3連休最終日、2つの音楽を楽しみました。
藤田陽介サウンド・インスタレーション
「見えない湖」@相模湖交流センター
「パリから弦楽四重奏団がやってくる!」
--モディリアーニ弦楽四重奏団と谷川俊太郎詩の朗読
@藤野芸術の家
まず、サウンド・インスタレーションとは何でしょうか?
現代美術用語らしいです。
<時間よりも主に空間に規定される、音を使う芸術。
室内や屋外に音響を設置することで
その空間や場所・環境を体験させる
表現形態をとる作品。>
(・ω・;A ????
百聞は一見にしかず。
会場に踏み込むと水につけられた写真が
床に置かれています。
会場全体。
突き当りの壁の向こうに部屋が作ってあって、
音響の体験ができます。
どうやら相模湖の古い写真らしいです。
あっ、パイプオルガンのパイプです。
下の箱に赤いチューブで空気を送り込んで
音を出しているようです。
藤田さんはパイプオルガンを自作なさる方なのです。
突き当りの部屋。
相模湖で収集した水中の音、生き物の声、
またダム湖としての機能における音などを
6台のスピーカーで構成し、
立体音響として再生するサウンド・インスタレーション作品。
湖底に沈んだ勝瀬地区で実際に暮らしていた人たちの
語る声を主軸に、過去や現在、
あらゆる時間と物語が交差する音の旅。
相模湖は、戦中に工事が始まり戦後完成した
相模ダムにより相模川が堰き止められてできた湖です。
重機などもほとんどなく、厳しい工事で
強制労働させられた朝鮮や中国の人たちが
多数犠牲となりました。
今回初めて知ったのですが、
戦争末期には学徒も動員されました。
完成後は神奈川県民の水瓶として
今日でも役立っています。
しかし、水底に沈んだ村もあり、
移住させられた村民もいたのです。
それまでは鮭も溯上する豊な川であったようですが、
ダム建設により、それまでの自然環境は
壊されてしまいました。
時々ライトが光ったり、
真っ暗になったり。
35分の不思議体験をしました。
午後はコンサートと朗読。
藤野芸術の家ホール。
谷川俊太郎の詩の朗読と交互に、
モディリアーニ弦楽四重奏団が
モーツァルト、ショスタコービッチ、
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を演奏。
チェリストが事故による代役でしたが、
ことにベートーヴェンでは深い音色を堪能しました。
私はひとつひとつの楽器の音色が聞こえるのが好きで、
シンフォニーより四重奏が好き、という
谷川さんに同感、うれしくなりました。
詩というのは、大勢に対しての表現ではなく、
私からあなたへの1対1の
語りかけであるという言葉もうれしく。
木の下に止めておいた車に枯葉が。
この日でカローラとお別れでした。
13年間乗りました。
どうぞまたいい人に乗ってもらえますように。
今日最後のお掃除をしました。
長年慣れ親しんだものとの別れは
相手が機械であっても悲しいのです(´;ω;`)
たくさんの楽しい思い出をありがとう。
私を守ってくれてどうもありがとう。
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