ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

全国大会--裏方体験記②

2010-09-02 09:42:45 | 短歌
さて、いよいよお待ちかね、大会当日28日の朝です。


朝、9時半にリーガロイヤルホテルに着きました。


「アメジスト」がスタッフ控室です。


これが販売したクリアファイルです。
3枚で1000円。先生直筆の早稲田の1首が使われています。
販売のチーフF島さんがかわいい招き猫をもってきてくださいました。


ここが会場ロイヤルホール前の受付。
ノイバラは当日支払いの方の対応をしました。


まだはじまる前の会場。
歌合せのためのパワーポイントの試写が行われています。

 
会場周辺の様子。


「選者と語ろう」の会場「ガーデンテラス」

選者とは、毎月送られてくる詠草を分担して
誌上に載せる歌を選んで下さっている方々です。
毎月、80名以上の会員の歌を読み、選をするのは
並大抵のことではありません。
言うまでもないことですが、ボランティアです。
これまでどれほど選に育てられてきたことか。有難いことです。

会員との交流の場として今年初めて設けられた席に
選者の方は6人参加して下さいました。
全国大会係の相棒T山さんが責任者で、好評な企画でした。


このお部屋は眺めがよくて、眼下には大隈庭園と早稲田大学が見えます。


これは先日亡くなられたばかりの竹山広さんの生原稿です。
T山さんのタイムリーな発案で、受付で披露されたものに、
足を止める方が多かったです。


先生のご挨拶に続き、
講演は早稲田大学教授内藤明さんの「早稲田の歌人だち――故郷のありど」

窪田空穂から谷岡亜紀、田口綾子まで、早稲田の歌人は多いのです。

次はいよいよ歌合せです。
司会は京都歌会のU山さん。
地方対抗ということで、
各地歌会から3人ずつの8つのチームが編成され、
トーナメント形式で戦いました。
事前に1回戦は「自然」準決勝は「町」という題が与えられ
作られた歌は各チームに配られ、
すでに攻略法は研究されつくされているはず。


舞台正面のスクリーンに歌が映し出されます。
この下に判者の先生と伊藤一彦さんが座られ
両脇に対戦するチーム3名ずつが座ります。

歌の優劣だけでなく、
選手の自チーム弁護、相手チーム攻撃の
舌戦も判定に影響します。
さらには会場の拍手も判定に影響するそうです。


舌戦の時間が超過するとこのように
副司会も務められた責任者のO田さんが
デンデン太鼓を叩いて終わらせます。

わが東京からは2チーム出場、
仲良しが3人も出ているので、応援に熱が入ります。
この時まで、どれほどの準備をしてきたか、
知っているだけに勝ってほしかったのですが、
残念なことにそれぞれ1回戦、準決勝で敗退。、

決勝戦「東北チーム」対「九州チーム」は即詠です。
先生から題「東京駅」が与えられ、
わずか10分で各チーム6首が詠まれました。

結果は俵さんを筆頭としてプロばかりの東北チームの
優勝となりましたが、九州チームの歌もなかなかのものです。
対戦する前から相手を見てひるんでしまうようでは・・
仕方がないことですけれどね。

惜しくも敗れた「中国四国」「相模」「中部」「近畿」
それぞれのチームで新人の方の溌剌とした弁護、
またベテランが攻撃で口ごもられるのも何やらかわいらしく、
とても楽しかったです。

