どうなるものかと思った。弟の死はこたえた。こんなにしょげるとは。寂しさの釣瓶が深い井戸の深さに落ちていた。サイクリングに出たが、漕ぐ力が湧いて来なくて、すぐ戻って来た。心身が冷えた。湯を浴びた。夕食を抜いた。暗くなってすぐに、布団に入り眠ろうとしたがなかなか眠れない。困った。8時、チキンラーメンを作って食べた。食べられた。体が熱くなって、それから眠った。眠れた。2時間ほどして目が覚めた。不思議と元気が回服していた。
どうなるものかと思った。弟の死はこたえた。こんなにしょげるとは。寂しさの釣瓶が深い井戸の深さに落ちていた。サイクリングに出たが、漕ぐ力が湧いて来なくて、すぐ戻って来た。心身が冷えた。湯を浴びた。夕食を抜いた。暗くなってすぐに、布団に入り眠ろうとしたがなかなか眠れない。困った。8時、チキンラーメンを作って食べた。食べられた。体が熱くなって、それから眠った。眠れた。2時間ほどして目が覚めた。不思議と元気が回服していた。
おはよう、葉枯れ木のとっぺんさきにとまっている冬鳥さん。寒さが募っていく。指先がかじかんでいる。今日は絶好の秋晴れになるとラジオが報じていた。ラジオ体操をすませた。その後、小松菜を間引きした。今日9時には弟の出棺。そして金立の火葬場に行って荼毘に付すことになる。物質界の物質であることを消して、純然たる霊界の霊に化してしまう。
弟は末っ子だったからいつまでもお母さんのおっぱいを離さなかった。4つ年上の兄のさぶろうはこれを横目に見ていた。まわりが「もういいだろう、もういいだろう」と離しにかかるが、それでも膝の上を独占した。いまごろはまたもう一度おっかあの膝の上に戻って来ておっぱいをねだっているかもしれない。明るくなった空の色がいい。霊界も特上の秋晴れか。