「なつかしい本の記憶 岩波少年文庫の50年」 岩波少年文庫 別冊 2000
対談/講演/エッセイ から成る 岩波少年文庫をなつかしむ 振り返りの書。
対談は 3つ 載っていて、それぞれに
中川李枝子・山脇百合子
池内紀・池内了
岸田衿子・岸田今日子
という きょうだい対談 となっている。
読んでいる人は 幼い頃から たくさん読んでいるんだなあ。
それにしても 池内きょうだいの 名前の読みは むずかしいというか、幾度もわすれるというか。
この際(どの際?)漢字辞典を引いてみた。
「紀」
○ こんがらがった糸の先をみつけて、順序よくほぐしていくこと。(下村式 偕成社)
○ もつれた糸の先のほうをみつけてととのえること。(チャレンジ ベネッセ)
「了」
○ (!了、常用漢字だった。で 下村式に無し。)
○ ひもでからげる形をえがいて、つくった字。もつれるという意味を表す。のちに「おわる」という意味に使う。(チャレンジ ベネッセ)
字源アドベンチャー(大げさ)、面白い。お二人の名づけ人は どんな思いでこの漢字を選んだのかな。似ているというのか、連なっているというのか。。。で それはそれ、読みは読み。おさむとさとる、また忘れそうだ><。
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巻末に 1950年―1998年までの 「岩波少年文庫 書目一覧」 がついている。
そのいちばん最後に 「岩波少年文庫 50年間の人気ベスト10書目」 という表があって、
1位は 「星の王子さま」
5位に 「ふたりのロッテ」
8位に 「あのころはフリードリヒがいた」
が入っていた。