スターがいないから視聴率が取れない。
これが試合を放送しない理由であるらしい。馬鹿らしくて腹が立つ。現在、オーストラリアとニュージーランドの二か国共催で行われている女子ワールドカップ大会で、日本代表チームが強豪ノルウェーを破ってのベスト8入りである。
沢穂希擁するチームがアメリカを破って優勝したのが遠い昔に思えるほど近年は苦戦していたのが嘘のようだ。ところがマスコミがボンクラだ。TV放送をしないどころか、新聞のスポーツ面でも扱いは小さい。その理由が上記だという。
馬鹿じゃなかろうか。私はネットで視聴しているが、見応えのある迫力ある試合をしている。少し前に欧州でも人気の長谷川唯選手を取り上げたが、この大会では彼女がサポートにまわり、代わりに若い選手が欧州や南米のチーム相手に大活躍している。
その戦い方は、男子とも違い、相手にボールを持たせつつもしっかりと守り、チャンスとみるや一気に加速してゴールに襲い掛かる。強豪スペインとの試合ではボール保持率は23%しかない。しかし5回カウンター攻撃を仕掛けての4得点である。実に効率の良い試合巧者ぶりであり、欧米や南米のサッカー界からも高く評価されている。
当然、視ていても実に楽しい。それなのに肝心の日本のマスコミは無視である。たしかに近年は女子サッカーは人気が低迷しているのは事実だ。だからこそ監督は選手を鼓舞し、選手もこの機会を逃さずにアピールしようと必死になっている。
それを後押ししなくてどうする。馬鹿の一つ覚えで、甲子園野球ばかり報じ、大谷の些細な記事、羽生選手の入籍記事と大した価値のない報道ばかり。だから日本のマスコミは低迷しているのだと思う。
むしろネット上で個人が趣味でやっているようなサイトやユーチュブで大きく取り上げている。既成のマスコミは既に経年劣化して、報道機関としての役割を終えているのではないかと思う。
以前にも書いたが既存のマスコミのスポーツ担当は、伝統的に野球出身者が多く、先輩後輩の強いつながりがある。Jリーグが始まる前は、サッカーなんてマイナースポーツの扱いであった頃の思考から抜け出ていないと思う。
困ったことに、その分からず屋どもがマスコミの経営陣に加わっている。だから女子サッカーは残念な扱いとなる。でも今はネットがある。ベスト8以上は厳しい世界ですから、それだけに見応えがある試合が楽しめるはずです。
是非ともご覧いただきたいと切望しています。
追記 11日金曜に準々決勝が行われて強豪スウェーデンに1-2で敗れての敗退です。実は東京五輪のリベンジならず、でもありますが、帰国を拍手で迎えたいです。