スペイン戦の勝利

先に書いておくと、すごく嬉しい。

もちろん今朝のカタール大会予選Ｅ組での第三試合である対スペイン戦の勝利である。前半を観ていた時は「こりゃダメかもな」と思っていました。ところが後半で同点に追いつき、逆転までして守り切っての勝利。まるでドイツ戦かよと呆れてしまった。

確かに嬉しいけど、喜んでばかりじゃいけないと思う。

「勝って兜の緒を締めよ」

これが警句として昔からあるのは、勝利に浮かれて気を引き締められずに失態に及ぶことが多いからでしょう。日本もまさにそうです。

初戦のドイツ戦の前半をみて、日本の弱さを感じなかった人はいないと思います。またコスタリカ戦での敗北の一因に攻めの姿勢が欠けていたことは誰もが分ると思います。スペイン戦だって試合全般を通じてスペインの巧さ、強さを感じたと思います。

ボールの支配率を見ても、圧倒的に日本はボールを保持できていません。ポゼッション・サッカーを志向していた森保Ｊの実態がこれです。これまでの強化はなんだったのか。

コスタリカに負けたのだって、一対一の局面で有利な状況を維持できなかったことが大きい。これは日本が苦手とする中南米の選手の個人技の強さに上手く対応できていなかったからこそでしょう。

確かに予選リーグは勝ち抜けました。でも反省すべき点は沢山あります。コスタリカに負けたからこそスペインに勝てたのが真の勝因だと思います。しっかりと反省すれば、十分結果を出せるのです。

ドイツ、スペインに勝てたのは僥倖というべきであって、さっさと忘れるべき。むしろコスタリカに負けた試合後の気持ちを思い出すことが大事だと思いますよ。

嗚呼、それでも頬が緩むのを我慢できません。決勝トーナメントの初戦はクロアチアです。日本が初めてワールドカップに出場した時、苦杯を舐めさせられたあの強豪です。あの時の敗戦を思い出して、気持ち新たに戦って欲しいと思います。

サッカーはなにが起こるか分からない。分からないからこそ面白いのです。