市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

衆院選投開票を1週間後に控えた10月20日に思うこと

2024-10-20 22:52:20 | 政治とカネ


■10月9日の衆議院の解散を受けて、10月15日に第50回衆院選が公示され、10月27日の投開票に向けて12日間の選挙戦が繰り広げられています。自民党の政治資金問題や統一教会問題など、政治とカネにまみれた政治の改革を焦点に、物価高対策を含む経済対策や少子高齢化、教育、外交、防衛など国がかかえる各分野の課題を争点に、自民、公明両党の与党と、立憲民主党や日本維新の会などの野党各党が競っています。

 定数は465(小選挙区289、比例選176)で、過半数は233議席。立候補者数は小選挙区で1113人、比例代表単独で231人のあわせて1344人が立候補しました。前回3年前は1051人といまの制度が始まって以来最も少なくなりましたが、今回、293人増えました。与野党1対1の構図は36選挙区で全体の1割あまりに留まっていて、候補者数が前回より増えた理由として、野党間での調整が進まず、各党がそれぞれ候補者の擁立を進めたことが背景にあります。

 9月27日の自民党総裁選、10月1日の石破就任と新内閣の発足、10月8日の衆院解散、そして総選挙と、戦後最短のスケジュールでことが進んでいます。

■筆者の住む安中市は、高崎市の一部(旧群馬町・箕郷町・榛名町・倉渕村域)、渋川市、富岡市、北群馬郡、甘楽郡、吾妻郡とともに群馬5区に属しており、次の3名が立候補しています(敬称略)。
  氏名  /年齢/党派/新旧/当選回数/代表的肩書/重複
伊藤 達也/41歳/共産/新/-/党県書記長/-
小渕 優子/50歳/自(公)/前/8回/(元)党選対委員長/比例(北関東)
中島由美子/65歳/維新/新/-/(元)榛東村議/比例(北関東)

 選挙戦が始まってから4日目の10月18日に筆者の自宅に小渕優子候補から選挙葉書が届きました。消印を見ると「前橋中央 6 10.15」とあり、公示日に前橋中央郵便局で受け付けたことがわかります。


 字が小さいので判読しづらいのですが、公約らしき以下のスローガンが書かれています。

<希望溢れるくらしの実現>
【防災・減災対策 命を守る国土強靭化】
【暮らしを守る エネルギー政策】
【子育て支援、デジタル化でふるさとを守る】
【経済再生、持続可能な社会保障制度を創る】
【農業・工業・商業の振興 魅力あふれる群馬を創る】

 ところで、小渕優子候補と言えば、岸田内閣時代は、第11代自民党選挙対策委員長を務め、石破内閣では組織運動本部長に再度就任していることから、今回の選挙では、ほとんど地元で選挙運動をする暇がありません。事実、10月20日も昼間、東京と埼玉で応援演説に従事し、夕方帰郷して一部の地元で遊説していました。

**********NHK News Web 2024年10月20日18:51
衆議院選挙 投開票まで残り1週間 各党の幹部が演説し支持訴え

衆議院選挙は今月27日の投開票まで残り1週間となり、各党の幹部は日曜日のきょう駅前などで街頭演説し支持を訴えました。
<自民 小渕組織運動本部長>

 自民党の小渕組織運動本部長は東京 杉並区で街頭演説し「日本はまさに転換期にある。経済、子育て支援、防災・減災などに加え、安全保障環境も大変厳しい中にあるが、今、少しずつ明るい兆しが見えてきており、この流れを止めることがあってはならない。どの政党なら、皆さんの未来を切り開くことができるのか。自公連立政権こそ政治の安定につながり、日本を前に進めることができる」と述べました。
(以下省略)
**********

 なので、地元の群馬5区ではもっぱら遊説車でウグイス嬢による街宣活動がメインです。筆者の地元の安中市野殿地区ではこれまで1度、街宣マイクが聞こえたきりです。10月20日の小渕候補の遊説ルートを見ると以下のとおりです。

**********小渕優子オフィシャルブログ2024年10月20日
本日20日(日)の遊説車の運行ルートです。
本日は北群馬郡と渋川市をまわらせていただきます。
● 08:30 榛東さいとう医院 駐車場
● 10:00 ヤマダ電機前橋吉岡店 駐車場
● 14:30 JA渋川北群本所
にて拠点遊説を行います。
17:30頃からは、新たに群馬5区になった赤城・北橘地区で小渕優子本人が皆さまにご挨拶をさせていただきます。
■17:40 JA赤城たちばな赤城支所
■18:05 JA赤城たちばな本所
■18:55 上箱田集会所
■19:20 Aコープ北橘店
■19:35 たちばなの郷公園
■19:50 JA赤城たちばな八崎ふれあい館
近隣の皆さまにおかれましては、お騒がせをして申し訳ございません。温かなご声援をいただけますと幸いです。
昼間は、東京都内と埼玉県で応援予定です。
詳しくは自民党の「2024年 第50回衆議院選挙特設サイト」をご確認いただけますと幸いです。↓

**********

■ところで、小渕候補の選挙葉書や上記の応援演説内容を見ると、「政治とカネ」について全く言及していないのが気になります。

 くしくも10年前の2014年10月20日に当会は小渕優子経済産業相(当時)を東京地検に公職選挙法違反と政治資金規正法違反容疑で告発しました。

**********テレ朝News 2014年10月20日11:50
辞任の小渕経産大臣を刑事告発 群馬の市民団体

 小渕経済産業大臣の地元の群馬県の市民団体が、小渕大臣を公職選挙法違反などの疑いで20日午前、東京地検に刑事告発しました。
 市民オンブズマン群馬・小川賢代表:「(告発状は)公職選挙法違反と政治資金規正法違反容疑の2つを上げています」
 告発状によりますと、2010年と2011年の明治座の観劇会を巡り、参加費の一部を政治団体が負担したことは選挙人への利益供与にあたり、さらに、政治資金収支報告書の不記載か虚偽記載にあたるとしています。団体の代表は「きちんと実態解明を行う必要があると考え、告発に踏み切った」としています。

**********日テレNews 2014年10月20日10:38
小渕経産相辞任 市民団体が刑事告発へ

 小渕経産相の政治資金問題を巡り、群馬県の市民団体は、小渕経産相を公職選挙法違反などの疑いで刑事告発するという。
 公金の使い方などを調べている市民団体「市民オンブズマン群馬」は、この問題で20日、小渕経産相を公職選挙法違反と政治資金規正法違反の疑いで、東京地検に告発状を提出するという。
 小川賢代表は、「辞任して責任をとったことにされたのでは困る。司法当局にきちんと捜査してもらい、事実関係を解明してもらいたい」と話している。
**********

■今回の選挙も、相変わらず自民党による政治とカネの問題が取りざたされていますが、選挙が終われば、ふたたび政治改革はどこ吹く風とばかりに、旧態依然たる権力の継承が続くのではないか、となかば諦め気味の有権者も多いことでしょう。

 かといって、諦めてはなりません。今度こそ、と気持ちをあらたに、投票に行きましょう。

安中市役所1階ロビーの期日前投票所。筆者はできるかぎり期日前投票はしない方針。なぜなら、投票箱のカギは市職員が保管しておりいつでも開けられるリスクがあるから。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報
**********文春オンライン2024年10月16日(水) 16:00
小渕優子・組織運動本部長が代表 自民党群馬県連で約670万円が裏金化か 県連は支部に訂正を指示《政治資金規正法違反の疑い》
 自民党の小渕優子組織運動本部長(50)が代表を務める政治団体「自由民主党群馬県支部連合会(群馬県連)」から、他の自民党支部への支出計約670万円が支部側の政治資金収支報告書には記載されているにもかかわらず、群馬県連側の収支報告書に記載されていないことが、「週刊文春」の取材でわかった。政治資金規正法違反(不記載)の疑いがある。県連側から支部に対する支出の不記載を巡っては、県連代表の国会議員が刑事告発されたケースもあり、波紋を呼びそうだ。

組織運動本部長に起用された ©︎時事通信社© 文春オンライン
★石破政権で党7役の一角を占める組織運動本部長に就任★
 小渕氏は群馬5区が選挙区で、当選8回。2008年9月、麻生政権で戦後最年少の34歳で男女共同参画・少子化担当相として初入閣を果たし、2014年9月には、安倍政権で重要閣僚とされる経産相に就任した。ところが、その直後の10月、小渕氏の関係政治団体が開催した観劇会を巡り、政治資金収支報告書に不適切な記載をしていた問題が発覚。収支報告書への虚偽記載額は3億円を超え、2015年10月、小渕氏の元秘書2人には有罪判決が下された。
「しばらく表舞台から遠ざかっていましたが、昨年9月、岸田政権で選対委員長に就任。石破政権でも党7役の一角を占める組織運動本部長に起用された。地方組織や業界団体と連携して党組織を強化する役割を担う重要なポストです」(自民党関係者)
★「“裏金”から支出したことになり得る」★
 今回、明らかになったのは、そんな小渕氏が代表を務める群馬県連の政治資金規正法違反疑惑だ。例えば、2022年に自由民主党邑楽郡支部が群馬県連から供与された交付金として計上している135万1000円が、県連の支出としては記載されていない。こうした不記載の総額は、過去3年間で少なくとも計約670万円に及ぶ。
 政治資金規正法に詳しい神戸学院大の上脇博之教授が指摘する。
「政治資金規正法違反(不記載)の疑いがあります。県連側が“裏金”を作っており、その“裏金”から支出したことになり得る。小渕氏自身に関する巨額の政治資金規正法違反事件や、派閥パーティの裏金事件を受け、一層の政治資金の透明化が求められている。小渕氏は説明責任が求められるでしょう」
鳥取県連の不記載疑惑では石破首相が刑事告発されている
 小渕事務所は事実確認に対し、以下のように回答した。
「ご質問の当県連から支部に交付された金員は、同支部が集めた党費の支部還付分です。支部に還付された党費は、同支部がその収支報告書の党費の記載欄に記載すればよいところ、同支部では党費の記載欄だけでなく、県連から供与された交付金の記載欄にも誤って二重計上してしまったものです。支部収支報告書の交付金の記載欄への記載は間違いですので、当県連から同支部に訂正するよう指示をしました」
 群馬県連の事例と同様に、支部への支出約128万円が収支報告書に記載されていなかったとして、鳥取県連代表の石破茂首相らが政治資金規正法違反の疑いで先日、刑事告発されたばかり。首相に続き、自らが要職に起用した小渕氏においても、同種の疑惑が発覚した形となり、政権の政治資金問題に対する意識の在り方が厳しく問われそうだ。
 現在配信中の「週刊文春電子版」および10月17日(木)発売の「週刊文春」では、「裏金候補を連続直撃&当落リストを緊急公開!」と題し、裏金事件に関与した萩生田光一元政調会長や西村康稔元経産相、高木毅元国対委員長をはじめ、旧安倍派の議員らを連続直撃し、その意外な当落予測についても報じている。
(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)

