門倉多仁亜著 「365日の気づきノート」 を少しずつ読んでいる。
それまで日記を書いたことのなかった多仁亜さんが この本の企画で 1年、体験したこと、思ったことをメモし(写真も)、美しい1冊の本になった。「あとがき」には そう記されている。
小まめに撮られた写真が 各ページに 慎ましやかなサイズながら載せられており、少しずつ読んでいくことが楽しく心やわらいでくる。
日付を追わずに その日の広げたページに任せて読んでいたが、ある時 私の日記(コンパクトダイアリー)に書き付けた事がその本の中の1日に出てきて驚いた。
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“すかれて田となりぬ。
…
「では、また来年。お元気で。」”
そちらに移動することになり、予定が重なることとなった。以前からチケットを用意していた多仁亜さんの講演会行きの方をキャンセルした。コンパクトダイアリーには、「タニアさん(の講演会を)キャンセル、2,528円返金(される)予定」などと書き込まれていた。
(「365日の気づきノート」の方は 日記形式 日付はあれど 何年、までは強調されていない編集だったので その頃の一年の記録であることに気付かずに手に取っていた。)
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多仁亜さんのその日の日記にも 写真は添えられていた。
多仁亜さんがその時間、「いなほ」で鶴岡に向かうことを知っていた多仁亜さんの友人は
「左側の窓の外を見てね」と 多仁亜さんに知らせていたという。
このページに もしもその写真が添えられていなかったら
文章だけを読み進んでいく形だったら
少なからぬ読者の人々が ドキドキしたのではあるまいか。
多仁亜さん、お友だちからの‘プレゼント’、「その瞬間」を受け取ることができたのかしら、と。
‘プレゼント’はちゃんと多仁亜さんに届き カメラに収められ
「なんとも形容しがたいとびきりの日本海の夕日」と表現された、写真となっていた。