移民規制の必要性

以前から書いているが、私は外国人労働者については基本賛成というか、既に現在進行形なので、それを認識した上での受け入れ政策が必要だとの立場です。

既に現在進行形なのは、もう多くの人に認識されている現実です。にもかかわらず、国として適切な行政措置がなされているとは言えないのが実情です。

実際には行政の末端では既にかなり問題視されているのですが、如何せん役所というものは本質的に現状肯定主義であり、現実が現在の役所の法規制に適合してなくても、無理に適合させて済ませてしまう傾向が強い。

意地悪な言い方をすると、役所は「自分たちは正しい、その正しさに合わせない現実がオカシイ」となってしまいます。無理に役所の規則規制に合わせようとするから、その手口を知っている役所のＯＢが外国人労働問題で暗躍してしまう。

この問題の解決には、霞が関のエリート官僚が実態を、自らの目で見て、耳で聞いて、肌で感じなければ行政は動けないと思います。その意味でも昔あった官官接待を復活させて欲しい。

プライドの高いエリート官僚に、その現状認識の間違い、ズレを指摘するのは会議室では無理。少し考えれば分かるはずです。自分に対する人事権を握っている上役に、その間違いを公開の場で指摘することの危うさを。

その意味で、現在問題になっている総務省の接待疑惑は、悪い意味で役人を脅かし、現状認識のズレを先送りしてしまう可能性が高い。

接待は悪いと思い込んでいる人は多いようですが、酒の席は無礼講として、上司に率直な意見をぶつけることを容認していた先人の知恵を再評価して欲しいものです。

問題は役所だけではありません。マスコミの問題も大きい。

日本のマスコミは反権力の立場が正義だと思い込んでいる。たしかに権力の監視は、マスコミに与えられら重要な課題です。しかし、この反権力志向は、悪用というか濫用されることがある。

具体的に書けば、日本の新聞ＴＶは世界情勢について、日本国民に必要な情報を提供することを躊躇うことが多い。その代表的なものがコリア情報だ。

私は北コリアは当面安泰だとみているが、王朝国家なので支配者たる金一族になにかあった場合、劇的に崩壊する可能性を秘めている。問題はその時、発生するであろう難民問題である。

これは南北を問わないが、彼らコリアの民は愛国心を熱烈に口にするが、実際は国家とか政府を信用していない。国家が崩壊するような事態になれば、意図も容易に国を捨てる。

季節にもよろうが、小型の木造船で日本海を渡り、日本へ難民としてやってくる可能性があることは、既に少なからず識者から指摘されていることだ。なにせ日本は豊かな国であり、けっこうな数の同族がいることも知っている。

実は現在、北コリアでは覚せい剤が蔓延している。元々は困窮する国家財政を賄うため、金正日が国内で麻薬を作り、それを外交官などを使って世界各地に輸出したことに起因する。

さすがに国家レベルでの麻薬の輸出は問題となり、これは内密のうちに国家間で処理され、現在まで輸出禁止となっている。そうなるとだぶついた麻薬はどうなったのか。

北コリアの物資不足は深刻で、それは食料だけでなく医薬品にも及んでいる。首都に住むエリート層の住人でさえ、コネと金がないと医療を受けられない。そこで裏医院が流行ることになる。

ただし、医薬品不足であるから、そこで処方されているのが覚せい剤である。この麻薬の覚醒作用は強力で、多少の体調不良など忘れさすほどの陶酔効果をもたらす。この麻薬が北コリアで大流行している。

日本でも敗戦からしばらくは、覚せい剤がヒロポンと呼ばれて栄養剤代わりに使われていたほどだ。日本の戦後は、この覚せい剤の根絶が大きな課題であり、それは今も絶え間なく続いている。かくも覚せい剤の習慣性は恐ろしい。

そして、その恐るべき麻薬である覚せい剤を栄養剤として、医療用として使うことが蔓延しているのが今の北コリアである。彼らが日本に難民として流入したら、なにが起こるか容易に予測できてしまう。

知ってか知らずか、立憲民主党やらなんやらが難民受け入れを主張しているが、いくら人道的見地からでも安易に受け入れて良いかどうか悩むべき問題である。

しかし、日本のマスコミ様はコリアに不利な情報は流さない傾向が強い。あくまで人権問題として難民受け入れを主張してくるだろう。

真面目な話、麻薬流入は断固として避けたい。その意味でも、時代に即した難民受け入れ態勢の構築は、大いに議論するべき問題だと思いますよ。