**********文春オンライン2023年09月13日
“ドリル事件“以来9年ぶりの要職 「ファミリー企業に1400万円超」 小渕優子・選対委員長(49)に不透明な政治資金処理が発覚
 9月13日の内閣改造・党役員人事で、選挙対策委員長に就任した小渕優子氏(49)の関係政治団体が、2015年からの7年間で、1400万円以上を自身のファミリー企業に支出していたことが、「週刊文春」の取材でわかった。
 関係政治団体を巡る政治資金規正法違反事件で経産相を辞任して以来、約9年ぶりに要職に起用されたが、新たに不透明な政治資金処理が発覚したことで早くも説明責任が問われる事態になりそうだ。
 小渕氏は1996年、成城大学を卒業後、TBSに入社。1998年、父・恵三氏が首相に就任したのに伴い、TBSを退社し、私設秘書になった。2000年5月、恵三氏が急逝すると、地盤を継ぎ、翌6月の衆院選で初当選を果たす。
 2008年9月、麻生政権で戦後最年少の34歳で男女共同参画・少子化担当相として初入閣。2014年9月には、第2次安倍政権で重要閣僚とされる経産相に就任した。
★「完全に禊が済んだ」岸田首相が選対委員長に起用★
 ところが、その直後の2014年10月、小渕氏の関係政治団体「小渕優子後援会」などが開催した東京・明治座での観劇会を巡り、支出が収入を大幅に上回るなど、政治資金収支報告書に不適切な記載をしていた問題を「週刊新潮」が報道。
 東京地検特捜部が捜査に乗り出し、小渕氏は経産相を辞任。結局、収支報告書への虚偽記載額は3億円を超え、2015年10月、小渕氏の元秘書2人には有罪判決が下された。
「以降、小渕氏が要職に起用されることはなかった。しかし、今回、岸田首相は『完全に禊が済んだ』として党四役の一角、選対委員長に起用したのです」(政治部デスク)
 その後、小渕氏の政治資金はどうなっているのか。政治資金規正法違反事件が発覚した翌2015年以降の政治資金収支報告書を確認したところ、自身のファミリー企業に多額の支出をしている実態が浮き彫りになった。
 問題のファミリー企業とは、「光山商事」、「光山倉庫」、「光山電気工業」など、小渕氏の祖父・小渕光平元衆院議員(故人)が立ち上げた「光山社(こうざんしゃ)」の流れを汲む企業グループだ。中でも「光山商事」や「光山倉庫」は、取締役の大半が小渕姓で、小渕氏の従兄が社長を務めている。
★親族が関連する企業への支出が計1400万円以上★
 小渕氏の政党支部「自由民主党群馬県第五選挙区支部」や、「小渕優子後援会」の収支報告書(2015年~2021年)によれば、「光山商事」にガソリン代など、「光山倉庫」に倉庫使用料代など、「光山電気工業」に事務用品代などの名目で、計1400万円以上を支出していた。
 政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授が指摘する。
「政治資金には税金が含まれているので、その使途には厳正さが求められます。その意味で、親族が関連する企業への支出は、道義的な問題がある。どうしてもその企業に発注しなければいけない必然性があるのか、丁寧に説明すべきです」
 小渕事務所に見解を求めたところ、以下のように回答した。
「(ファミリー企業について)選挙区支部及び後援会の政治資金については、政治資金収支報告書記載のとおりです」
 だが、小渕氏の政治資金に関する疑惑はそれだけではなかった――。
 9月13日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および9月14日(木)発売の「週刊文春」では、小渕氏が、有罪判決を受けた元秘書が取締役を務める企業にも多額の政治資金を支出していた問題や、巨額の政治資金収入を支える意外な“タニマチ”、小渕氏が選対委員長に起用されるまでの経緯などについても詳報している。
**********
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渋沢栄一も呆れ顔…群馬銀行深谷支店の行員が3週間で5535万円をフィッシング詐欺

2024-10-06 20:46:58 | 群馬県内金融機関不祥事件


左側が新一万円札。ところが秋のブライダルシーズンを迎えて、「御祝儀に渋沢栄一の肖像のあるお札は使用すべきではない」という新マナーが囁かれているとか、いないとか。

■7月3日に20年ぶりとなる新たな紙幣が発行されました。皆さんはもう手に取ったことがありますでしょうか。今回発行された新紙幣は一万円札に渋沢栄一、五千円札に津田梅子、千円札に北里柴三郎の肖像がデザインされています。新紙幣発行のニュースはNHKでも報じられました。

**********NHK群馬NEWS WEB 2024年07月03日14:49
新紙幣 県内の銀行で交換始まる
 20年ぶりとなる新たな紙幣が3日発行され、県内の銀行では、訪れた人たちが早速、新紙幣と交換していました。
 20年ぶりとなる新たな紙幣は一万円札に渋沢栄一、五千円札に津田梅子、千円札に北里柴三郎の肖像がデザインされています。
 新紙幣が発行された3日、前橋市にある群馬銀行の本店営業部では、交換の受け付けが始まる午前10時の前には、30人余りの客が列を作って待っていました。
 先頭から3番目にいた高崎市の70代の男性は「新紙幣を早く見たくて開店前の朝8時40分に来ました。高校生の孫に早く見せてあげたい」と話していました。
 そして、午前10時になると整理券が配られ、訪れた人たちは順次、新たな紙幣を受け取っていました。
 銀行では、その後1時間ほどで千円札の在庫がなくなり、五千円札と一万円札に限って交換を受け付けていました。
 前橋市の70代の女性は「別の用事で銀行に来たら交換できると聞いたので換えてもらいました。きれいなデザインなので家に帰ってじっくり見ようと思う」と話していました。
 県内の地方銀行での新紙幣との交換は、群馬銀行の支店では4日から、東和銀行は本店営業部で3日から、支店で4日から受け付けるということです。
 ただ、初めは流通量が十分ではなく、対応できないこともあるということです。
**********

■ところが、このニュースから3カ月が経過した10月2日、群馬銀行の幹部らが、記者会見を開き、報道陣に対して深々と頭を下げ謝罪をする事態になりました。いったい何があったのでしょうか。メディアの報道を見てみましょう。

**********朝日新聞デジタル2024年10月2日16:30
群馬銀行員が顧客の金5千万円を預かり着服 ギャンブルに使い込みか

謝罪する群馬銀行の後藤明弘専務(右から2人目)ら=2024年10月2日午後3時4分、群馬県庁、杉浦達朗撮影(朝日新聞)↑
 群馬銀行(前橋市)は2日、行員が顧客から新紙幣への両替を受け付けるなどの名目で、約5千万円を不正に預かっていたことが発覚したと発表した。預かった金を着服し、賭博に使ったという。同行は顧客に全額返済し、行員を9月20日付で懲戒解雇したという。詐欺罪での告発を検討している。
 同行によると、深谷支店兼深谷上柴支店(埼玉県深谷市)の渉外係だった20代の男性行員は8~9月、「新紙幣への両替目標がある」「両替を無料で受け付ける」などと個人と法人計16の顧客にうその説明をし、現金で計5535万円を預かった。9月に顧客から支店に問い合わせがあったことから、不正が発覚。調査の結果、行員はオンラインで米大リーグなどの試合結果を予想する「スポーツ賭博」にのめり込み、預かった金のほとんどを使い込んでいたことが判明したという。警察に相談しているという。
 同行は「痛恨の極み。みなさまに深くおわびし、内部管理態勢の充実に取り組む」としている。(杉浦達朗)

**********産経新聞2024年10月2日17:38
渋沢栄一の地元で「新紙幣に両替する」と5500万円着服 群馬銀行が行員を懲戒解雇

記者会見で謝罪する群馬銀行の幹部ら=2日午後、前橋市
 顧客に「新紙幣へ両替する」とうその説明をして預かった計5535万円を着服したとして、群馬銀行は2日、埼玉県深谷市の店舗に勤務する20代男性を9月20日付で懲戒解雇したと発表した。新一万円札の肖像に採用された渋沢栄一は深谷市出身。男性は銀行の調査に「話題にしやすかった。金はギャンブルに使った」と話したという。
 銀行によると、男性は深谷支店と深谷上柴支店の兼務だった今年8~9月、埼玉県内の16の個人と法人から現金を預かり着服した。うち約400万円が自宅や車から見つかり、それ以外の大部分をスポーツくじなどに使ったとみられる。
 顧客から銀行に問い合わせがあり発覚した。銀行は、顧客に全額を返却した。
 後藤明弘専務は前橋市内で記者会見し「再発防止に全力を挙げて取り組む」と述べた。

**********毎日新聞2024年10月2日18:11(最終更新 10/2 18:11)
群馬銀行の元行員、「新紙幣の両替」口実に5535万円着服

記者会見で謝罪する群馬銀行の幹部ら=前橋市で2024年10月2日午後3時6分、日向梓撮影
 群馬銀行(前橋市)は2日、深谷支店兼深谷上柴支店(埼玉県深谷市)の元行員の20代男性が、新紙幣の両替を口実に顧客から計5535万円を着服していたと発表した。同行は元行員を9月20日付で懲戒解雇した。主にスポーツ賭博に使っていたといい、同行は群馬県警に相談し、刑事告発を検討している。元行員の支店所在地は7月から発行された新1万円札の実業家、渋沢栄一の出身地。
 同行によると、元行員は8月13日~9月3日の間、埼玉県内の個人と法人計16の取引先に「新紙幣への両替の目標がある。両替を無料で受け付ける」などとうそを言い、預かった現金を自身の銀行口座に入金。オンラインでプロ野球や米大リーグに関するギャンブルなどに数千万円使い込んだという。顧客から「両替の目標に協力したい」などと問い合わせがあり発覚した。同行は被害に遭った顧客に謝罪し、全額返金した。
 元行員は新紙幣が発行された7月から8月上旬までは、声をかけた顧客の現金を全て両替しており、「お客様に喜んでほしかった」などと話しているという。【日向梓】

**********時事通信2024年10月02日18:27
「新紙幣に両替」と現金だまし取る 渋沢ゆかりの深谷で、懲戒解雇―群馬銀行

群馬銀行の看板
 群馬銀行は2日、新1万円札の顔となった実業家・渋沢栄一の故郷として知られる埼玉県深谷市の支店で営業担当だった20代の男性行員が、新紙幣に両替すると偽って顧客から現金計5535万円をだまし取り、大半をギャンブルに費やしていたと発表した。同行は9月20日付で男性を懲戒解雇。刑事告発も検討している。
 同行によると元行員は8月13日~9月3日、埼玉県内16カ所の取引先に「新紙幣への両替目標がある。両替を無料で受け付ける」とうその説明をして現金を受け取った。顧客の1人から「両替目標に協力したい」と同行に申し出があり発覚した。現金はオンライン上で公営ギャンブルや野球賭博などに使っていたという。

