ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

報道の自滅

2018-04-17 18:06:00 | 社会・政治・一般

寒さが緩み、コートを着なくても寒さを感じない春の日差しの柔らかな暖かさは、気持ちまでも楽しくなる。

まだまだ忙しいのだが、だいぶ余裕が出来てきたので、最近は都心を一人で散策している。緑が少ないとされる都心ではあるが、皇居周辺は案外と緑が多い。日比谷公園が有名だが、国会周辺も緑が多く、桜が散った後でも様々な花が咲いているのを見ることが出来る。

先週末も、日中は事務所に出て残務整理だが、いつもよりも早めに終えて、赤坂まで歩くことにした。日比谷公園の脇を抜けて、霞が関の官庁街を過ぎると、国会や首相官邸がある。

このあたりは結構、小さな公園などがあり、新緑の季節は美しい景色をみせてくれる。ここを抜ければ、赤坂見附に出るのだが、近づくにつれて何やら喧しい騒音が聞こえてきた。

なにかと思って見てみたら、「安倍内閣退陣」とか「不正を許さない」とかのプラカードを掲げた数百人のデモ隊が騒いでいた。毎度お馴染みの平和を愛するプロ市民たちであろう。

鬱っとおしいので、迂回して避けた。その後は、赤坂の某焼き鳥屋さんで小腹を満たして、いい気分で帰宅した。帰宅してPCで天気予報やニュースなどを閲覧していたら、思わず目が点になった。

朝日新聞系のサイトだが、「国会前に安倍退陣を求める市民15000人」

・・・私は近くで見かけただけだけど、どう見てもその十分の一程度の集まりだった。よくよく見ると、15000人(主催者側発表)と書かれている。

相変わらず偽装報道がお好きなのね、朝日は。

少数派は、少数派であることを自覚し、なぜに少数派なのかを真摯に反省しなければ、決して現状を変えられない。朝日新聞が、彼らを支援したいと考えるならば、事実を偽装して報じることは間違いだ。

むしろ、彼らを少数派のままに貶める結果になることは、ベルリンの壁崩壊後のヨーロッパを観れば明らかであったはず。嘘を真実だと報道することは、むしろ報道の信ぴょう性を疑わせてしまうことは、既に実証されている。

朝日新聞を始めとして、多くのマスメディアが発行部数の凋落や、視聴率低下に苦しんだのは、まさに事実を報じず、政治的に偏った真実を事実として偽装報道し続けたが故であろう。

いくら応援したいからといって、ウソを事実だと報じていては、結果的に信頼を失ってしまう。だからこそ、現在朝日新聞は販売部数が低迷しているのだろう。

何故に事実を直視しない。このままでは、報道への信頼性は低下するばかりだと思う。おそらく経営的に厳しいはずなので、いずれ新聞社では人員整理という名のリストラが始まるだろう。

この手のリストラを実行した場合、多くの場合、良質な人材ほど会社を去ることになる。それはマスコミにとっても、また読者にとっても不幸なことだ。なによりも、有権者にとって有益な報道が減ることは、決して好ましいことではない。

民主主義を採る国にとって、暴走しがちな政治権力を適切に監視するマスコミの存在は必要不可欠である。安倍政権を批難することに囚われて、自らを省みる姿勢がマスコミにみられないことは、決して望ましいことではないと思います。

私はマスメディアが客観性、公平性を持っているとは思ていない。取材をするのは正義感溢れる記者であり、その記事を報道するのは、熱意あふれる記者である以上、客観的で公平な記事なんてあり得ないとさえ思っている。

だから、その方向性というか、視点を明らかにしたうえで報道をしてほしいと切望している。このままだと、自滅の道を辿りかねないと思います。


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