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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「みんな昔はこどもだった」

2018-08-06 | _よむ__

ここには十五人の「こども」が語られている。

著者は はじめのほうに そう記している。
カギカッコのついた こども 。どんな人たちかというと 
「大きな、個性的な仕事をした人たちの幼少期」 なのでした。

池内紀 「みんな昔はこどもだった」 講談社 2018

十五人のうち
向田邦子/幸田文/高峰秀子 辺りは 
その人の周りの事(著作や新聞雑誌記事など)を私もだいぶ読んだことあるな(≒知っているな)と思いながら 追っていった。
なのに なんだか違うのである。
私の中に出来上がっていたそれぞれの人の印象が 池内さんの文章に心地よく足払いをかけられて 新しきものへと更新されていく。

“高校生の頃だったか、新聞と一緒に『週刊朝日』も 家で取っていた。”
その週刊誌に 高峰秀子 の自伝的作品も連載されていて、当時なんとなく読んでいた。
「みんな昔はこどもだった」の 高峰秀子 の章には その自伝的作品からの考察も載っていて、その池内さんの受け取り方に深い愛を感じるのだった。何と書いたらいいのか(書いちゃうけど(^_^)/)、素っ気なくも真っ直ぐな愛、とでも言うのか。

ってなわけで
池内作品を読むと 発見がいっぱいあって 面白い。
の どんだけ上から(あるいは水平?)目線なんだー><!の日々。

 

 

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