**********日経2024年10月2日18:41
「新紙幣両替」うそで5000万円着服 群馬銀が懲戒解雇

記者会見で謝罪する群馬銀行の幹部ら(2日午後、前橋市)=共同
 群馬銀行は2日、顧客に「新紙幣へ両替する」とうその説明をして預かった計5535万円を着服したとして、埼玉県深谷市の店舗に勤務する20代男性を9月20日付で懲戒解雇したと発表した。新1万円札の肖像に採用された渋沢栄一は深谷市出身。男性は銀行の調査に「話題にしやすかった。金はギャンブルに使った」と話したという。
 銀行によると、男性は深谷支店と深谷上柴支店の兼務だった今年8〜9月、埼玉県内の16の個人と法人から現金を預かり着服した。うち約400万円が自宅や車から見つかり、それ以外の大部分をスポーツくじなどに使ったとみられる。顧客から銀行に問い合わせがあり発覚した。銀行は、顧客に全額を返却した。
 後藤明弘専務は前橋市内で記者会見し「再発防止に全力を挙げて取り組む」と述べた。〔共同〕

**********東京新聞2024年10月2日20:39
「新紙幣の両替目標」でっち上げ、銀行員が取引先から5000万円不正集金 深谷の渋沢フィーバーに乗じて

深谷市ゆかりの渋沢栄一の肖像画が入った新1万円札(資料写真)
 群馬銀行(前橋市)は2日、深谷支店兼深谷上柴支店(埼玉県深谷市)の20代の男性行員が新紙幣に両替すると偽り、取引先16カ所から計5535万円を不正に預かり、着服したと発表した。同行は全額返金するとともに、9月20日付で懲戒解雇し、詐欺容疑での刑事告発を検討している。
 支店がある深谷市は、新1万円札に肖像が描かれた渋沢栄一の出身地。同行によると、男性行員は「取引先で話題にしやすかった。当初は喜んでもらおうと始めた」と話している。
オンラインスポーツくじでほぼ使い切る
 男性行員は外回りの営業担当。8月13日〜9月3日に「新紙幣両替の営業目標がある」などと偽り、集めた現金のうち5115万円を自身の他行口座に入れ、違法とみられるオンラインスポーツくじなどに使い切った。入金前の420万円が車などに残っていた。
取引先が「もう少し協力するよ」と電話し発覚
 同行では両替は原則禁止で、必要な場合は預かり金を預金口座に入れ、払い出す。男性行員は以前にも9カ所から588万円を預かり、支店ロビーの両替機や他行で新紙幣にして渡していた。9月3日に取引先から支店に「両替の目標達成にもう少し協力できる」との電話があり、発覚した。

**********読売新聞2024年10月2日
「新紙幣の両替を無料で受け付け」と5535万円集金、群馬銀行員がオンラインカジノなどに使用
 新紙幣の両替名目で顧客から現金5535万円をだまし取ったとして、群馬銀行(前橋市)は2日、20歳代の男性行員を懲戒解雇処分にしたと発表した。男性行員は、新1万円札に描かれた実業家・渋沢栄一の出身地・埼玉県深谷市の支店に勤務していた。同行は詐欺容疑での刑事告発を検討している。

渋沢栄一の肖像を使った新1万円紙幣© 読売新聞
 同行によると、渉外担当の男性行員は8月13日~9月3日、16の個人・法人の顧客に「新紙幣への両替目標があり、無料で受け付ける」と虚偽の説明を行い、訪問先で現金計5535万円を不正に預かった。顧客からの問い合わせで問題が発覚。男性行員は、オンラインカジノなどに使っていたという。

群馬銀行
 同行が顧客に全額を返却した。記者会見した後藤明弘専務は「信用を旨とする金融機関でこのような事件を発生させ、痛恨の極み」と謝罪した。

**********NHK News Web 2024年10月2日22:11
群馬銀行の行員 新紙幣交換と偽り顧客から5500万円余詐取か
 群馬銀行の埼玉県内の支店に勤めていた20代の銀行員が、旧札を新紙幣に交換すると偽って顧客から現金あわせて5500万円余りをだまし取っていたことがわかり、群馬銀行は、この行員を9月に懲戒解雇にしました。
 これは、群馬銀行が2日に群馬県庁で会見を開いて明らかにしました。

 それによりますと、懲戒解雇されたのは、群馬銀行の埼玉県深谷市の支店で営業を担当していた20代の男性行員です。
 この行員は、ことし8月から9月にかけて「旧札を新紙幣に交換する目標があり、無料で受け付けるので応じてほしい」などとうそをついて現金を集め、個人や法人など、16の顧客から合わせて5535万円をだまし取っていたということです。
 9月上旬、顧客から支店に「新紙幣への交換に、さらに応じることができる」などと連絡があり、銀行がこの行員に事情を聴くなどして調べた結果、被害が発覚したということです。
 行員は、だましとった現金を自身の口座に入金し、ギャンブルなどに使っていたということです。
 群馬銀行は金融庁に事態を報告するとともに、警察への刑事告発を検討しているということです。
 また被害に遭った顧客に対し、銀行は謝罪したうえで立て替える形で全額を弁済し、今後、行員に支払いを求める方針です。
 群馬銀行は「信用を旨とする金融機関がこうした事件を発生させたことは痛恨の極みであり、心よりおわび申し上げる。内部管理態勢のいっそうの充実に全力をあげて取り組む」などとコメントしています。

**********上毛新聞2024年10月3日6:00
渋沢栄一ゆかりの地で「話題にしやすかった」 新紙幣両替と偽り、群馬銀行の行員が5500万円着服 ギャンブルに使い込む

記者会見で謝罪する後藤専務(右から2人目)ら
 7月に発行が始まった新紙幣への両替を受け付けると顧客にうそを言い、預かった現金5535万円を着服したとして、群馬銀行(群馬県前橋市、深井彰彦頭取)は2日、同行深谷支店と深谷上柴支店の渉外係だった20代の男性行員を9月20日付で懲戒解雇したと発表した。このうち数千万円をギャンブルに使い込んでいたという。同行は詐欺容疑での刑事告発を視野に県警に相談している。
 同行によると、男性は8月13日〜9月3日、外回り営業で訪問した埼玉県内の16の個人や法人に「新紙幣への両替の目標がある。無料で受け付ける」などとかたり、現金を預かった。9月3日、個人の顧客から「(両替の)目標に困っているならもう少し協力できる」と申し出があり、不審に思った行員が顧客に聞き取りをする中で着服が判明した。同行は顧客に全額を返却し、男性から回収する方針。
 男性は現金を自宅や車に置き、自身の複数の口座に順次入金。野球の試合結果などを予想する、違法とみられる賭博サイトなどに振り込んで使った。男性は着服以前にも同様の手口で9顧客に計588万円の両替を持ちかけていたが、実際に両替を行ったとみられる。ただ、渉外係が現金を預かって両替することは同行で禁止されている。男性は「(新紙幣は)話題にしやすかった。お客さまにも銀行にも大変な迷惑をかけてしまい申し訳ない」などと話しているという。
 男性が勤務していた両支店のある埼玉県深谷市は、新1万円札の肖像となった渋沢栄一の出身地。両支店は新紙幣の発行日に合わせて両替を始めており、需要が高まっていたとみられる。着服したのはほとんどが1万円札で、同行は男性の自宅や車から420万円を回収したが、口座に残金がなかったことなどからほぼ全額を使い切ったとみている。男性の勤務態度に大きな問題点はなかったという。
 同行は着服について監督官庁に報告し、県警に相談した。刑事告発を検討している。深井頭取ら役員3人が報酬を3カ月間、一部辞退するとした。
 2日に県庁で開いた記者会見で、後藤明弘専務は「こうした事件を発生させたことは痛恨の極みであり、皆さまに心からおわび申し上げる。信頼を取り戻せるよう、役職員のコンプライアンス意識の向上や内部管理体制の一層の充実に全力で取り組んでいく」と謝罪した。

**********テレ朝2024年10月3日放送分
「新紙幣へ両替」と客にうそ 5500万円着服、ギャンブルに使う 群馬銀行の男性行員

 群馬銀行の埼玉県深谷市の支店に勤めていた20代の男性行員は、客に対してうその説明をして、およそ5500万円を着服していました。 男性行員(20代) 「新紙幣への両替の目標がある」 「両替を無料で受け付ける」 実際に両替はせずに、預かった現金はギャンブルに費やしていたということです。 男性行員は不正を認めていて、9月20日付で懲戒解雇されました。 不正に預かった現金は、銀行が客に全額返金しているということです。 (「グッド!モーニング」2024年10月3日放送分より)
**********

■群馬銀行のホームページを見ると、記者会見に併せて、プレスリリースが掲載されています。

*****10/2プレスリリース*****
                          2024年10月2日
                          株式会社群馬銀行

         元行員による不祥事件の発生について

 このたび、株式会社群馬銀行(頭取 深井 彰彦)におきまして、下記不祥事件が発生いたしました。
 信用を第一とする金融機関において、このような事態を招きましたことは誠に遺憾であり、日頃から当行をご愛顧いただいておりますお客さま、地域の皆さま、株主の皆さまに対し、心より深くお詫び申しあげます。
 今回の事態を厳粛に受け止め、役職員のコンプライアンス意識の更なる向上を図るとともに、内部管理態勢の充実に全力をあげて取組んでまいります。

                    記
1.事件の概要
(1)発生店舗
   深谷支店兼深谷上柴支店
(2)行為者
   深谷支店兼深谷上柴支店 元行員(渉外係 20代男性)
(3)内容
  ・お客さまからの問い合わせをきっかけとして調査を行ったところ、行為者が、お客さまに対して、新紙幣への両替の目標がある、両替を無料で受け付ける、との虚偽の説明を行い、不正に現金を預かっていた事実が発覚しました。
  ・その後の調査により、行為者は、2024年8月13日から2024年9月3日までの期間に、同様の手口により16先のお客さまから55,350,000円の現金を預かり、ギャンブルに費消していたことが判明いたしました。

2.お客さまへの対応
  ・被害にあわれたお客さまには、個別に事実関係を説明するとともに、深くお詫び申し上げました。また、行為者が不正に預かり返却されていない現金については、当行がお客さまに全額返却いたしました。
  ・なお、当行が行為者に代わって返却した金額は、行為者より回収を図ります。

3.関係機関への報告等
  ・本件発覚後、速やかに監督官庁に報告を行いました。
  ・また、警察にも相談し刑事告発を検討しております。

4.人事処分
  ・行為者につきましては、2024年9月20日付で懲戒解雇処分とし、関係者に対しても行内規定に基づき厳正な処分を行いました。
  ・また、事件を厳粛に受け止め、経営責任を明確にするため役員報酬を一部辞退いたします。

