昨年からお米の値段が上がりっぱなし。
買い占めがぁ~とか転売屋がぁ~とか喧しいが、問題の根底にあるのは政府が長年推し進めてきた減反政策でしょうに。
あれだけ減反を推進しておいて、今更足りませんとは言えないから、他に責任転嫁しているだけ。別に農水省に限ったことではないけれど、日本のお役所様は失政を認めるのが大嫌い。
幸い実際に買い占めたり、転売している輩がいるから上手く誤魔化せると思っていたらしいが、備蓄米の放出に反対するJAの意向を受けて引き延ばしたのが裏目に出た。
これまでコメの減反政策に嫌々協力してきたJAとしては、ここで一儲けと欲を出しただけだと思う。でも、一番肝心なコメ農家の懐は一向に満たされない。
だから買い物中に「高いなぁ」と嘆きつつも、私はその値上げを受け入れている。ただ生産農家の収入向上にどれだけ貢献しているか、その点が不安だ。現実問題、農業を営む人は年々減少している。もちろん、やる気のある若い農家の方もいるが、新規参入を阻害する障壁が多すぎて、なかなか若い農家は経営的に苦しんでいる。
やはり数の上では片手間に農業をするサラリーマンの兼業農家が多く、彼らからすると規制で守られた現状が望ましいのだろう。だからその本丸である農協が今も強い政治力を持っている。農水省に守られている農協としては、彼らの失政を批判することは出来ない。
でも不満を持っている農家も多い。この確定申告の時期は、農家の人々の生の声を聞くことがよくあります。米の値上がりだけでなく、他の野菜の値上げに首を傾げる農家の方は多いです。なにせ、彼らの財布は一向に膨らみませんから。
つまり中間に入る業者のみが儲かる構造なのです。このことを念頭に置いて、マスコミの報道を読まれると彼らの取材がいかに不十分か分かろうというものです。
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