諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

オンライン新聞(WEB版)で儲けを出すのは難しい。

2023年04月24日 02時00分13秒 | 出版・テレビ・CM・ドラマ・映画
かつて私が整理記者をしていた株の業界紙があります。

否、ありましたですね。今は紙での出版はしていないので、紙の字を付けたらおかしいです。

私が入社した時点でのABC発行部数は15万部台でした。一番出ていた時は16万部を超えていたそうです。

15万部って業界紙としては凄い部数です。何たって業界紙ではナンバー1の発行部数でしたから。

地方紙だって15万部は中々の部数なんです。大変儲かっていたのです。何たってボーナスは12か月でしたから。基本給は10万円程度でしたが。

それが私が入社して2年後、ABC発行部数は5万部に激減です。2年で10万部が減ったのです。発行部数が3分の1になったのです。

凄いでしょ。一気にここまで発行部数が減るなんて、チョット経験できるもんじゃないですよ。

しかもこの株の業界紙の二代目馬鹿社長は、新社屋を建設中だったのです。

現行の社屋では20万部刷るのが限界。発展の機会を逃してなるものか。それで辰巳に300坪の土地を確保して建設に取り掛かっていたのです。

それが20万部以上刷るつもりが5万部になってしまった。新社屋は56億円を投じて建設を始めている。

もうね、絶対の自信を持って倒産すると確信しました。私、入社してその話を知って。

何たって私の家で販売していた当時850万部発行していた大手新聞も将来的には潰れると思っていましたので。

実際、12か月のボーナスですが、新社屋を建設すると言う事で社員一律10万円に落とされ、最終的には餅代(1万円)となったらしいです。株の業界紙を発刊していたのに、時代の流れが見極められなかったのです。

私、「株の前では誰もが素人」と常々言ってますが、チョット株を知っていてもこの程度です。人間なんて全然大したことないのです。

実際、私が2年で辞めてからも部数減は止まらず、ABC発行部数は秘すようになりました。

そして会社更生法適用。私が入社した時、会社の資産は200億円あると語っていましたが、不動産価格も大暴落。新社屋が響いてこのザマになりました。バカですよ。

しかし、捨てる神あれば拾うバカあり。ホワイトナイトが現れます。大手証券会社の社長候補から脱落し、損正義に拾われ片腕まで出世した男です。

実はこの男、私同様新聞販売店の息子です。私の家と同じ新聞です。っとは言っても創業時代からの販売店で、大阪を牛耳っていた新聞販売店の息子です。だからだからヤクザっぽいかは分かりませんが、大変な剛腕として知られていました。損正義も一目置いているほどです

この男は私が勤めていた株の業界紙の株式上場を画策していたらしいです。

まっ、新聞販売店の息子だから、親玉の新聞社を経営してみたいと言う気持ちもあったと思えます。

しかしねぇー、難しいんですよ。株の業界紙の株式上場は。だってインサイダーを疑われる可能性があるでしょ。

ヘラクレス上場を考えていたらしいですが、それ以上に部数減の問題もある。それで上場は出来なかったみたいです。

その後、16万部を発行していた株の業界紙ですが、ボンボンボンボンと順調に部数は減って、とうとう紙媒体での発行は諦め、インターネットのWEB版オンリーの出版となりました。

それでふと思ったのです。WEB版はどのくらい出ているのかが。

ウキペディアで調べてみたら1790人が購読しているらしいです。

そして毎月の購読料は4400円。つまり月の売り上げは4400円×1790人=7880400円です。

社員数は66名。私が勤めていた時代はパートを含めて230名でしたが、この売上の他に投資顧問会社も経営している。それで何とかやっているのでしょう。

それにしても16万部の部数があった新聞が、ネットのWEB版となったら1790人しか購読していない。

ネット情報はタダとの考えが浸透している。中々難しいものがありますよねぇー。

うーん、タダほど怖いものは無いですならねぇー。相手がタダならどうやって金を稼げば良いのか。

バンバン株が当たれば購読する人も増えるでしょうが、出涸らし銘柄というか、後追い銘柄と言うか、損する可能性の高い銘柄ばかり記事にしていましたからね。私が整理記者していた時代は。

ユーチューブの進出でテレビも儲からなくなっていますが、ユーチューバーが増えすぎて人気ユーチューバーの利益も激減していると聞いています。

私だってこんなブログを書いていますが、それで本が売れなくなっている可能性もある。

何事も世の中、諸行無常なんですよ。同じ事は続きませんよ。

次の展開を考えないと。


ではでは。





コメント
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