5.今後の対応
  今回の事態を重く受け止め、事件の再発防止に向け、より一層役職員のコンプライアンス意識の向上を図るとともに、内部管理態勢の一層の充実に全力をあげて取組んでまいります。
                            以上

       本件に関するお問い合わせ先
        総合企画部 広報室 木村
         TEL 027-254-7003
**********

■ところで興味深いのは、群馬銀行のホームページの巻頭ページにあるプレスリリースの下に、「金融犯罪にご注意ください」と注意喚起をしていることです。

*****金融犯罪にご注意ください*****
・パソコンやスマホへのウイルス感染等を装ったサポート詐欺にご注意ください
・インターネットバンキングでのフィッシング詐欺にご注意ください
・口座情報等の詐取によるスマートフォンアプリを悪用した不正送金にご注意ください
・不審なメール・SMSへのご注意
・スマホ決済サービスを通じた身に覚えのない預金引出しにご注意ください(2020.12.24)
・【65歳以上のお客さまへ】ATMでの当行キャッシュカードによるお引出し限度額・お振込み限度額の引下げを実施しております(2022.7.11)
・インターネットバンキングを悪用した還付金詐欺にご注意ください(H29.8.18)
・振込受付メールを装う不審なメールにご注意ください。(H28.6.29)
・インターネットバンキング登録メールアドレスの見直しのお願い(セキュリティ強化のために)(H26.7.14)[PDF:186KB]
・インターネットバンキングの限度額引下げのお願い(H26.6.5)(ウィルスによる不正被害対策)
・不正にポップアップ画面を表示させてインターネットバンキングの情報を盗み取ろうとする犯罪にご注意ください(H24.10.29)
・金融機関を装った不審な電子メールにご注意ください(H24.7.20)
・振り込め詐欺への対応について
・インターネットバンキングご利用のお客さまへ重要なお知らせ
・金融機関を装った不審な電子メールにご注意ください(H23.10.17)
・スパイウェアの感染と被害を防ぐために(必ずお読みください)
・インターネットバンキングの不正使用にご注意ください
・当行とは無関係のサイトにご注意ください
・当行支店名が記載された不審な電子メールにご注意ください
・群馬銀行をかたる不審電話・不審郵便物にご注意ください
・盗難通帳による不正出金被害への対応について
・警察官等を装いキャッシュカードを騙し取る詐欺事件にご注意ください
・振り込め詐欺にご注意を!
・「偽造・盗難キャッシュカード問題への対応」について
・銀行を装ったCD-ROM送付にご注意ください
・スパイウェアにご注意ください
・フィッシング詐欺にご注意ください
・振り込め詐欺被害者救済法への対応について
**********

 群馬銀行は上記に加えて、「・当行行員による詐欺被害にご注意ください」と警鐘を鳴らさなければいけないのではないか。そう思い、群銀のホームページを探すと「金融犯罪対策窓口」が見つかりました。連絡先として「0120-788511」となっています。「受付時間9:00~17:00 ただし、土・日・祝休日、12/31~1/3は除きます」とあるので、さっそく10月3日午後3時45分に電話を掛けてみました。

 すると、女性職員が電話口に出たので、「昨日、記者発表のあった深谷支店の貴行行員の不祥事件について、いくつかお聞きしたいことがある」と申し入れ、メディアで報道された事件のことについて、あれこれ不明点や疑問点を挙げたところ、電話対応の職員は「上の者に代わります」と言って電話を離れました。

 どうやら上司に当会の相談について、説明をしている様子で、まもなく担当の上司が電話口に出ました。

「お待たせしました。リスク統括部のKです」

「あれっ、Kさんですか。お久しぶりです。タゴ事件の和解金支払い解消については、安中市長や副市長に再三要請しているのですが、まったく聞く耳を持ってくれなくて。せっかく、話し合いに応ずると言っていただいたのに、申し訳ありません」

 まさか、筆者が安中市土地開発公社のタゴ事件で、毎年安中市がクリスマスに群銀に2000万円支払っている和解金の件で相談しているリスク統括部の人物が、金融犯罪対策窓口として本件も担当しているとは思いもよりませんでした。
○2023年5月23日;安中市土地開発公社巨額横領事件発覚28周年…タゴ死去で市と群銀は今こそ永久モラトリアムの決断を!!

 さっそくいくつか質問をさせていただきました。

「当該職員は20代で渉外係担当ということですが、なぜ、複数で担当させないのですか?クロスチェックを働かせれば、こういう事態は未然に防げるのでは?」

「そのような人的余裕がない。やりたくてもできない、ということ。だから、最初の3か月間は、上司と一緒に顧客回りをして、業務内容を周知させるが、その後はひとりで渉外業務を行わせている」

「群馬銀行のブランドを顧客は信頼しているわけで、だから今回のように、顧客は当該職員の提案を信じ切って、即座に応じたわけです。その信頼を失墜させたという意味では、重大な事件だと思いますが、どう受け止め居ていますか?」

「重大な不祥事件だと認識している。だから、報道のとおり10月2日に記者発表をして謝罪もした」

「これまで、銀行を含め金融機関の不祥事が発生すると、処分が決まるまで、不正に関与した職員を本部付などとして、一般の利用者の目から隔離する事例が多いように感じるが、これは財務省から何か通達があるのでしょうか?あるいは金融機関の間で何か共通したルールを定めているのでしょうか?」

「そういうものはない。あくまで各金融機関ごとに、不祥事件発生時の対処法を定め、それに沿って対応している」

 最後に、リスク統括室のK氏に要請をしておきました。

「群馬銀行の内部での処分に留まらず、しっかりと警察に被害届なり、告訴をしてほしい。当該職員の氏名がいつも公表されず、懲戒免職処分にしただけでは、後日、再犯の可能性もあるためです」

「わかりました。ご意見は伺っておきます」

■ところで、銀行など金融機関の渉外係とは、どのような業務なのでしょうか。イメージとしては、顧客回りをする営業のような役割が思い浮かびます。ネットで調べると、次の説明書きがありましたので以下に引用してみます。

*********
①銀行等金融機関の本・支店の担当地域内の法人、個人事業主、個人顧客を訪問し、きめ細かな金融サービスを提供する。金融機関の柱となる預金、貸金、為替業務はもとより、投資信託、債券、各種保険の提案や販売も行う。自社のサービスだけでなく、地域住民の金融に関する様々な問題や悩み事について相談を受け、グループ企業や提携する専門家の紹介を行うケースもある。

②法人を対象に、事業のニーズ・シーズ情報を基にした、ビジネスマッチングや海外進出に関する情報の提供を行うほか、海外進出の場合には、海外拠点の紹介や進出に関する各種サポートも行う。また、中小企業のオーナーの事業承継などに関するサポートも行っている。個人の顧客に対しては、遺産相続、不動産投資、各種ローンなどについて、専門知識やFP(ファイナンシャルプランナー)資格を活かした資金計画、終活等の相談に応じるなど幅広い支援、サービスを提供している。

③銀行・信用金庫の渉外担当の一日の仕事を例でみると、まず当日のスケジュールを確認し、顧客情報や社会・経済などの金融関連の情報を収集する。同僚とミーティングを行い、顧客の現況に関する詳細な情報を共有する。状況の確認を終えると当日予定している訪問先を訪ねる。顧客の関心事や課題を浮き彫りにし、社内外の専門家への相談・情報収集を行うなど、総合的な金融情報をもとに提案を行う。帰社後には、報告書や融資の稟議書、顧客への提案書などの各種書類の作成の他、翌日の予定の確認などを行い退勤となる。
**********

 こうした業務内容から、渉外係は金融機関の花形部門というイメージを強く感じますが、群馬銀行の信用に乗じ、新一万円札のシンボルとなった渋沢栄一の出身地である深谷市にある群馬銀行の2つの支店(深谷支店・深谷上柴支店)を担当する渉外担当職員が、顧客に新紙幣への両替サービスを持ち掛けたところ、多くの顧客から容易に現金を預かったため、そのままネコババを決め込んだわけです。

 両替はその場でするものですが、顧客は「群馬銀行の正社員だから、まさか預けたカネが戻ってこないなんでことはあるまい」と微塵も疑わなかったことでしょう。だから、8月13日(火)から9月3日(火)までお盆期間中を経て3週間もの間、発覚しなかったのも頷けます。あるいは、9月3日に取引先から深谷もしくは深谷上柴支店に「両替の目標達成にもう少し協力できる」との電話がなければ、発覚はもっと先送りになったかもしれません。

 報道では、当該職員は、7月2日の新紙幣発行から8月12日までの間にも、9カ所の顧客から588万円を預かっていて、支店ロビーの両替機や他行で新紙幣にして渡していたというので、おそらく深谷市民の新紙幣への関心があまりにも高く、新紙幣発行から1カ月経過してもなお供給が全く追い付かず、顧客も両替に時間がかかると思い、疑いを持たずにいたものと思われます。

■群銀の不祥事と言えば、当会にも今年5月に別件での情報提供がありました。詳しくは、次のURLを参照ください。
○2024年9月14日:群馬銀行幹部は逃げずに説明責任を果たすべきです!

