畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

明るい兆しと暗い兆し

2011-03-23 22:18:00 | 日記
 明るい兆し。本日の東京電力管内の計画停電は15時から22時までと大幅に減少した。5グループのうち2グループでしか停電を実施しなかった。


 その理由は、昨日のブログに挙げた通りですが、3月14日(月)の時点での東京電力の電力供給量が3100万キロワットに対し、3月23日(水)の時点で3750万キロワットと実に20%以上の供給量のアップが原因。もちろん節電により需要量の減少も寄与している。


 当面の電力需要が4000万キロワットというから、あと250万キロワットの不足。200万キロワットの発電量を誇る東扇島火力発電所の稼働が3月末を目途というから、3950万キロワットまで3月末までに届くと予想される。すると、4月の初めには停電となる範囲は大幅に減少すると予想される。


 すでにJRなどの交通機関は運行本数を大幅に改善させており、首都圏の生活は通常に戻りつつある。また、経済産業省の想定通り、ガソリン不足も本日にはかなり改善されている(筆者の周辺の人の談より)。日用品不足もかなり解消してきている。


 このように生活状況が改善されつつあるが、計画停電についてはかなり不満が高まっている。23区で停電が実施されたのは、足立区7回、荒川区4回だけで両区長が「電力需要抑制のためには停電の対象を広くするのが合理的で公平なのに、対象地域を狭め、場合によっては1日6時間の停電を強いることは誠に遺憾」と東京電力に抗議した。東電は東京23区は人口が密集し、信号機やエレベーターも多い」(副社長談)と、混乱を避ける目的であると話したが、停電で生活が乱された世帯には理解を得られないのは当然とも言える。


 また、ネットでは東京都内の娯楽産業(パチンコ屋)などの営業停止にすると73万世帯分の電力が供給できると、娯楽産業に批判を浴びせる人が多いが、それらの産業にも従業員がおり、いくら生活のためとはいえ、それらの産業を全停止にするのは机上の空論とも言える。また、娯楽がない生活も堅苦しいものになり、長期的には人間の健全な精神を妨げかねない。このような論には説得力が欠けると言える。


 暗い兆し。東京都内の水道で210ベクレルの要素を検出。1歳未満の乳児の摂取制限が100ベクレルまでなのでおよそ2倍。福島県では福島第1原発から北西に約40キロの福島県飯舘村で採取した土壌から、1キログラム当たり16万3000ベクレルの放射性セシウム137が検出されたと発表された。放射性セシウム137はその濃度が半減するまで30年かかるとされ、今後の福島県内の農業への影響が懸念される。と同時に、福島県郡山市では農産品に影響がないのに出荷制限され、農家の人は泣く泣くホウレンソウを捨てる光景が目にされるそうだ。


 センセーショナルな報道はすぐに噂になって広がる。例えばその報道が誤って訂正報道がなされたとしても、それはほとんど社会に影響を与えない。冷静な対応が求められる。「Back to Normal」(普段に戻る)の精神で、いつも通りの生活をしよう。それがこの大震災を乗り切る術だと思った。

関東の水道水から

2011-03-23 20:36:00 | 日記
 関東各地の水道水から、乳児の摂取基準値を越える放射性ヨウ素が検出された。


 この報道により、首都圏のスーパーではあっという間にミネラルウォーターが買いだめによる売り切れに。


 関東の水道水から基準値以上ということは、福島第一原発周辺ではさらに高濃度にならないか。


 不安を煽るような言動は厳に慎まなければならないが、さすがに原発周辺の乳幼児がいる世帯にはミネラルウォーターを配布する配慮があっていいと思うけどね。


 関東の一般家庭が「基準値を越えた」とか騒ぐ前に、まずは原発周辺地域の住民のことを考えた方がよいのでは?


 早く原発問題が沈静化するよう祈っています。

Back to Normal

2011-03-23 06:21:00 | 日記
 「Back to Normal」(普通に戻る)は、イギリスで同時爆破テロが起こったあとのスローガンと、東京新聞。


 地下鉄でのテロにも、スローガンを元に翌日から普通に通勤。


 私たち日本は過剰反応し過ぎかも。


「津波や物資が届かず困窮する被災者の映像を見続けるうち、私達は自分の無力さに打ちのめされ、普通に暮らしていることにすら罪悪感を抱いている。」「ムードに流されず働くことは、最大の支援につながる。」(東京新聞3月23日版コラム井形慶子著を引用)


 確かにその通りかも。ニュースコメント欄では、計画停電に対し「パチンコ屋などの営業をやめろ」などの書き込みが散見されるが、パチンコ屋の従業員も立派な労働者。その人たちに「失職せよ」と同意義ですごい差別発言だと私は思う。


 私の地元のパチンコ屋にはこんな張り紙があった。
「第1部営業 10:00-15:00」「第2部営業 19:00-22:00」「節電のため、電力需要がピークを迎える18:00-19:00は営業を自粛します。」


 パチンコ屋も節電をしっかり考えた上で、自分達の生き残りを模索している。たくましい力だ。


 「バックトゥノーマル」この言葉。今の関東にはもっとも相応しい言葉かもしれない。

今夏の停電規模

2011-03-23 05:48:00 | 日記
 東京電力は今夏の計画停電が不可避との見通しを示した。現在の停電規模が500万キロワットに対し、夏は冷房のため電力需要が多く1000万キロワットほど供給量が不足し、現在よりも停電規模が大きくなる見通しらしい。


 東電はそういっておくことで需要削減を狙っているのだろう。夏の6000万キロワットの電力需要をどのくらい減らせるかが一番の課題。引き続き企業などが節電に努めれば現在の停電規模で収まる可能性もある。


 一方で、ニュースのコメント欄ではユーザーから東京23区のほとんど(足立区荒川区を除く)が計画停電になっていないことに、多くの人が憤慨のコメントを寄せている。


 人口密度が極端に多く、かなりの混乱が避けられない23区。しかし計画停電が長期化するならば、23区の除外は地方の不満を溜め、節電の気運を削ぎかねない。


 またコメント欄にはプロ野球セ・リーグに対する不満も多い。3月29日開幕や、4月4日以降のナイター開催が槍玉に挙がる。加えて読売の元オーナーに対する不満も多い。


 いっそのこと夏場だけ国会は中部地方で行うなどの大胆な思考が求められるかも。平等な負担が東電にも消費者にも求められているようだ。

明るい兆し2

2011-03-23 04:22:00 | 日記
 製油所の再開により、3月22日に関東地方の石油供給が平年並みに戻ったという。ガソリンスタンドの行列も22日にはなかったところもあったというブログでの書き込みもあり、ガソリン不足解消に向かう。


 3月21日にはスーパーに普通にティッシュペーパーがあったし、日用品不足も解消されつつある。


 電力供給も、昨日のブログで書いたように現在の発電量は3700キロワットと震災直後より600万キロワットも上昇し、本日の午前中の計画停電が回避されたほど。3月25日には現在の5グループの計画停電のグループが、25グループに細分化される見通しとした。これは、発電量のアップにより、停電がグループの一部にとどまる見通しからと言う。


 JR東日本も運行本数がだいぶ通常化。


 福島第一原発は1号機から6号機まですべて外部電源がつながった。いよいよ明るい兆しが本格化してきた。「復興しよう!東日本!」