入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’24年「冬」(9)

2024年11月13日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 11月もほぼ半ばまで来たというのに、一時のような寒さは遠のき、今朝6時の気温は3度と、零下までは落ちなかった。例年なら小屋の冬支度もとっくに済ませているが、今年はまだ水道をそのまま使っている。これも温暖化のせいということだろうか。この分では、初雪の到来はまだ先のことになりそうだ。

 ここで暮らす日々も1週間を切った。来週の19日には小屋を閉ざし、キャンプ場の営業も原則来春までは休止となる。
 それでも猟期が始まるから時々は様子を見にこなければならないし、小屋やキャンプの予約を例外的に受け入れることもある。それに、越年は例年通りここで過ごすつもりでいるから、年内は完全には里の暮らしに戻ることはできないだろう。

 今のところ、5か月の冬休みには何の計画も入れていない。せいぜい炬燵の虜囚となって、長く寒い冬を過ごすつもりでいる。
 ただし、近い将来には牧守の仕事を辞めて、山を去る日が来ることは確実である。となれば、今から里の暮らしに慣れるため、この冬はその予習ということにでもすれば良さそうに思うが、具体的にはまだ何も思い付かない。やりたいことも特にない。
 何にしても、背後に終局を控えているから、おちおちとしてはいられない身ながら、あまり切迫感は感じていない。せめて近くにいい茶飲み友達でもいればいいがその当てもないという、正しくないないずくしで金もなく、あるのは暇だけだ。

 日が昇ってきた。小屋の中から見る限り、権兵衛山は雪雲を思わせる雲の中で、青空も見えているとはいえ、全体的には雲の方が多い。
 囲い罠の扉は今朝も不動、落ちていなかった。近くまで群れが来ていることは間違いないし、塩を使って連日誘引しているにもかかわらず、1頭としてあの囲いの中へは入ろうとしない。その徹底した態度には、敵ながら大したものだと思う。言葉を持たない彼ら、彼女らに、どのようなお触れが出ているのか知りたいものだが、きょうあたり、捕獲を諦め罠を閉じようと考えている。

 単独で来ているKさんは、ご来光を見に入笠山へ登るといっていたが、どうしただろうか。
 山小屋&キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。




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