 今年5月3日に当会へ提供された情報によりますと、この事件は、厚生労働省群馬労働局が、群馬銀行と結託共謀し、平成29年頃にウソの聴取書(虚偽有印公文書)を作成したもので、被害者は令和2年4月に前橋地検に刑事告発し、事件番号「令和2年検第944号~951号」で同地検の村上冬華検事が担当しました。

 結局、村上検事は、嫌疑不十分による不起訴処分としましたが、以下の点について未解決の状態で捜査を終了させました。
 ・被疑者の具体的人数が分からない。
 ・犯罪動機を解明していない。
 ・被疑者の中に「氏名不詳の女子行員」がいるが、この女子行員の特定を行っていない。
 ・犯罪の事実は認めている。

 つまり、虚偽の有印公文書作成の事実は前橋地検が認めているにもかかわらず、地検は被疑者らを起訴しませんでした。

 これによって、この刑事事件の真相解明が困難となってしまったので、被害者は全容解明の為に、厚生労働省本省並びに群馬銀行会長らに対して、具体的調査を行うように申し入れていますが、厚生労働省並びに群馬銀行側の対応は、完全無視の対応で、不起訴処分をよいことに、一切真相究明に協力しようとはしないそうです。

■当会は、現在もなお、安中市土地開発公社を舞台に1995年5月に発覚し同年6月に公表された前代未聞の51億円巨額詐欺横領事件を追及していますが、これは安中市元職員タゴと群馬銀行安中支店長(当時)のズブズブの関係が事件の根底にあります。

 安中のタゴ事件でも数々の虚偽有印公文書が作成されましたが、被害者が刑事告発した上記の虚偽有印公文書作成事件も、行政機関が民間企業と結託共謀した点において過去に例がありません。しかも「嘘の聴取書」を作成するといった極めて重大な犯罪行為であり、是が非でも全容の解明が必須の事件です。

 この刑事事件では、平成31年当時、既に群馬銀行の人事部長は事件の全貌を把握し、被害者を特定したうえで、なんと加害者ではなく被害者を群馬銀行から追放してしまいました。この人事部長は、今では常務取締役まで昇進しているそうです。

 このため被害者は、前橋地方法務局人権擁護課に対しても、上記刑事事件が被害者への人権侵害であるとして通報しましたが、この法務局側も消極的対応ばかりであって、群馬銀行側に配慮する始末だそうです。

■更にまた、群馬県の山本一太知事は、群馬銀行頭取との関係が親密であり、この親密な関係を象徴する組織が、群馬銀行東京支店内にある「上毛倶楽部」です。筆者も、かつてバブル最盛期に群銀の知り合いの接待で一度訪れた記憶があります。
※上毛倶楽部:URL⇒ http://joumou.club/aboutus.html

 そのため、被害者は山本一太知事に対して、上記事件解決を目的とした要望書などを郵送しましたが、こちらもガン無視対応で、群馬銀行経営陣に配慮するという異常さだということです。しかも、群馬銀行は社外役員の中に、群馬県元職員を就任させているのです。

 群馬銀行は、県内の報道機関も牛耳っています。この事実は、群馬テレビの前社長更迭事件、そして上毛新聞社の社外役員に群馬銀行頭取が就任していることが証明しています。
○2023年11月1日:「早期解決を」群テレ大株主の群銀頭取が見解

■こうした群馬銀行の体質ですので、行員も群銀のブランド力を勘違いして、顧客を軽視する傾向に走るのかもしれません。今回の呆れた不祥事件が、群銀の体質改善にどの程度寄与するのか、はなはだ心基ありませんが、今後、群馬銀行が、きちんと元行員を告発できるのかどうか、そして警察がしかるべき捜査をして送検し、検察がしっかりと起訴するのかどうか、関心を呼ぶところです。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報「群銀の埼玉県にある全23支店一覧」
**********
1 大宮支店(支店コード:301)
  〒330-0844 埼玉県さいたま市大宮区下町2-1-1大宮プライムイースト1、2階
2 与野支店(支店コード:375)
  〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合3-11-15
3 浦和支店(支店コード:257)
  〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤1-3-10
4 武蔵浦和支店(支店コード:252)
  〒336-0027 埼玉県さいたま市南区沼影1-17-3
5 川越支店(支店コード:258)
  〒350-1123 埼玉県川越市脇田本町30-3
6 熊谷支店(支店コード:300)
  〒360-0014 埼玉県熊谷市箱田5-6-3
7 妻沼支店(支店コード:371)
  〒360-0203 埼玉県熊谷市弥藤吾163-7
8 籠原支店(支店コード:372)
  〒360-0847 埼玉県熊谷市籠原南3-3
9 川口支店(支店コード:304)
  〒332-0032 埼玉県川口市中青木1-1-36
10 行田支店(支店コード:374)
  〒361-0075 埼玉県行田市向町18-15
11 所沢支店(支店コード:259)
  〒359-1123 埼玉県所沢市日吉町14-3朝日生命所沢ビル2階
12 本庄支店(支店コード:303)
  〒367-0052 埼玉県本庄市銀座1-7-18
13 本庄南支店(支店コード:370)
  〒367-0042 埼玉県本庄市けや木1-26-1
14 春日部支店(支店コード:305)
  〒344-0062 埼玉県春日部市粕壁東1-21-18
15 羽生支店(支店コード:255)
  〒348-0052 埼玉県羽生市東7-12-17
16 鴻巣支店(支店コード:306)
  〒365-0077 埼玉県鴻巣市雷電2-1-15
17 吹上支店(支店コード:373)
  〒369-0121 埼玉県鴻巣市吹上富士見1-16-21
18 深谷支店(支店コード:302)
  〒366-0825 埼玉県深谷市深谷町2-1
19 深谷上柴支店(支店コード:308)
  〒366-0052 埼玉県深谷市上柴町西4-2-4
20 上尾支店(支店コード:376)
  〒362-0045 埼玉県上尾市向山2-6-4
21 越谷支店(支店コード:260)
  〒343-0845 埼玉県越谷市南越谷1-2-31
22 戸田支店(支店コード:307)
  〒335-0022 埼玉県戸田市上戸田5-1-1
23 上里支店(支店コード:309)
  〒369-0306 埼玉県上里町七本木5350
**********
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東電福島第1原発事故の群馬県民への影響・・・安中市における本日の放射線量(2023年2月~)

2024-10-02 21:18:01 | 前橋Biomass発電問題・東電福一事故・東日本大震災

2024年09月30日(月)午前07時40分  0.084μSv/h

2024年09月29日(日)午前05時30分  0.072μSv/h
2024年09月28日(土)午前06時20分  0.066μSv/h
2024年09月27日(金)午前05時45分  0.082μSv/h
2024年09月26日(木)午前06時20分  0.069μSv/h
2024年09月25日(水)午前06時00分  0.078μSv/h
2024年09月24日(火)午前07時45分  0.071μSv/h
2024年09月23日(月)午前04時50分  0.071μSv/h
2024年09月22日(日)午前07時20分  0.077μSv/h
2024年09月21日(土)午前07時20分  0.068μSv/h
2024年09月20日(金)午前06時30分  0.074μSv/h
2024年09月19日(木)午前07時00分  0.073μSv/h
2024年09月18日(水)午前06時30分  0.080μSv/h
2024年09月17日(火)午前08時20分  0.069μSv/h
2024年09月16日(月)午前06時25分  0.069μSv/h
2024年09月15日(日)午前06時00分  0.076μSv/h
2024年09月14日(土)午後00時00分  0.073μSv/h
2024年09月13日(金)午前06時10分  0.070μSv/h
2024年09月12日(木)午前04時35分  0.065μSv/h
2024年09月11日(水)午前04時00分  0.067μSv/h
2024年09月10日(火)午前06時35分  0.066μSv/h
2024年09月09日(月)午前07時45分  0.079μSv/h
2024年09月08日(日)午前06時05分  0.074μSv/h
2024年09月07日(土)午前07時45分  0.070μSv/h
2024年09月06日(金)午前06時40分  0.063μSv/h
2024年09月05日(木)測定未実施
2024年09月04日(水)午前05時40分  0.071μSv/h
2024年09月03日(火)午前07時30分  0.067μSv/h
2024年09月02日(月)午前04時10分  0.067μSv/h
2024年09月01日(日)午前06時50分  0.074μSv/h

2024年08月31日(土)午前07時35分  0.076μSv/h
2024年08月30日(金)午前06時45分  0.064μSv/h
2024年08月29日(木)午前07時50分  0.078μSv/h
2024年08月28日(水)午前07時20分  0.069μSv/h
2024年08月27日(火)午前05時50分  0.073μSv/h
2024年08月26日(月)午前07時50分  0.074μSv/h
2024年08月25日(日)午前05時30分  0.072μSv/h
2024年08月24日(土)午前05時40分  0.072μSv/h
2024年08月23日(金)測定未実施
2024年08月22日(木)午前08時00分  0.071μSv/h
2024年08月21日(水)午前07時20分  0.070μSv/h
2024年08月20日(火)午前07時20分  0.061μSv/h
2024年08月19日(月)午前08時20分  0.069μSv/h
2024年08月18日(日)午前08時35分  0.064μSv/h
2024年08月17日(土)午前05時40分  0.070μSv/h
2024年08月16日(金)午前07時40分  0.069μSv/h
2024年08月15日(木)午前07時00分  0.078μSv/h
2024年08月14日(水)午前05時50分  0.075μSv/h
2024年08月13日(火)測定未実施
2024年08月12日(月)午前06時15分  0.071μSv/h
2024年08月11日(日)午前06時45分  0.071μSv/h
2024年08月10日(土)測定未実施
2024年08月09日(金)午前06時25分  0.076μSv/h
2024年08月08日(木)午前06時10分  0.077μSv/h
2024年08月07日(水)午前07時50分  0.076μSv/h
2024年08月06日(火)午前07時00分  0.060μSv/h
2024年08月05日(月)午前05時40分  0.072μSv/h
2024年08月04日(日)午前11時10分  0.068μSv/h
2024年08月03日(土)午前08時15分  0.073μSv/h
2024年08月02日(金)午前07時30分  0.065μSv/h
2024年08月01日(木)午前07時00分  0.064μSv/h

2024年07月31日(水)午前06時00分  0.075μSv/h
2024年07月30日(火)午前06時30分  0.057μSv/h
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2023年04月11日(火)午前06時30分  0.077μSv/h
2023年04月10日(月)午前06時30分  0.076μSv/h
2023年04月09日(日)午前09時00分  0.074μSv/h
2023年04月08日(土)午前06時50分  0.077μSv/h
2023年04月07日(金)午前06時55分  0.071μSv/h
2023年04月06日(木)午前06時30分  0.069μSv/h
2023年04月05日(水)午前05時55分  0.077μSv/h
2023年04月04日(火)午前06時50分  0.077μSv/h
2023年04月03日(月)午前06時30分  0.071μSv/h
2023年04月02日(日)午後10時00分  0.084μSv/h
2023年04月01日(土)午前07時00分  0.075μSv/h

2023年03月31日(金)午前06時15分  0.072μSv/h
2023年03月30日(木)午前06時15分  0.071μSv/h
2023年03月29日(水)午前07時05分  0.081μSv/h
2023年03月28日(火)午前05時25分  0.066μSv/h
2023年03月27日(月)午前07時05分  0.069μSv/h
2023年03月26日(日)午前06時50分  0.076μSv/h
2023年03月25日(土)午後06時10分  0.087μSv/h
2023年03月24日(金)測定未実施
2023年03月23日(木)測定未実施
2023年03月22日(水)測定未実施
2023年03月21日(火)測定未実施
2023年03月20日(月)測定未実施
2023年03月19日(日)午前06時20分  0.074μSv/h
2023年03月18日(土)午前05時20分  0.073μSv/h
2023年03月17日(金)午後10時10分  0.081μSv/h
2023年03月16日(木)午前07時10分  0.073μSv/h
2023年03月15日(水)午前07時20分  0.078μSv/h
2023年03月14日(火)午前06時50分  0.073μSv/h
2023年03月13日(月)測定未実施
2023年03月12日(日)午前06時50分  0.074μSv/h
2023年03月11日(土)午前07時15分  0.075μSv/h
2023年03月10日(金)午前05時50分  0.080μSv/h
2023年03月09日(木)午前06時35分  0.074μSv/h
2023年03月08日(水)午前07時40分  0.075μSv/h
2023年03月07日(火)午前05時30分  0.068μSv/h
2023年03月06日(月)午前05時00分  0.071μSv/h
2023年03月05日(日)測定未実施
2023年03月04日(土)午前06時15分  0.068μSv/h
2023年03月03日(金)午前07時10分  0.068μSv/h
2023年03月02日(木)午前05時35分  0.080μSv/h
2023年03月01日(水)午前06時50分  0.074μSv/h

