<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

自戒

2014年09月24日 17時19分43秒 | Weblog
このブログはどれもこれも古くさいですなあ。若々しさがないですなあ。ちんぷんかんぷんというところですなあ。とても、若い人は読もうとはしますまい。そりゃそうでしょうなあ。まずもって色気がないですなあ。色気がなかったら文章にも柔らかさがないですからなあ。楽しい要素がもっと欲しいですなあ。

さぶろうは自戒をしてみるのだがどうにもならないのだった。そうだっ、絵のように美しい絵美さんを登壇させればいいのかもしれない。しかし、いかにフィクションとは言え、湿っぽいここへ登壇させてくるなんて絵美さんに悪いですからなあ。不似合いですからなあ。
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他力有用なれば 自力無用

2014年09月24日 16時30分42秒 | Weblog
あとは
さぶろうが
死んでいくだけでいいようにしてある

それでその先は
万事巧く運ぶようにしてある
照らされて照らされてきらきら輝くようにしてある

これは
西の山の端に沈む入り日が
さぶろうにじきじき語って聞かせたことです

他力有用なれば 自力無用
他力を差し置いての自力算段は無用だった
さぶろうの心配は徒労だった

これがわかった頬被りのさぶろうは
この日は薄暗くなるまで
えいこらえいこら 畑を耕しておった

***

<他力有用> 
さぶろうをさぶろうたらしめている力の結集がさぶろうにハタラキ詰めに働いているということ。それがはからずも宇宙を宇宙たらしめている力の結集でもある。

<自力無用>
さぶろうの力くらいでさぶろうのいのちがいのちを発揮しているのではないこと。如来が100%大悲を発揮しているのでさぶろうの心配は入り込む隙がなくなっているということ。
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やっと明るさが灯りました

2014年09月24日 16時09分39秒 | Weblog
さぶろうどんが生まれてこられる条件は
すっかりできあがっておりました
そこへ
さぶろうどんが
のこのこと大股で生まれておいでになりました

それだけの準備をして待つだけのさぶろうどんでしたので
わたしたち草は
今か今かとさぶろうどんを待ちあぐねておりました

草が
さぶろうにそれを語ってあげたので
さぶろうは
さぶろう誕生の歴史を知ることになった

いえいえ
生まれてくるだけの条件整備だけではなかったんです
ここでさぶろうどんが暮らしていくだけの必要十分条件も
それから死んで行けるだけのそれも
みんな完全無欠に揃えてあります
心配は無用です

草が
草に寝転んでいるさぶろうに告げました
ひそひそひそと告げました

暗かったさぶろうの目にやっと明るさが灯りました
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死ぬだけでいいようにしてある

2014年09月24日 16時02分03秒 | Weblog
はい
すべては
十分に
整えられています

さぶろうが
生きていける条件は
すべて
完全に
整備されています

吸う分の空気が満ちています
これがその証拠です
飲む分の水が流れています
明るくするだけの光があふれています

さぶろうが死んでどうなるか
おまへは
心配に及んでいるようだが
これも大丈夫
さぶろうが
死んで行けるだけの条件は
すべてすっかり整えられています

あとは
さぶろうが死ぬだけでいいようにしてあります
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吸う分の空気だって作れないのに

2014年09月24日 15時34分59秒 | Weblog
さぶろう
おまへ
今日自分が吸う分の空気さへ作れないのに
そんなに威張るなよ
があがあ がなりたてるなよ
強がるなよ

空気は作らなくてよかったんだ
吸わせてもらっているだけで
それで
すませてもらっているんだ
それを空気が威張ってみせてるかい?

さぶろう
暴力を振るわずに
静かにしていろよ
おとなしくしていろよ

求められてはいないけど
吸わせてもらった分の
代金だってさぶろうは払っていないよ
減った分の空気の
埋め合わせもしてはいないよ

償いなんかなんにも要らないんだよ
それでもいいということになっているんだ
それくらい大事にしてもらっているということでもあるんだ
さぶろうを大事大事にしてもらっているんだ

それはね
さぶろうが大事な存在だからだったんだ
さぶろうが何処へ行こうと
世界中に空気をまき散らせて
たっぷり満たしておくほどに
さぶろうが大事な存在だったからなんだ

だからね
さぶろう
まわりに暴力をふるうなよ
いじめたり脅したりなんかするなよ
口汚く罵って戦争なんかするなよ
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だからそれでよかったんだ

2014年09月24日 15時03分01秒 | Weblog
おじじも、死んじゃった
おばばも、死んじゃった
おっとうも、死んじゃった
おっかあも、死んじゃった

死んだその先は何処へ行ったんだろうなあ
それとも何処にも行かなかったんだろうかなあ
とにかく
見回しても此処にはいない
きれいさっぱり
消えていってしまうのかなあ

あんなにかわいがってくれたのになあ
もう指先で触ることもできないよ
思い出以外は
もう後にはなんにも残っていないよ

それでいいのかなあ

それでいいんだろうねえ

残したいってどんなに思っていても
残らなかったんだからね

 
おじじが死んじゃっても
おばばが死んじゃっても
おっかあが死んじゃっても
おっとうが死んじゃっても
庭先の柿の木には柿の実が実っているね

だからそれでよかったんだということになるだろうね

そうだね
庭先に柿の木が柿の実を実らせたら
全部がそれでよかったということになるんだね
そうだよね
柿の木に柿の実が実っているだけなんだけど
それでこの世の全部が釣り合ったってことなんだね

さみしいかい
さみしかあないよ
むなしいかい
むなしかあないよ
かなしいかい
かなしかあないよ

柿の実をもいで来てがぶりと歯を当てて食べてみたら
それがわかるよ
それがわかるよ
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ようございますとも

2014年09月24日 06時05分37秒 | Weblog
ようございますとも。わたしの同意などはいりますまいが、はい、ようございますとも。あなた様にゆめ間違いというものはございますまい。なさる通りをなさいませ。それを一から十、支持いたします。わたしの嫌がることであっても、それは度量の小さいわたしの判断のなすところ。採るに足りません。

さぶろうは老いている。あの病この病を病んでいる。近々には死地に赴こうとしている。それをぼやいている。そこへ秋の空が広がって来た。であるから、さぶろうの相手をしてくれているのはこの秋の空である。広い広い秋の空である。高い高い秋の空である。何処までも澄み渡っている秋の空だから、さぶろうは裸にさせられて、軽々と従うしかないのである。

さぶろうの嫌がることなどは、多寡がしれているのだ。間違いだらけなのだ。不本意を露わにして逆らっているつもりでも、だから、てんで逆らいにもなってはいないのである。からからからから、枯れ葉が舞うに等しいのだ。

さぶろうは秋の空を仰いで天の意を支持した。全面支持した。そうすると行き止まりに迷い込んだ風のようにざわざわざわめいているさぶろうのこころが、少しまた少し静まって行くのを感じた。
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