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100年前に思いをはせる--中村屋サロン美術館

2014-12-12 23:15:55 | 美術
新宿中村屋の新しいビルが10月29日にオープン。


その3階に中村屋サロン美術館があります。
現在(~2月15日)、開館記念特別展が開かれています。
「中村屋サロン―ここで生まれた、ここから生まれた―」


明治末から大正、昭和初期にかけて中村屋には
多くの芸術家・文化人たちが集い、
後に中村屋サロンと呼ばれるようになったそうです。

中村屋の創業者 相馬愛蔵・黒光夫妻は
芸術・文化に深い理解を示し、
愛蔵と同郷の彫刻家 荻原守衛(碌山)や
荻原を慕う若き芸術家などを支援しました。
彼らは中村屋を舞台に切磋琢磨することで
それぞれの才能を開花させます。


荻原守衛「おんな」。


中村彝(つね)「少女」は相馬夫妻の長女俊子がモデルです。


高村光太郎「自画像」。


会津八一「なかむらや」。

中村屋の看板の字はいろいろな人が書いていて、
会津八一のもありましたが、
現在の字は中村不折のものです。

書家、画家である中村不折、どこかで聞いた名と思ったら、
夏目漱石『吾輩は猫である』の挿絵を描いた方ではありませんか。
不折流のファンであった鴎外などとも交流があったそうです。


小さな美術館ですが、
何かのついでに立ち寄るには便利です。


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