2023年02月28日(火)午前06時20分  0.079μSv/h
2023年02月27日(月)午前11時10分  0.068μSv/h
2023年02月26日(日)午前05時10分  0.069μSv/h
2023年02月25日(土)午前06時30分  0.071μSv/h
2023年02月24日(金)午前04時45分  0.068μSv/h
2023年02月23日(木)午前07時50分  0.083μSv/h
2023年02月22日(水)午前05時05分  0.075μSv/h
2023年02月21日(火)午前05時30分  0.071μSv/h
2023年02月20日(月)午前07時40分  0.067μSv/h
2023年02月19日(日)午前05時30分  0.071μSv/h
2023年02月18日(土)午前07時15分  0.073μSv/h
2023年02月17日(金)午前06時25分  0.081μSv/h
2023年02月16日(木)午前07時15分  0.076μSv/h
2023年02月15日(水)午前06時25分  0.065μSv/h
2023年02月14日(火)午前09時20分  0.076μSv/h
2023年02月13日(月)午前08時00分  0.078μSv/h
2023年02月12日(日)午前07時10分  0.076μSv/h
2023年02月11日(土)午前06時05分  0.073μSv/h
2023年02月10日(金)午前06時40分  0.074μSv/h
2023年02月09日(木)午前05時55分  0.071μSv/h
2023年02月08日(水)午前08時10分  0.067μSv/h
2023年02月07日(火)午前06時15分  0.073μSv/h
2023年02月06日(月)午前07時20分  0.065μSv/h
2023年02月05日(日)午前04時35分  0.080μSv/h
2023年02月04日(土)午前07時10分  0.082μSv/h
2023年02月03日(金)午前07時00分  0.074μSv/h
2023年02月02日(木)午前05時55分  0.075μSv/h
2023年02月01日(水)午前06時10分  0.072μSv/h


※2011年7月から計測を続けてきましたが、本文が3万字を超えたため、2014年8月と2018年1月と2021年5月に更新した後、この度再び本文が3万字を超えたため、新たなファイルを作成しました。引き続きご愛読ください。(2023年2月2日朝)

【2023年1月までの記録】
東電福島第1原発事故の群馬県民への影響・・・安中市における本日の放射線量(2021年5月~2023年1月)
https://blog.goo.ne.jp/ogawakenpg/e/4843f56989e0202a1a08f109d3574943

【2021年4月までの記録】
東電福島第1原発事故の群馬県民への影響・・・安中市における本日の放射線量(2018年1月~2021年4月)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2535.html

【2018年1月までの記録】
東電福島第1原発事故の群馬県民への影響・・・安中市における本日の放射線量(2014年8月~2018年1月)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1386.html

【2014年8月までの記録】
東電福島第1原発事故の群馬県民への影響・・・安中市における本日の放射線量(2011年7月~2014年8月)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/670.html

※使用する線量計について
 使用している線量計は、ベラルーシのATOMTEX社製の線量計(MKC-AT6130)です。この線量計は小数点2桁の表示のため、誤差±30%以内の数値を10回測定した平均を3桁で記録しています。
 カタログによるとATOMTEX社は、ベラルーシ共和国のミンスク科学研究機器製造研究所(Minsk Scientific and Research Instrument-Making Institute)の子会社として設立されました。この経験豊富な研究所で培われた原子力計測装置の幅広い経験を持つ高度な資格を持つ専門家が同社の中核チームを構成しているほか、工学研究センター、生産・サービス施設に200人のスタッフを擁しています。主な顧客はロシアとヨーロッパ諸国で、東電福島原発事故を契機に日本にも進出し、現在は日本が最大の市場とのことです。
 当会が使用する同社の線量計は、2012年7月にウラジオストックのDalRAO社の勧めで、現地調達した2台のうちの1台です。当時、食品の放射能汚染の実態を調査していた高崎市内の主婦グループの要請で購入したもので、もう1台は主婦グループが保有しています。

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【続報】高齢化社会と行政の役割・・・神奈川県の三浦市で起きた行政ハラスメントから見えて来る行政の堕落

2024-09-17 19:42:35 | オンブズマン活動

三浦市役所本館

三浦市役所別館

■日本の少子高齢化は、近年ますますその進行が著しくなり、段階の世代が後期高齢者になる2025年を待たずして既に超高齢社会を呈しているとする意見に、もはや誰も異論を唱える人はいません。
 こうした中、神奈川県の三浦市で、病の父親を介護していた当時54歳の息子さんから、行政による差別的な不正行為によるハラスメントに巻き込まれた状況について、2年半ほど前に情報提供がありました。詳しくは次のブログ記事をご覧ください。
〇2022年2月18日:高齢化社会と行政の役割・・・神奈川県の三浦市で起きた行政ハラスメントの実態報告

 あれから30カ月経過しますが、今回、「あらためて行政による杜撰な個人情報の取扱いの実態について、広く皆さんに知ってほしい」との要請が当会にありました。さっそく、行政ハラスメントの被害を受けた相談者に話を伺いました。

■まずは、相談者が三浦市役所に自らの個人情報の開示申請を行ったところ、三浦市役所が開示をしてきた、「相談者 ご本人の個人情報」にかかる“数枚”の書類の中で、「もっとも黒塗り」の多い“一枚”をご覧ください。

 この書類で「黄色」で塗りつぶされた箇所は、「個人情報保護」の観点から、相談者自身が、三浦市職員などの名前を塗りつぶした箇所で、イニシャルをつけてあります、それ以外の黒く塗りつぶされた箇所のすべては、三浦市役所が情報開示のために黒く塗りつぶした箇所です。

 ちなみに、書類上の「黄色」で塗りつぶされた2か所に記載がある「三浦市職員М 」は、いずれも同一人物です。


三浦市役所が相談者に開示した相談者の個人情報にかかる黒塗り書類のうちの1枚

 これだけ黒く塗りつぶされていると、内容が分からず文章としての体をなしていません。文章の一部を黒塗りにして全体像が分かるならまだしも、これではそもそも情報開示ではありません。

 この黒塗りされた相談者自らの個人情報にかかる開示書類は、三浦市行政が以下の背景から作成したものですが、そこには重大な瑕疵があります。

 なぜならば、三浦市役所は、相談者に詳しい聞き取りや、きちんとしたコミュニケーションを取らないまま、このような文章を制作して相談者に対応しているからです。三浦市役所は、相談者に事実確認をしていない状況で、いったい「何を根拠に」このような書類(文章) を作成できたのでしょうか?




三浦市役所保健福祉部高齢介護課(高齢者支援担当)から委託を受けている地域包括支援センターの相談窓口

■相談者の父親が久里浜アルコール症センターに入院する際に、三浦市役所の職員が地域包括支援センター職員3名を伴い、相談者に同行しています。その職員とは、書類にも2か所の記載がある「職員М」のことです。

 当時、職員Мは介護課に所属していました。そして、相談者の父親の入院に同行した当日、高齢者の扱い方に慣れていなかった職員М父親にケガをさせてしまいました。一度は久里浜アルコール症センターで受診を受けるも、同センターから「当院ではケガの治療が出来ません、ケガの処置をしてから改めて受診をしてください」と言われました。そこで、同行した地域包括支援センター職員の指示で、同職員が面識があり、当時、久里浜アルコール症センターと同じ地域にあった、「新のび皮フ科」(横須賀市野比) で相談者の父親のケガの処置をしてから、同日、改めて久里浜アルコール症センターで受診を受ける事になりました。

 ちなみに、地域包括支援センターは、相談者とその父親の久里浜アルコール症センター入院に同行するにあたり、事前に相談者と相談し、相談者の在宅時に、職員2名で「父親の状態を確認するために自宅訪問」をしていました。その際も、地域包括支援センターは、相談者の父親が日中から飲酒をしている状況を把握するために、地域包括支援センター職員が父親と実際に言葉を交わすなどして、相談者の父親が、日常生活で飲酒のコントロールが出来ていない生活をしていることを確認しております。

 ところが後日、地域包括支援センターは、あろうことか、相談者の「了解を得ずに」、父親を支配しようとする父親の妹弟らに、相談者の個人情報をコピーして渡す「個人情報の漏洩」をしてしまいました。この個人情報の漏洩は、父親の妹弟らが、相談者の自宅の近隣を、そのコピーを持ちまわったことから、近隣の方から報告を受けるまで、相談者はこの事実を知りませんでした。このように、地域包括支援センターは、まったく酷い扱いを相談者にしています。

 この様に入院時に三浦市役所の職員Мが同行しており、三浦市役所は相談者の父親の病を認知していました。

 にもかかわらず、三浦市役所は、診断書の内容や相談者の意見を無視して、「長男であっても診断書があっても関係ない」と言い放ち、食道がんの治療で入院していた公立病院を退院した時に、公立病院の不注意で「父親の妹弟」に連れ去られ「支配」されてしまったアルコール依存症でアルツハイマー型認知症の相談者の父親について、「お父さんの意思です」の一点張りで、客観的な事実には目を向けようとしなかったのでした。

 こうして、相談者を排除した三浦市役所は、相談者の父親に対して責任が負えないのに、相談者の従姉(父親の妹弟の娘) のほうを、勝手に父親の保護責任者と決めてしまいました。

 その結果、父親の介護の件で相談者は、三浦市役所や地域資源の中で、何を訴えても受け付けてもらえない、「人権侵害」とも思える酷い状態に置かれることになった次第です。

■次に示すのは、相談者の父親の「入院・診断」にかかわった久里浜アルコール症センター(現・久里浜医療センター) が出した、相談者の父親の診断書です。ご覧のとおり、アルコール依存症、アルツハイマー型認知症、食道がんの疾患が確認できます。なお、個人情報部分は、相談者が掲載に伴い黒塗りにしました。


久里浜アルコール症センターが出した、相談者の父親の診断書

 この久里浜アルコール症センター(現・久里浜医療センター) は、日本におけるアルコール依存症研究の中心で、世界保健機関(WHO)の研修・研究機関でもあり、アルコール依存症治療を行っている、日本でも最も歴史のあるアルコール医療機関の一つです。


独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター。2012年に(独)国立病院機構久里浜アルコール症センターから改称。〒239-0841神奈川県横須賀市野比5-3-1、電話:046-848-1550(8:30~17:15)、FAX:046-849-7743

