Photo by Ume氏
午前5時半、台風17号の影響だろう、風がかなり強い。明るくなり始めた西の空は朝焼けに染まった雲や、青い空も見えているものの、東の空は嵐の予兆を思わせる禍々しい灰色の雲に覆われてしまっている。
昨日は九州方面で大雨や強風に加え、竜巻による被害も出たらしい。例によってテレビは台風情報を伝える際、「充分な注意」や「できる限りの備え」などを呼び掛けていたが、実際にはどうしたらよいのか具体的な策はあまり伝わってこない。せいぜい懐中電灯、携帯電話、それに多少の食料と水、いわゆる防災用品を手許に置くぐらいか。
ただそうした備えをしながらも、まさかウサギを追っていた裏山が突然崩れてきたり、小鮒を釣っていた天竜川が氾濫するなどということは、実際には考えにくい。可能性までは否定できないが、「できる限りの備え」と言われても自然の猛威に対して個人にできることは知れている。
結局、行政の判断に頼りその指示に従うしかないのだが、それでも台風の去った後には、後の祭りとなった無残な被害の状況が決まって報じられる。日本の遥か南の洋上で発生した台風情報は幾日も前から観測可能でも、それに対する事前の有効適切な対応策がおいそれとあるわけではない。それが現状で、災害が発生した後に、できるだけ速やかな復旧に努力するくらいが関の山だろう。
ところで最近、気象庁や関連する役所、それに報道機関は、予測できなかった被害に対する批判を避けようとしてか、段々被害予測が広範に及び、かつ通り一遍に聞こえるようになってきた。それも、少し過剰気味にだ。
気象予報士が気象予報を伝えるのは当然だが、自然災害の予測や警報については、気象予報と併せてその方面の専門家からもっと詳しい話を聞きたいと思う時がある。無理なのだろうか。
ついでにもう一言、「被害予測地図」を「ハザードマップ」などと呼ぶが、「hazard」の意味を知る人がどれほどいるのだろう。
ムー、上では時々雨混じりの強い風が吹く。しかも、今度は落雷と突風にも気を付けろだと。きょうのこの呟きに天が怒っているのか、風も雨脚も一段と強まってきた。
話は変わるが昨日の帰り、オオダオ(芝平峠)の近くまで下ってきたら子クマが横切っていった。土曜日はUme氏が第1堰堤の下の方で大きなクマを見掛けている。こっちも要注意だ。
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