ここで6月末に応募が締め切られて以来、
選が重ねられ絞り込まれてきた
結社賞受賞者の発表です。

東京歌会の精神科医M岡さんです。
候補にスタッフのHちゃんが残り、嬉しいです。
おめでとうございます<m(__)m>


ここでチェックイン。

Rちゃんがとってくださったスイートルーム。

今年もYちゃんと3人で泊りました。


懇親会はロイヤルホールⅡ。
司会は名司会者のK岩さん。


まずはシャンパンで乾杯です。

お料理はこんな感じ。
 
並ばないとお料理がとれない状態で、ご不便をおかけしました。


メインイベントの「東京文学散歩」。
O田さんをチーフに、わが結社の未来を背負う若手が
何カ月もかけて取材をした成果です。


Y綱さんがあやしい変装のままパソコン操作。

  
わが大会委員長のスタバの歌も。

これはのちほどホームページ上に発表されるそうですので、
楽しみになさってくださいね。

2次会は相棒のT山さんが仕切ってくださったので、
早めに失礼してお部屋で休みます。
みなさん、2次会のあとはカラオケに繰り出して
楽しまれたそうです。


29日の朝、部屋からの青空。
猛暑は続き、35℃まで上がるそうです・・。

全体歌会はあらかじめ提出された223首の歌を
評者2名×8組が分担して、全歌批評を加えていきます。
3時間かかります。

このあとは昼食を食べながら3グループに分かれて記念撮影。


昼食のお弁当。
おいしいと評判でした。

終了後、すみやかにスタッフルームの撤収が行われ、
クロネコさんで荷物2箱を送って終了。

スタッフの打ち上げとネット歌会の集まりに顔を出しました。
いや、ネット歌会は進行速度についていけず、
落ちこぼれの幽霊会員なんですが、(・ω・;A
また歌会だけでも参加したいと思っています。

長い長い、印象的な2日間でした。
また来年、北上でお目にかかりましょう。

*****

しかし、これで終わらないのです。
昨日はアメリカのA木さんを囲む
内輪の歌会に参加させていただきました。
全国大会の最中に言われて作った歌が
もうまとめられて詠草になっています。

A木さんは古くからの会員でいらっしゃいますが、
アメリカでの生活が長いので、こうして日本に帰ったときに
日本語をブラッシュアップしないと忘れてしまわれるのだそうです。

歌会のあとはメトロポリタンホテル「オ―ベスト」のランチです。

鮮魚のカルパッチョ。

ローストビーフ。

木苺のクリームブリュレ。

A木さんのお嬢さんがご結婚されたそうで、
すてきなお写真を拝見しながら、
幸福のおすそわけをしていただきました。

来年は35年ぶりに春に帰国なさって、
日本の桜を堪能なさるそうです。


全国大会--裏方体験記①

2010-09-02 00:20:34 | 短歌
8月28日、29日
長い準備期間を経て、
ようやくわが結社の
年に一度の全国大会が終わりました。

全国大会は毎年参加して、東京ではお手伝いもしましたが、
本格的に最初から最後まで関わったのは初めてです。

会場のホテルが決まるまで、また決まってから
流れに沿ってどのように細部を詰めていくか、
実行委員長のO野さんが進めていかれるのを
私は側で見ていただけですが、
とても勉強になりました。

目の前で本流から新しい流れが作られて、
枝葉のように大会を膨らませていくのを
生き生きと見ることができました。

新しい流れが作られる要所には、
しかるべき責任者を配置し、
それぞれの仕事を連絡とりながら進めていきます。
さらに必要なところでは
必ず先生の確認をとっていらっしゃいます。
いらないものを切り捨て、必要なものを調達する、
全体を見ながら細部を固めていく様子に
目を見張りました。

ノイバラは職業人として経験を積んでいないので、
その仕事を間近で見るだけで、貴重な経験でした。
会計に素人で、あわててエクセルの勉強をした私、
あちこちでご迷惑をおかけしたと思います。

ほぼ250人の方々との交流を果たし、
「歌合せ」「選者と語ろう」「ベビーシッター」
「オリジナルグッズ(クリアファイルとDマグ)開発・販売」
「『東京文学散歩』の取材、パワーポイントでの披露」
という5つの新しい企画をこなし、
東京では初めてという宿泊者の対応もした大会でした。

