ハイエナのような腐肉食いの記事あまり書きたくないけど、正直憤懣やるかたないので書きます。
例のジャニー喜多川氏の性犯罪ですが、最近それを知りつつジャニーズ事務所のタレントを使っていた企業にも責任はあると書くジャーナリストがいる。誰に頼まれて書いているのか知らないが、誤魔化しもいい加減にしろと思う。
そもそもジャニー喜多川氏の性犯罪を最初に堂々と告発したのは元フォーリーブスの北公次氏だ。1988年のことだが、週刊誌などは取り上げたが、新聞やTVといった大手マスメディアは見事に無視した。これは事実であり、この事実を客観的に判じるならば、大手マスコミもまたジャニー喜多川氏の性犯罪を追認したことを意味している。つまり従犯的行為であり、共犯者と云われても仕方ないと思う。
かつて第二次世界大戦中にナチスの幹部としてユダヤ人を残虐に弑したアイヒマンが、イスラエルの秘密警察モサドに南米で捕獲された。その時、西ドイツのシュピーゲル誌は「裁かれているのは我々だ」との記事を呈した。
これは当時のドイツの大衆にあったユダヤ人への嫌悪感や差別感があったからこそナチスのユダヤ人虐殺がなされ、それを密かに応援していたことを意味する。同時にシュピーゲル誌は、自分たちマスコミもそれに協力していることをも表明していると解される。
顧みて今回のジャニー喜多川氏の性犯罪についてはどうだろう。民放連の会長は既に自分たちも加担していたことを、やんわりと認めているが、個別のTV局はだんまりを決め込んでいる。新聞社に至っては、スポンサー企業にこそ責任があると思わせぶりの記事をライターに書かせて我関せずである。
たしかにジャニーズという商品はマスコミにとって売れ筋のありがたいものであったはずだ。ジャニーズのタレントを起用することで視聴率を上げ、発行部数を稼ぎ、スポンサー企業を集めることは金儲けの王道であった。いわばマスコミにとってジャニーズ事務所は金を産む鵞鳥であった。
だからこそジャニー喜多川氏の性犯罪を黙殺したのだろう。誰にでも分かる理屈である。でも、それを認めて公表する勇気がない。言い換えれば今後も金儲けのために売れっ子タレントを擁する芸能事務所の性犯罪には口をつぐむと云っているようなものだ。
繰り返しますが、ジャニー喜多川氏の性犯罪の共犯者はマスコミです。彼らは金儲けのために若い子たちが性犯罪者の毒牙にかかっている現実を報じない自由を行使したことを痛感すべきです。
追記 この記事は明日26日に投稿する予定でしたが、明日は一日中出張なので今日掲載しました。