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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「生きるLIVING」

2023-12-14 | _気な・気な_
「生きるLIVING」を見た。
主人公が年若い元同僚の女性を前に話す、あなたと同じ年頃だったころのなりたかった自分。
彼は“紳士”になりたかった。

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その頃、シフトの関係で曜日によって通う勤め先が違っていた。帰り道、最寄りの特急停車駅まではバス利用のシフト先の時、当てにならないバスダイヤをあきらめて、ロータリー経由の坂道を歩いて駅に向かうことが度々あった。下り坂を20分ほど。次の特急が来る時刻は分かっているのであと15分ほどで駅に着かなければならないのにまだここか、と早足になったりしていると同じような早足の人がいることに気が付いた。あ、本部の人だな。顔だけは分かって、けれど名前も部署も知らなかった。
何か月か後に、まったく同じようなシチュエーションが現れ、相手もそう気が付いたような表情になった。「今晩は。」そんな挨拶をして、それぞれに同じような早足で坂を下る。担当も違えば年齢もだいぶ離れたその人と競歩大会のような速さで同じゴールを目指している、なんだか笑うようなシーンだったが 笑ったりしたら失礼な気がして、でも可笑しくてとても困った。
そして、3度目がやってきた。流石に二人とも苦笑してしまい、ぎこちない会話を交わしながら駅を目指した。その時急に思い立って、「中学生の頃、将来何になりたいって思っていましたか?」なんて質問を始めた。どうしてそんなことを聞いたのだろう。
「僕ですか?うーん、パイロットだったかな。」
意外な感じがした。
そのうちに駅に着き、それぞれに違う車両に乗り込み、その後その人に会うことはなかった。



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