諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

天照大神の娘である粟島様とは誰なのか。その1

2025年03月03日 01時00分04秒 | 神道
この話も東北の民俗、或いは伝承からの話です。

東北限定の神ではないと思いますが、東北には粟島様なる女神への信仰が残っています。

この粟島様、粟島大明神とも呼ばれ、独身女性とは言い切れませんが、子供がいない女性の守り神です。当然、霊験は女性限定。特に女性の腰から下の病に効果があるそうです。

この粟島様、タイトル通り天照大神の娘神と伝えられています。

そして13歳となる春の日、32本全部の歯にお歯黒をし、京の住吉大明神の元に嫁入りしたものの、生理の経血で石燈籠を汚してしまった。

多くの神々がその件を重要視し、咎として島流しに。

粟島様は紀ノ國の名草群に漂着。この地の鎮守の神として祀られた。三月三日が縁日とされています。

以上のデーターから判断すると粟島様は丹生都比売神だと判断されます。紀ノ國の鎮守の神と言えは丹生都比売神ですから。

因みに「丹生」とは水銀が入った赤い染料ですが、粟島様の経血の件もイメージが合うと思います。多分、間違いないでしょう。

因みに和歌山はその昔、「名草」と呼ばれていました。

名草は薬草ですが、「丹生」の成分である水銀も昔は不老不死の薬とされていた。同じ意味合いとも考えられます。

ただ、難しい点もあります。丹生都比売神は天照大神の妹神との伝承もある。そうなると天照大神の妹神とされる稚日女尊とも考えられる。

稚日女尊は織姫です。高天原で機織りをしていた。そこに素戔嗚尊が轟を起こしながら高天原に昇って来た。

素戔嗚尊は天照大神との「うけい(契)」の勝負で剣から宗像三神を生んだ。女神を生んだ事で心が清らかである事を証明し、「うけい」で天照大神に勝利した。

勝利し増長した素戔嗚尊は、暴虐無人の行為を繰り返し、尻から剝いだ斑馬の毛皮を稚日女尊の織物小屋に投げ込む。稚日女尊はショックを受けて、女性器を刺して自害した。

この稚日女尊も経血では無いにしろ、赤い血を流している。かねてから説明しているが、聖婚で考えれば近親の神は同神となる。

「丹生都比売神=稚日女尊」が成り立ちます。


続く。










コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 出雲に行かない神々。 | トップ | 天照大神の娘である粟島様と... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

神道」カテゴリの最新記事