<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

不成就の恋はやるせない

2014年09月19日 17時05分14秒 | Weblog
朝影に我が身はなりぬ玉かぎるほのかに見えて去(い)にし子ゆゑに    柿本人麻呂



辞書をまず引いてみます。

「朝影」:
朝日の光。朝の涼しい時分。朝、鏡や水に映った姿。朝日が影を細長く映すことから、人が恋に痩せ細った形容に用いる。

「玉かぎる」:
「夕日」や「ほのか」「はろか」にかかる枕詞。「かぎる」は「仄かに輝く」の意か。

「ほのか」:はっきりと見分けたり聞き分けたりできないさま。かすか。

空蝉と思ひし妹が玉かぎるほのかにだにも見えぬ思へば   万葉集



あなたのことを思ってわたしは朝影のように痩せ細ってしまいました。玉のように輝く美しいあなたはわたしの前にほんのちょっとだけ姿を見せただけでそれでもう立ち去って行ってしまったのだから。



さぶろう流いい加減読み取り万葉集シリーズも回を重ねた。今回は不成就のやるせない恋の歌を取り上げてみた。生涯、不成就ばかりで過ごして来たさぶろうはこれにいたく共感をした。仄かに仄かに見えているばかりの玉の輝き。恋心を誘うだけ誘っておいて、姿を消してしまうので、その後にはずっとやるせなさが池塘を造ってしまうばかりだ。その場ですぐに行動に移してしまえばいいのだろうが、優柔不断のさぶろうにはこれができない。できないなら、それこそ泣き寝入りをしておく他にはないのだ。
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あまったれ。あまったれはよくないよ。

2014年09月19日 13時40分48秒 | Weblog
しとしとしとしと。これは雨音の擬音語。小雨くらいかな。

冷たい秋雨だったら、どうだろう。どんなふうに表すのだろう。



電線に止まっている野鳩が、ぶるぶるぶるるっと羽を震わせた。寒いのかな。どこか雨宿りをするところはないのかな。



さぶろうの左足は麻痺をしているから、血流が極度に悪いので、秋雨が降る日などはやるせない。

これから寒い季節に向かう。すると麻痺の脚が鉄のように冷たくなってしまう。なかなか温まれない。布団を着込んで寝ていても、死人といっしょに寝ているようなのだ。



あたたまりたい。暖炉で古い藁を燃やしたらいいだろう。だが暖炉はない。では、湯につかっていたらいいだろう。

からだはそれで温まりそうだが、こころの冷えはどうだろう。人に寄り添ってもらったら叶えられるように思える。



あまったれ。あまったれはよくないよ。

あまったれはしてはならないことだった。その発想を切って、ひとりぎこちなくしている。
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しっとり潤っている

2014年09月19日 13時22分52秒 | Weblog
雨になってしまったので外に出て、農作業ができない。で、窓から外の雨を見ている。久しぶりの雨だから、畑の野菜達はしっとりして潤っているようだ。

することがない。ぼんやりしている。ぼんやりなんかしていないで、積極的に何か楽しいことを見いだしたらいいだろうに、それもしない。

こんな調子じゃ、こころが乾燥をして来てかさかさになりそうだ。外へ出て雨に濡れたら、野菜達のようにしっとり潤うだろうか。
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秋野菜を一列間引いたぞ

2014年09月19日 05時57分57秒 | Weblog
15cmほどに生長した白菜の間引きをした。たった一列で笊がいっぱいになった。時間をたっぷりかけてざぶざぶ水洗いをした。緑が眩しかった。料理用ハサミで白根を切って、揃えた。さっそくぐつぐつ煮込まれて夕食の膳に出た。もりもり元気をもらった。今日は次の一列だ。我が家だけではとても食べきれない。よそ様にもお分けしよう。
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スコットランドは独立なるか

2014年09月19日 05時42分08秒 | Weblog
スコットランドはどうなっただろう。独立投票はどうなっただろう。300年の過去が、現在へ来て目覚めようとしてもがいている。変革は実現するのだろうか。世界のうねりがうねる。

30才のころ、スコットランドを旅したことがあった。エジンバラの古い石の城に登ったことがあった。ネッシーを見にネス湖に行ったことがあった。風の強い日で荒れ野のヒースがまるで祈りを捧げるふうに地に伏していた。
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早く早く夜が明けろ

2014年09月19日 05時34分17秒 | Weblog
早く早く。早く畑に出て行きたい。まだ夜が明け切っていないのに、そわそわしているさぶろう。昨日蒔いた大根の種である。芽を出したはずはないのに。行って確かめたくなっている。早く早く夜が明けろ。早く早く日が昇れ。
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ありがとうが言える自分になっている

2014年09月19日 05時21分18秒 | Weblog
ありがとう。ありがとうが言える自分になっていることが有り難い。彼方へ此方へ転々と転がって来た石である。不服不満の石である。それが、どうしたことか、たまたまありがとうの岸辺にたどり着いている。どうしたことか。日が沈むことをよろこんでいる。日がまた昇ることをよろこんでいる。涼しい秋風が渡って来ることをよろこんでいる。
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