初めてのことで準備がおいつかなかった部分もありますが、
今後、少しずつ成熟させていければいいと思います。

もっとも古い老舗の結社ではありますが、
常に新しい試みにチャレンジしているところが
ステキだと思います。

予算の関係でいたしかたなかったとはいえ、
懇親会の会場が狭かったのと、
お料理が足りなかったのが反省点ですが、
ほぼ成功といっていいのではないと思います。

全国大会の係として「会場の下調べ」
「ベビーシッター」の準備にかかわり、
会計として「支払い全般」「宿泊者の対応」
「名簿の作成・管理」を受け持ちました。
メールで関係者と連絡をとり、必要な情報を流し、
こちらのミスでご迷惑をかけた方へ
お詫びのお手紙を書きました。

当日集金したものは、黒いショルダーバッグに入れて、
肌身離さず持ち歩きました。

どうやってこんなにたくさんのことができたんだろう・・。
皆のチームワークと、会員の方々の
見えない支援のおかげだと思います・・
・・もしかしたら、目に見えない
代々の古い会員の方々もそこいらにいらして
背中を押してくださったのかもしれません。

才能と実務能力に優れた東京歌会の執行部の
チームワークで、事前の準備は万端でしたが、
突発的な出来事への対応に走り回り、
ホテルの方々の速やかな対応に
ずいぶん助けられました。

しかし!
金庫番ノイバラのお仕事は
もう一山越えねばなりません。

会場のホテルへのもっとも大きな支払いと
会計報告です。

素人の私でつとまるくらいですから、
厳しい会計監査があるわけではないのですが、
目の前の山のような領収書とレシートに、
しばし茫然としています。

自分ではしっかりしているつもりが、
集金したお金を郵貯銀行のATMに預け入れる際、
1万円ずつ折ったまま入れてしまい、
お札がずたずたになるという前代未聞の事態に。
係の方に迷惑をかけてしまいましたが、
無事入金いたしました。

でもでも経費削減につとめたおかげで
全国大会のスリム化には成功したのではないでしょうか。

    ******

大会前日、準備が終わった段階で
早稲田のトルコ料理店「SARAY」に
ご案内いただいたのも楽しい思い出です。

 
10人も入ればいっぱいになりそうな店内、壁にはトルコ国旗が。
まずはビールで乾杯です。
1人で切り盛りしているやさしい目の店主が
目の前でパフォーマンスたっぷりに注いでくれる
トルコのビールはおいしいです。

春巻きと野菜たっぷりのペースト状の前菜。

ドネルケバブをナンにはさんでいただきます。
棒に巻き付けられた肉塊から肉片を削いでいくのは、
以前テレビで見たことがあります。

Y良さんは白濁のラク(アニス酒)。
薬草アニスの成分をアルコールで抽出したもので、
水を加えると白くなります。

下戸のO田さんはチェリーヨーグルト。
初めてのザクロジュースも分けていただきましたが、おいしかったです。

山羊のチーズのピザはお舟の形です。

伸びるので有名なトルコアイス・・などなど初体験。
ノイバラはブルーベリーソース、
向こうのはチョコレートソースがけ。
激甘なので、カロリーを気にする方は食べられないでしょうが、
この世の至福です。ものすごくおいしいです。

さらに水煙草、初体験!
煙草にはいろいろな匂いがつけてあり、モモの香りを選びました。

手前のパイプをくわえてぷかぷかします。

水の中をぽこぽこと煙が通り、ニコチンが除去されるそうです。
喉が痛くならないし、いい感じ。
回し飲みで楽しめるし、40分1000円というお手軽さです。

肝心な日にカメラを忘れ携帯なので、暗い店内ぼけぼけです。
・・っていうか、酔っぱらっていたのかも・・(・ω・;A

会計報告が終了したあかつきには、
美女食いだおれ隊で内輪の打ち上げをしよう!
と今から楽しみにしています。

     *******

全国大会の係をはじめた去年から
初体験がてんこもりのノイバラです。
辛いこともありますが、できなかったことができるようになり、
知らなかったことを知ることができるのは、
何よりもうれしいことです。

明日は全国大会のご報告です。
・・といっても、出たり入ったりで、
肝心なところが抜けているのはご容赦ください。