我等が父は70才で他界した。さぶろうは父が32才の時に生まれている。だから今生きていれば、今日の誕生日で103才である。姉が父の28才の子、弟は父の36才の子である。弟も多病であったが、父も多病であった。入退院を繰り返した。退院して来るとすぐに司法書士事務所に出て仕事をした。それまでは検察庁の検察事務官を務めていた。勉強家で早朝4時に起きて毎日机に向かっていた。酒が飲めなかった。体格がよく剣道、柔道、水泳の選手だった。鼻が高くハンサムだった。死ぬまで若々しかった。穏やかな性格だったと思う。法律に詳しいので相談に来る人が絶えなかった。人の世話をよく見た。勲四等を授与された。さぶろうもこの父を深く尊敬した。
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