誤解を恐れずに書いてしまうと、やはり善人の話よりも、悪人の話を面白いと感じることは結構多い。
別に偽悪主義者を気取っているわけではないし、真似したい訳でもないのだが、悪い奴らの禄でもない所業という奴は、傍で見ている分にはたしかに面白いと思う。
犯罪大国でもあるアメリカの刑務所から始まる「汚い白人野郎ども」の暴れっぷりと逃げっぷりを題材にしたのが表題の作品です。
良識ある中堅階級のアメリカ人が眉をひそめて、その存在すら認めたがらない、下層階級の白人系アメリカ人。年々、社会格差が広がるアメリカでは、この下層階級における白人の占める割合が増えつつある。当然に犯罪者も増えてくる。いくら一生懸命に働いても豊かになれない下層階級の白人たちのなかから、必然的に犯罪に走る連中が増えるのは必然といっていい。
まともに働く気なんてなく、犯罪に手を染めることへの恐れもない、下層階級の白人系アメリカ人の若者たちの有様を直視して書かれたこの本は、ある意味とても挑戦的である気がする。作者のS・ハンターといえば、「ボブ・スワガー軍曹」ものが有名で、私も好きなシリーズなのです。でも、実直で誠実なスワガーという魅力的な主人公とは対極といっていい悪役を主役にもってきた表題の作品のインパクトが大きくて、ついこちらを取り上げた次第。
相変わらずひねくれているな、私は。
別に偽悪主義者を気取っているわけではないし、真似したい訳でもないのだが、悪い奴らの禄でもない所業という奴は、傍で見ている分にはたしかに面白いと思う。
犯罪大国でもあるアメリカの刑務所から始まる「汚い白人野郎ども」の暴れっぷりと逃げっぷりを題材にしたのが表題の作品です。
良識ある中堅階級のアメリカ人が眉をひそめて、その存在すら認めたがらない、下層階級の白人系アメリカ人。年々、社会格差が広がるアメリカでは、この下層階級における白人の占める割合が増えつつある。当然に犯罪者も増えてくる。いくら一生懸命に働いても豊かになれない下層階級の白人たちのなかから、必然的に犯罪に走る連中が増えるのは必然といっていい。
まともに働く気なんてなく、犯罪に手を染めることへの恐れもない、下層階級の白人系アメリカ人の若者たちの有様を直視して書かれたこの本は、ある意味とても挑戦的である気がする。作者のS・ハンターといえば、「ボブ・スワガー軍曹」ものが有名で、私も好きなシリーズなのです。でも、実直で誠実なスワガーという魅力的な主人公とは対極といっていい悪役を主役にもってきた表題の作品のインパクトが大きくて、ついこちらを取り上げた次第。
相変わらずひねくれているな、私は。
エミネムが出てくるまで。デトロイトとか衰退した都市に沢山いるそうてすね?
あれは王道です。
もちろん、標題作品も好きですが。
息子も入れたスワガー・サーガの方がやはり好きです。