猫のののちゃんち

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毒エサに気をつけて

2007-03-15 | 犬・猫の安全


pencil 最近、農薬による小動物の死亡事件が多発しています。
使われているのは「メソミル」という殺虫剤です。down

 2月7日、大阪府摂津市で起きた事件は、明らかに鳥や小動物の殺傷が目的でした。この農薬がまぶされたコメが置かれていたのです。down
(共同)

(共同)

 メソミルは、「劇物 」に指定された農業用殺虫剤ですが、その毒性は、ごく少量で死亡する「毒物」に相当します。市販のメソミル45%含有水和剤を、体重5kgの猫が0.25g食べただけで、半数以上が死ぬことになります。ちょうど、1円玉の4分の1の重さ です。
(神奈川県)
up この農薬は、2月にも神奈川県内で2件、鳥の殺傷に使われました。
藤沢市と平塚市の事件で、神奈川県は注意を喚起しています。

    表1、メソミルによる小動物の死亡事件
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  発生年月  発生場所     被害状況
  07年 2月 神奈川県平塚市  ヒヨドリ10死亡
  07年 2月 神奈川県藤沢市  ヒヨドリ+カラス10死亡
  07年 2月 大阪府摂津市   犬2、猫1、ドバト9、スズメ8死亡
  06年10月 鹿児島県鹿児島市 ドバト28死亡
  06年10月 兵庫県南あわじ市 犬1、猫1死亡
  06年 4月 東京都世田谷区  ドバト31死亡
  03年 9月 山形県山形市   犬1、猫2死亡
  02年 6月 長野県伊那市    犬2、猫5死亡
  02年 5月 埼玉県鳩ヶ谷市  猫3死亡
  01年10月 長野県松本市   ドバト31死亡、トビ1衰弱 
  01年 3月 岡山県倉敷市    犬2死亡、飼い主と警官も喉の痛み

参考:   (反農薬東京グループ調べ、筆者加筆)

policecar そして、ついに殺人未遂事件が発生してしまいました。3月7日千葉県九十九里町で、一家殺害の道具にこの農薬が使われていてことがわかったのです。
 この報道によって、メソミルが動物虐待の道具として、さらに一般に知られることとなりました。

light 「地域猫活動」「外猫の飼い主」 、「散歩する犬・猫」は、これから注意が必要です。



pencilset こうした事件が連綿と続く理由 をまとめると…
1 警察が犯人を検挙できないでいること
そのため、変質者なのか、不心得な農家によるものなのかなど、犯人像がつかめず、入手経路もわからないので、農家の指導や販売店への注意喚起など行政の対応が遅れていること。
2 毒物劇物取締法では、無許可で劇物を他人に渡すことを禁じていますが、千葉の事件では、容疑者にメソミルを提供した農家が逮捕されないままでいること。
3 農協や販売店で、18歳以上で3文判さえあれば「劇物」が買えてしまうこと。
4 これだけ多発しても、それぞれの都道府県や市町村が市民に大きな注意喚起をしないこと。
です。
light 他にも危ない農薬はたくさんありますが、緊急にこのメソミル には気を付けましょう。




実は、こうしたことを書くと、ブログはだれでも見られるので、猫虐待予備軍にその方法を教えることにもなります。このため、書くことを控えていましたが、こと3月7日、千葉の殺人未遂事件でこの農薬が広く知られることとなり、現在ではむしろ危険性を知った方が対処できると考え、ここに載せました。
※追補 3/18にも、再度事件が!

3月11日 朝 fork → アジ刺身 。 夕 fork → アジ刺身
3月12日 朝 fork → アジ刺身 。 夕 fork → アジ刺身
3月13日 朝 fork → アジ刺身 。 夕 fork → アジ刺身
3月14日 朝 fork → カツオ水煮 。夕 fork → カツオ水煮