■相談者は、三浦市役所にも面識がある地元の司法書士に支援を依頼しました。そして、その司法書士からも、「ご長男が父親の保護責任者です。きちんとした対応をしてください」と三浦市に伝えてもらいました。しかし、三浦市は、司法書士を通じて申し入れた相談者の言葉に耳を傾けようとしませんでした。それどころか、相談者が助けを求めた保健所に「(長男・相談者が) おかしな言動を取っている」と三浦市が声がけをして、保健所に対しても「(この事案について) 動くな」と指示を出しました。

 三浦市には、アルコール依存症の相談なども行っている保健所として鎌倉保健福祉事務所三崎センターがあります。ところが、ここも、相談者の訴えを受け付けず、三浦市役所に従ってしまい、この問題について調査をすることもなく、簡単に手を引いてしまいました。まるで、ときどきニュースで耳にする、児童相談所のミスで、児童虐待から保護できなかった不祥事を彷彿とさせます。現に相談者が保護できなかった父親は、交通事故に遭い命を落としています。診断書などがあるのに、なぜ保健所までが相談者を排除したのかも疑問です。

 このため、三浦市内にある、自治体(行政)、介護事業者、ボランティア団体、NPOの方々が提供する介護サービス(これらを総じて「地域資源」と呼びます) から、相談者とその家族である父親は排除されてしまい、自宅訪問をして、父親が日中から飲酒のコントロール出来ていない生活も確認して、入院時にも同行した地域包括支援センターまでもが三浦市役所に同調しました。その結果、相談者の父親は、相談者の保護の手が届かない状態に置かれ続けられてしまい、「三浦市役所と同調する相談者の従姉らの意向に沿った生活」になり、病気治療も満足に受けられず、最終的に交通事故に遭い、命を落としてしまいました。

■三浦市役所は、相談者の父親が交通事故に遭い、命にかかわる場面においてすら、管轄の三崎警察署に対して、長男である相談者がいる事を認知していながら、「被害者(父親) には家族はおらず、この方(相談者の従姉) が保護責任者です」と説明し、警察を混乱させる始末でした。そのため、相談者のもとに「交通事故に遭い父親が危篤」の報告が三崎警察署から届くまでに時間がかかりました。

 先ほども触れましたが、相談者の父親の命にかかわる場面においても、市役所が実態を無視して勝手に保護責任者として決定した相談者の従姉にとって、責任を伴った対応をとることなど所詮無理でした。行政でありながら「ありえない決定」をして、このような緊急事態が起こる可能性も、三浦市役所は想像できなかったのでしょうか。

■この様なハラスメントの事実の証拠として、相談者は、自らの個人情報について三浦市に開示請求を行いました。すると、前述のような「黒塗り」だらけの文書が出されてくるのです。

 相談者は、三浦市役所によって、自分の父親に関して行政が関わる全ての事務事業で不当な制限や制約を受けています。例えば、父親が亡くなった時に、必要な手続きのために、相談者が、三浦市役所の出張所である南下浦市民センターに「戸籍謄本」を取りに行った際、受付をした南下浦市民センターの職員が、市役所の関連部署に「〇〇さん(父親) のお子さんが、お父さんの戸籍謄本を取りに来ていますが、どう対応したらよいでしょうか」と電話で確認をしています。

 また、相談者は、交通事故被害者の長男として、父親の交通事故死の裁判を余儀なくされましたが、法廷での決着による解決までに数年もかかり、大変な苦労を味わいました。

 市民の平穏な日常生活が「三浦市役所の意向で全て決められてしまう」という事態は、想像も出来ない苦難を引き起こし続けます

 相談者は、「父が治療を受けながら施設で生活していてくれれば、交通事故などに遭わずに済んだのに」と、今でも三浦市役所の不当な仕打ちから父親を救えなかったことを毎日悔やみ続けています。

■このような三浦市の行政対応は、到底許されるものではありません。

 なにしろ、自分自身の個人情報の開示を求めても、「黒塗り」なのです。

 さらに、父親の情報開示を求めても「お父さんの個人情報です」と言って、開示をしないのです。

 相談者の個人情報について、「(黒塗りで)開示された数枚の書類以外に、他にまだ書類が有るのか無いのか」と質問しても、三浦市は無回答を決め込んでいます

 相談者は、三浦市に対して、「相談者と父親の親子を地域資源から排除した責任の追及をしたい」と願っていますが、三浦市は黒塗り書類しか開示しようとしません。そのため、証拠が隠されてしまうので、相談者は追及が出来ない状態に留め置かれています

■相談者は、アルコール依存症の父親の適切な保護を行政により妨害され、そのせいで、本来は施設に入って病の治療をする予定であった父親を交通事故で亡くしました。大切な親子の絆や、相談者の人生をメチャメチャにされてしまった責任を追及したくても、肝心の三浦市行政が黒塗り書類で証拠を隠してしまうのです

 このため、相談者は、三浦市に対して責任の所在を明確化して、行政の責任を追及しようとしているのですが、それが出来ない状況に追い込まれています。

 三浦市役所の意向で全てが決まってしまうため、相談者が、父親の交通事故を招いた責任を追及しようとしても、ままなりません。相談者は、三浦市役所が相談者に対する名誉棄損とも言える書類を作成してまでも相談者を排除しようとした一連の不当な行為について、三浦市からの説明責任や正式な謝罪、そして、三浦市への慰謝料請求、損害賠償請求、相談者の名誉回復などを求めたいと欲しています。

 ですが、結果として行政が黒塗り書類で証拠を隠すため、被害を受けた相談者は、行政責任の追及が出来ないのです。市民にとって、住民本位の行政のはずが、実態は全く真逆なのです

■こうした三浦市のハラスメント行政の実態について、相談者は、父親の診断書や親子関係の証拠文書を示すことで、第三者に知ってもらおうと努力していますが、どうしても、三浦市役所の違法な言動のほうが、公的発言とみなされてしまいます。相談者が、行政から妨害や排除を受けた経緯について、いくら相談者自身が実態を世間にアピールしても、偏見の目で見られ、誰にも信じてはもらえないのが現実です

 相談者は、妨害や排除をされた三浦市内ではなく、それ以外の日本各地のアルコール依存症支援機関や介護支援機関、関連の支援団体・NPO、個人の活動家などにも、この三浦市の実態を報告し、支援の手を求め続けてきました。しかし、残念なことに、ほとんどの機関からの支援を得られませんでした。

■次に、話はこの問題がはじまったころに遡ります。三浦市役所による妨害や排除の言動に身動きが取れなくなった相談者は、やむにやまれず、藁をもつかむ思いで、政治の力を借りることにし、三浦市を含む三浦半島をカバーする神奈川11区選出の小泉進次郎・代議士の事務所を過去に訪ねたこともあります。

 三浦半島の大部分を占めるこの選挙区は、明治時代の1908年からずっと小泉ファミリーの地盤です。又次郎が公職追放された1946年(昭和21年)からの数年間を経て、初代の小泉又次郎から、その女婿(娘むこ)の小泉純也、その長男の小泉純一郎、そしてその二男の小泉進次郎に地盤が引き継がれています。


当時の小泉進次郎代議士の秘書からいただいた名刺

 相談者が、横須賀市内にある小泉進次郎事務所を訪ねると、小泉代議士の秘書を名乗る人物が応対してくれました。相談者は、さっそく小泉代議士の私設秘書とおぼしき人物に、「三浦市役所がらみの相談ですが」と告げて、直面している問題について説明しました。

 しかし、私設秘書とおぼしき御仁は、突然事務所を訪れた相談者を、有権者であることは理解しつつも、おそらく「アルコール依存症やら何やらゴチャゴチャ言っているが、“こいつ”は一体なんだ?」と思ったのでしょう。なぜなら、突然事務所に現れた有権者に対して、小泉代議士の私設秘書らしき人物は、相談者にとって「きちんと対応をしてくれず、自身の名刺を渡すのみにとどまった」と感じられたからです。

 相談者は、小泉進次郎代議士の事務所で話を聞いてもらえなくても、諦めずに、神奈川県以外の全国各地でさまざまな活動をしているかたがたに、この問題について相談をしました。

 すると、相談した全国の方々の中で、数人の方々から、「三浦市は将来の総理の呼び声も名高い小泉進次郎代議士のお膝元ではないか。だったら、なぜ三浦市役所の暴走について、小泉事務所に相談に行かないのか。小泉代議士に相談に行ってみれば?」と言われるほどでした。なので、当時の小泉事務所のそっけない対応は、返す返すも悔やまれます。

「家族内のアルコール依存症者を治療に繋ぐことは難しい」と言われている中で、相談者の場合、せっかくアルコール依存症、アルツハイマー型認知症の父親を、一旦は治療に繋げたにもかかわらず、その後の父親の治療と家族の歩むべき道が、「三浦市役所の意向によって」妨害や排除を受けたため、全てが無駄になってしまいました

 相談者の父親は長年にわたり、飲酒によるDVなどの問題がありました。相談者が介護をしていた母親(父親の妻) が亡くなってからは、飲酒した際の父親の言動や生活が更に悪化してしまいました。そこで、相談者は父親の久里浜アルコール症センター入院を「決断」したのでした。

 アルコール依存症、アルツハイマー型認知症を発症していた相談者の父親でしたが、入院のタイミングが良かったため、幸運にも食道がんの早期発見・早期治療ができ、治療のための施設入所も決まっていたので、相談者としては父親の治療計画の目途がつけられるところでした。その矢先に、三浦市役所が行政の力を使い、アルコール依存症に長年苦しんできた「家族の未来」の全てを奪い、破壊してしまいました。

 アルコール依存症者を家族内に擁する家庭環境は、一般のかたがたの想像以上に過酷です。相談者の場合、三浦市役所に妨害を受けたため、相談者の父親の治療だけではなく、家族の回復の機会も奪われるなど、相談者自身も、依存症問題に巻き込まれてしまいました

 相談者は父親が存命中にも、三浦市役所に何度か書面で「何故このような対応をしているのか、書面で回答してください」と求めましたが、そのときも三浦市役所は回答しませんでした。

 三浦市役所は、相談者を排除すべく、行政の権限を不当に行使し、地域資源や保健所に指示や通達まで出しました。何故、これほどまでに特定の市民を狙い撃ちにして、その家族生活を妨害、家庭を破壊する言動をとったのでしょうか? 高齢化時代の到来で、読者の皆さんもいつ同じ目に遭うかもしれません。なので、再発防止のためにも、三浦市役所には、相談者に対して執った妨害や排除などの行為について、その理由を「きちんと世間に説明し公表する責務」言い変えれば「説明責任」が求められているのではないでしょうか?

