ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

「アタゴオル物語」 マスムラヒロシ

2006-10-18 09:51:39 | 
漫画雑誌の流行り廃りは激しい。毎年何十点も新たに発刊され、同じくらい廃刊となる。

私が中学生くらいだと思う。二足歩行の猫が人間と共生している不思議な世界を描いた漫画が、ある月刊誌に掲載されていた。それが表題の作品だ。私は同じ雑誌に掲載されていた石川賢の「魔獣戦線」のほうが気になっていたので、暇な時しか目を通さなかったが、なんども不思議な味のある絵だったので、作者のマスムラヒロシの名は覚えていた。

その雑誌は廃刊になったが、他の雑誌でマスムラヒロシは似たような漫画を描き続けていた。読んだ人は分かると思うが、この猫=ヒデヨシは全然可愛くない。むしろ、ちょっと小憎らしいくらいだ。当時はファンタジー系の漫画は、あまり人気がなく、どちらかといえばカルト的な人気であったと記憶している。

それでも、マスムラヒロシ以外には有り得ない絵柄と独特の世界観が、奇妙に居心地がよく、私は時折読んでいたのですが、なにせいろいろな雑誌を渡り歩いた漫画なので、一貫したストーリーが掴みにくいのが難点でした。単行本も何冊か出ていますが、全部そろえるのは至難の業といわれた幻の漫画でした。

あれから二十年以上たって、最新のCG技術を駆使して映像化され、映画となったとは驚きです。これを機に、単行本がまとめて発刊されるといいのですがねえ。
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2 コメント

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Unknown (jin rock)
2006-10-18 20:54:15
魔獣戦線は 人間と動物を合体させた新人類の物語ですね 背中から鷲の羽根が生えたり 腹にライオンの顔が浮かんだりしますね これは 永井豪氏でいえば 魔王ダンテか デビルマンのようです 主人公は実験台にされた母の復讐をちかいますが これも永井氏でいえば 凄ノ王か 手天童子を おもいおこさせます 形のうえでは 石川賢氏は 永井豪氏のアシスタントということになってますが 永井氏は 同志だと述べてます 石川氏は 永井氏と たもとを分かつ時期もありました これは 石森氏と永井氏の関係にも似ています 石森氏も 僕がたまたま先に生まれただけで 豪ちゃんを弟子だとは思ってないと述べています 石川氏の絵は 永井氏と比較して ある意味 グロテスクで ダイナミックですね それはゲッターロボでも 如実に表現されています
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Unknown (ヌマンタ)
2006-10-19 09:48:30
あらら、先に書かれてしまいましたね。ほとんどの原稿は1週間前に書いたものをコピペしているので、致し方ないのですが、「石川賢」は今日アップしておきました。弟子というより同志、たしかにそのような側面はありますね。ただ、永井豪の支援なくしては、商業的な成功はなかったと思います。
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