ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

水のある風景――梅雨の花々

2010-07-07 20:03:22 | 自然
ようやく先月下旬から押し寄せていた男波女波が
おさまり凪いでいる状態なので、
ラベンダーの花を見に行くことにしました。

毎年、河口湖湖畔の公園で栽培されている
ラベンダーを見に行くのです。
ハーブフェスティバルの最中でしたが、
天候がはっきりしないせいか、
いつもは団体客などでごった返しているのに、
空いていました。

河口湖は自然が素晴らしく、
丹精されたハーブの花壇ももちろん素晴らしいですが、
毎年のように行きたくなるのは、雄大な山々と水の風景が
心をとらえるからに違いありません。

こちらでスライドショーをご覧ください。
1枚1秒で約3分少しです。
(・ω・;A そうなの・・また200枚あるの・・

途中寄った猿橋では、桂川沿いの遊歩道に紫陽花が栽培されていて、
溶岩がごろごろする斜面まで花さいていました。
朝まで降っていた雨に濡れてきれい・・。

甲州街道にかけられた猿橋は橋桁がない珍しい構造で
「日本3奇橋」のひとつとされています。

覗き込むとはるか眼下に川が・・。
高所恐怖の私は腕だけ伸ばしてカメラを下に向け
写真を撮ったのでした・・。

河口湖では、山々に梅雨の分厚い雲が押し寄せて、
光がさしかげり、神々しい風景でした。

ハーブフェスティバルのために栽培されたお花もきれいでしたが、
にぎやかな公園を抜けて、岸に沿った遊歩道を歩いていくと、
岸にわずかに残された葦原には鳥のさえずりがしきりで、
葦のてっぺんでギョギョシギョギョシ・・と鳴いている
ヨシキリを見つけました。
こんなに間近で見たのは初めてです。
これは縄張りを宣言しているのだそうです。

見ることはできませんでしたが、
きっと葦の間には巣があって、
卵などもあるのでしょう。

さらに行くと人気のない岸に雁2羽いるではありませんか。
首が黒くて印象的ですが、見たことがない雁です。
調べてみるとシジュウカラガンというらしいのですが、
秋に飛来する冬鳥・・と図鑑にはあり、
私が間違っているのかもしれません。

2羽と見えたのは実は雛を4羽連れていたのです。
首をぐうっと伸ばしているのは、
あたりを警戒しているからに違いありません。

雛はちょこちょこと親のまわりを歩きまわり、
草のあたりをついばんでいました。

10数年通って、初めてです。
ほんとうに自然の懐は深い。

数年前には天下茶屋までのぼり、
河口湖を眼下に見下ろしましたが、
この日は数時間の散歩でくたびれて、
そのまま帰りました。

太宰に思いをはせながら、またあの天下茶屋の
蝉しぐれをきいてみたいものです。


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2 コメント

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シジュウカラガン (ノイバラ)
2010-07-14 10:40:21
はりねずみさま

オオヨシキリ、さえずっているのを
間近で見たのは初めてで、
夢中で何枚も撮ってしまいました。

シジュウカラガンはYahooの野鳥図鑑で
お尋ねしたところ、はりねずみさまの
おっしやるとおり、北方から渡りで
来てしたものではなく、カナダなどから輸入
されて飼育されていたものが野生化したもの
だそうです。
違いはこの野生化したものの方が体が大きく、
くちばしが長いのだそうです。

雛たちは活発に動き回っていましたよー。
水飲んだり草をついばんだり。
かわいかったです♪
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もしかして (はりねずみ)
2010-07-13 17:12:11
オオヨシキリさんにもお会いになられたのですか? うっとり。ヨシキリ系は最近出かけないので全然見ていません。シジュウカラガンはカナダガンの亜種で、顎に白い境界線が出るのが特徴のようです。私の持っている三省堂『世界鳥名辞典』に「山梨県河口湖では[シジュウカラガンとは]別亜種の籠脱けと思われるものが半野生化し、繁殖している」と記載されていました。たぶん、これがその子達なんですね!可愛い。
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