

使われているのは「メソミル」という殺虫剤です。


2月7日、大阪府摂津市で起きた事件は、明らかに鳥や小動物の殺傷が目的でした。この農薬がまぶされたコメが置かれていたのです。



メソミルは、「劇物 」に指定された農業用殺虫剤ですが、その毒性は、ごく少量で死亡する「毒物」に相当します。市販のメソミル45%含有水和剤を、体重5kgの猫が0.25g食べただけで、半数以上が死ぬことになります。ちょうど、1円玉の4分の1の重さ です。


藤沢市と平塚市の事件で、神奈川県は注意を喚起しています。
表1、メソミルによる小動物の死亡事件
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発生年月 発生場所 被害状況
07年 2月 神奈川県平塚市 ヒヨドリ10死亡
07年 2月 神奈川県藤沢市 ヒヨドリ+カラス10死亡
07年 2月 大阪府摂津市 犬2、猫1、ドバト9、スズメ8死亡
06年10月 鹿児島県鹿児島市 ドバト28死亡
06年10月 兵庫県南あわじ市 犬1、猫1死亡
06年 4月 東京都世田谷区 ドバト31死亡
03年 9月 山形県山形市 犬1、猫2死亡
02年 6月 長野県伊那市 犬2、猫5死亡
02年 5月 埼玉県鳩ヶ谷市 猫3死亡
01年10月 長野県松本市 ドバト31死亡、トビ1衰弱
01年 3月 岡山県倉敷市 犬2死亡、飼い主と警官も喉の痛み
参考: (反農薬東京グループ調べ、筆者加筆)

この報道によって、メソミルが動物虐待の道具として、さらに一般に知られることとなりました。




そのため、変質者なのか、不心得な農家によるものなのかなど、犯人像がつかめず、入手経路もわからないので、農家の指導や販売店への注意喚起など行政の対応が遅れていること。



です。



実は、こうしたことを書くと、ブログはだれでも見られるので、猫虐待予備軍にその方法を教えることにもなります。このため、書くことを控えていましたが、こと3月7日、千葉の殺人未遂事件でこの農薬が広く知られることとなり、現在ではむしろ危険性を知った方が対処できると考え、ここに載せました。
※追補 3/18にも、再度事件が!

3月11日 朝


3月12日 朝


3月13日 朝


3月14日 朝

