・・。
続く。