3ヶ月ほど前、地元テレビのローカルニュース番組で「本格的なカレー専門店が本気で作ったカレーうどん店」の特集していた。
オープンしたてのようです。私の家から近い。「カレーうどん専門店」って珍しいけど、ちょっ難しいだろうな。スープカレーの店見たいにはいかないだろうなと思っていました。
その店の前をバイクでしょっちゅう通るのですが、1ヶ月足らずでシャッターが閉まったままに。そして今日、その店の前を通ったら内装やカウンターを壊していました。勿体無い。
私、多分、そうなると思っておりました。だって「カレーうどん」ってどうしても食べたくなる食べ物じゃないでしょう。
うどん屋に言って「今日は天ぷらうどんじゃなくて、カレーうどんにしようかな」と、気まぐれで食べるのが「カレーうどん」なのだと思います。
普通の人は「朝からカレーうどん、カレーうどん」とは思わない筈。無謀だなぁーと思っておりました。
第一、本格的なカレー専門店の「カレーうどん」って、美味しそうに感じられません。スパイスが効き過ぎている感じがして。
私、蕎麦屋の餡かけタイプの和風カレーが好きだったのですが、「カレーうどん」はインド料理ではない。和食なのです。
其れをインドのスパイシーな「カレーうどん」って想像が付きません。美味しいとは思えません。考えただけで喉がイガイガします。
20年位前、その店の近くに「釜飯の出前専門店」がありました。3輪バイクが7台も置かれてました。
この店の前には薬科大学があります。「薬科大生が出前で釜飯なんて頼まないだろ。フランチャイズみたいだけど店を出す場所、間違えているだろ。それ以上に釜飯が死ぬほど好きなヤツっていないだろ」と思いました。ここも1ヶ月程度で閉店しました。7台の出前用の3輪バイクは雨曝しのまま、そのまま暫く放置されていました。
まだあります。私の住む街に高級お好み焼き屋で出来たことがあります。この店もフランチャイズ店です。
この店の内装ですが、深海をイメージしたらしく薄暗い店内に模造の岩なんかを置いて雰囲気を出していました。内装費は3800万円だったとか。
この店も3ヶ月程度で閉店しています。だって一番易いお好み焼きでも1300円はしていたので。高過ぎでしょ。
私のイメージではお好み焼きはラーメンより下の食べ物です。子供の頃,「ちびっ子商店」で70円程度で小女子入りお好み焼きを食べていた。それがシンプルなお好み焼きなのに1300円なんて、そんな殿様商売の店、続く訳が無いだろ。
まぁーね、味と個性で勝負しようと思ったのでしょうけど、仙台は飲食店が多すぎです。どの店も味の実力は高い。でも激戦区だから経営が難しい。普通に上手い程度の店なんか、あっと言う間に姿を消します。
それに比べ、私の故郷、福島県いわき市の飲食店は、値段が頗る高く、それほど美味しくなく、店は古いし汚い。それでも流行っているのは飲食店が少ないから。
そして小名浜の工場地帯を有している。つまり仙台よりも所得が高い。そして楽天的で社交性が高い市民気質だからです。
だから「これでも店か?」と言う様なボロボロの店でも十分流行っていいます。冗談と思うでしょうが、カツカレーラーメンなんて訳の分からないメニューもある。ふざけている商売でも店が少ないから続けられるのです。
いわき市は生産の街。仙台市は消費の街です。
いわき市の工場出荷指数は仙台の2.5倍と聞いています。いわき市民はリッチなのです。なんたって日帰り温泉の極楽湯なんて760円もするのですから。仙台の極楽湯は560円ですよ。同じ極楽湯なのに200円も違うのですよ。
仙台は名ばかりの街です。東北ナンバー1所得の街は断トツでいわき市です。仙台では何をやってももう駄目。撤退を考える時期に入っていると思います。
それにコロナで止めを刺された。
自分で作れば安く作れる。栄養も考えて作れる。飲食店に行かなくなった者は、自宅で食事を作ることに慣れた。外食店での食事が馬鹿馬鹿しく思えてきた。
もう完全に外食産業はお終いです。インフレで物価が高くなっている。そうなれば外食を控えるしか道は無い。
それでも外食で勝負したいのなら、いわき市に出た方が良いですよ。いわき市の外食は本当にクオリティーが低い。仙台の店より不味いし値段は高い。
仙台で負けても、いわき市では勝てると思いますよ。
ではでは。