■このような書類や証拠が、この他にも存在しているので、相談者はメディアに「これらの情報を提供するので、三浦市役所の言動について、ぜひ調査報道をお願いします」と要請してきました。しかし残念ながら、「こんなことは起こらない」、「市役所はこんなことしない」、「スポンサーがアルコール飲料メーカー(忖度から) である」などを理由に、メディアは取り合ってくれないのが実態です。

 相談者が「調査報道」のため、直面しているこの事案に関する資料を送った全国紙のある記者からは、「各種資料を拝見しましたが、個人的なご事情にかかわる事案であり、報道機関として立ち入るのは適当ではないと判断いたしました」との回答が届きました。保護できなかった父親が、交通事故に遭い命を落としている本件事案は、今の高齢化社会を反映しているにもかかわらず、メディアの対応は鈍いのが現状です。

■介護を必要とする高齢者が家族にいる場合、家族に予期しない責任が問われる事態が生ずることもあります。次の事案の裁判結果のURLをご覧ください。
「認知症鉄道事故裁判」

 高齢化社会に突入した日本で、介護で家族の責任が問われる時代に、責任を負う立場にある相談者を排除し、「すべてを三浦市役所の意向で決定し」、その挙句に、相談者の父親は交通事故で命を落としてしまい、あとの負担は排除した相談者に負わせる。三浦市役所の不誠実な対応は、あきらかに、その責任追及から逃れようとしており、無責任極まりないものです。

 行政の権限を不当に行使して、市民の生活の全てを三浦市役所の意向によって決定してしまう、三浦市役所の、相談者家族に対するこうした言動の事実については、多くの三浦市民は知る由もないでしょう。しかし、これは事実なのです。本件事案の介護の問題に限らず、三浦市役所は、他にもいろいろ勝手なことをしているのではないいでしょうか。

 相談者と同じような困難に直面する三浦市民のかたがたもいらっしゃるかもしれません。第二の相談者の様な被害者家族が三浦市内に生まれることは、絶対にあってはならないことです。

■相談者は、依然として現在もなお、調査報道をしてくれるメディアを探しておられます。

 この三浦市行政の実態や、メディアの偏向体質について、この記事を通じて、どうか、広く、多くの皆さんに分かっていただき、皆さんの声が「世論」となり、この行政ハラスメントの「調査報道」が行われることを願う次第です。

 末筆になりますが、残念なことに、日本のメディアは、世論がなければ動きません。最後までお読みくださりありがとうございます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※関連情報
**********NEWSポストセブン2023年02月16日11:45
小泉進次郎氏が求人サイトで秘書募集「月給25万円」「進次郎の分身として活動」

異例の秘書募集(求人サイトより)

 すっかり存在感が薄れていた自民党の小泉進次郎・衆院議員が、捲土重来を期して“異次元の対策”に着手したようだ。2月10日、求人サイト「インディード」に小泉進次郎事務所の私設秘書を募る求人が掲載されたのだ。抜群の知名度を誇る国会議員が、求人サイトで秘書を募集するという珍しい事態には、永田町の人たちも首をかしげている。
 〈小泉進次郎事務所での私設秘書業務〉と題した求人サイトの専用ページには、熱のこもった募集内容が記載されている。職務内容は〈小泉進次郎の地元事務所(横須賀市)にて、政治への関心や社会への問題意識を持って、政治に携わりたい方を募集しています〉〈小泉進次郎の分身として選挙区内(横須賀市・三浦市)で活動しつつ、有権者にセールスしてもらうお仕事です〉とあり、〈地元での議員随行〉〈各種会合への代理出席〉〈自民党員の勧誘〉〈自民党広報掲示板の設置〉などが並ぶ。
 環境相も務めた進次郎氏の「分身」とはなかなか荷が重そうで、「有権者にセールス」という言葉も聞き慣れないが、雇用形態は「正社員」とされていて給与は月給25万円。年収例として入社1年目で486万384円、入社5年目で564万9786円、年1回の昇給と年2回(3か月分)の賞与もあるという。2020年には現役閣僚として初めて「育休」を取得した進次郎氏らしく、「育児休業」「産前産後の休業」「生理休暇」などももちろん完備されているようだ。
 経歴や資格は不問で人物本位の採用として〈小泉進次郎と共に、政治を動かしたいという熱意のある方〉〈勤務態度などを考慮し、公設秘書(特別職国家公務員)への登用もあります〉とある。求める人材の「必須条件」は〈自民党に入党できる方〉など、通常の社員募集では見慣れない文言もあり、「こんな方も活躍できます!」という項目には〈芸能事務所などのマネージャーなどをご経験されてきた方も活躍できます〉との記載もある。
 全国紙の政治部記者がこう語る。

月給は25万円(求人サイトより)

「国民からは人気のあった進次郎氏ですが、秘書のなり手はなかなかいなくて困っているということのようです。2021年には進次郎氏の事務所の“女帝秘書”と報じられた公設第一秘書の影響もあって、議員会館と地元で計7~8人前後いた秘書が、1年で少なくとも5人が辞めてしまったと伝えられました。そういうところからも、進次郎氏の事務所は働きづらさがあるのかもしれません。
 私設秘書とはいえ、国会議員が求人サイトのようなところで秘書を公募することはめったにありません。秘書募集でいえば河井克行・元法相(公職選挙法違反罪で実刑確定)がハローワークで秘書を募集していたことが話題になったくらいです。ましてや進次郎氏は若くして閣僚経験もあり、4代続く国会議員一族で本人の知名度も抜群。いくらでも秘書のなり手は紹介されるはずなんです。もっとも、そうした旧態依然なことをせず、求人サイトのようなところで広く募ることで秘書にも新しいタイプの人材を採用して多様性をもたせたいということかもしれません」
 本誌・週刊ポストは進次郎氏の事務所に、求人サイトに秘書募集をした経緯などを訊ねたが、期日までに回答はなかった。
 進次郎氏といえば、岸田文雄首相の秘書官を務めた荒井勝喜氏の性的少数者や同性婚をめぐる差別発言についてブログ(2月4日付)で〈多様な価値観・生き方を否定するような発想では良い意味で「異次元」の政策には絶対にならない〉と批判し、〈「異次元」とは、自民党自身が過去の限界を超える政策に踏み込むことだと思います〉と岸田首相が掲げる「異次元の少子化対策」について注文をつけた。かつて自民党の若手ホープとされた頃の “進次郎節”が息を吹き返したとみるむきもある。
〈過去の限界を超える政策〉は、自身の事務所においても実行しようとしているようだ。

職務内容は…(求人サイトより)

アットホームな職場らしい(求人サイトより)

条件に「自民党に入党できる方」(求人サイトより)


土日出勤もあり(求人サイトより)
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【大同スラグ問題】渋川市古巻公民館のスラグ撤去を巡り、大同特殊鋼への費用請求決議に迷走する群馬県共産党

2024-06-28 01:45:33 | 渋川市の行政問題

昨年8月19日に創業107周年を迎えた大同特殊鋼。「素材の可能性を追求し、人と社会の未来を支え続けます」という経営理念を掲げて企業CMを作り、今年1月から時々TVでも見かけるが、群馬県内に大量に不正放置した有害スラグを、共犯の佐藤建設工業とともに適切に撤去させるのが先決のはず。↑

■渋川市では、古巻公民館が建て替え工事中です。この建設予定地には環境基準値を超えたフッ素が含まれたスラグが敷設されて放置されていました。(この記事の末尾参照)

渋川市・古巻公民館

 この公民館のすぐ近くには中学校もありますが、渋川市はスラグを放置してきました。遺憾ながら、市長や教育長は、市民の健康に興味がないようです。

↑古巻公民館南側の駐車場↑
 この公民館の南側には、敷砂利された広大な駐車場があります。ここに新たな公民館が建設されます。

建設予定地の駐車場に敷き詰められた大量の有害スラグ

 このとおり、スラグがザックザック敷き詰められた土地に公民館を新たに建てようとするのですから、公民館新築工事にあたり、まずこの駐車場を掘削し掘り下げないと工事ができません。そのために、スラグによりどこまで土壌がフッ素汚染されているか調査をし、令和6年2月にスラグとそれによって汚染された土壌の撤去工事が始まりました。

 そのスラグ調査費用約1千万円と撤去費用約1億円について、あろうことか、渋川市は、市民の皆さんが納めた血税から支出される予定だったことが判明しました。そのため、令和6年3月議会において「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」が議員提出されました。

 ところが、驚くべきことに、主に日本共産党渋川市議団の角田喜和議員と加藤幸子議員が中心となって反対したため、その決議案は否決されてしまいました。

*****3/21決議案*****
議員提出議案第5号
   古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議
 上記議案を別紙のとおり会議規則第14条第1項の規定により提出します。
  令和6年3月21日
渋川市議会議長 安 カ 川 信 之 様
           提出者 渋川市議会議員 埴 田 裕 之
           賛成者 渋川市議会議員 須 田   勝
            同     同    山 内 崇 仁
            同     同    望 月 昭 治

=====別紙=====
議員提出議案第5号
   古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議
 現在、渋川市では古巻公民館建設に向けて事業が進められているが、建設予定地のフッ素及びその化合物の環境基準値超過が判明し、その調査費用18,920千円及び汚染土壌等の除去搬出工事費用125,664千円の補正予算が令和4年12月及び令和5年12月に可決された。
 本件のフッ素及びその化合物の環境基準値超過は、平成23年度の古巻中部地区ほ場整備工事において埋設された再生路盤材の鉄鋼スラグに起因している。その鉄鋼スラグは当時、大同特殊鋼株式会社が排出し、株式会社佐藤建設工業に処理を委託したもので、株式会社佐藤建設工業はその鉄鋼スラグを正規の処理をせずに天然石と混合し、再生路盤材として当該土地に埋設した。このように、本件の土壌汚染については株式会社佐藤建設工業にその原因をつくり出した責任があり、また、同社に鉄鋼スラグの処理を委託した大同特殊鋼株式会社も排出事業者として責任を免れることはできない。
 このことから、今回の汚染土壌等に関する一連の支出はその原因をつくり出した上記2社が負担すべきであり、市民が納めた血税から負担することはあってはならない。
 よって、本市議会は渋川市長髙木勉に対し、汚染土壌等の調査費及び除去搬出工事費を原因者に請求すること並びに請求に伴う法的措置をとることを求める。
 以上、決議する。
  令和6年3月 日
                         群馬県渋川市議会
**********

■市民オンブズマン群馬渋川支部では、日本共産党渋川市議団所属の角田喜和議員の質疑と討論に強い疑問と戸惑いを感じたため、質問状を共産党に送ることにしました。そのため、同支部からの相談が寄せられたことから、市民オンブズマン群馬の代表名で、日本共産党群馬県委員長、北毛地区委員長、そして質疑・討論を行った角田喜和議員宛てに、それぞれ次の内容の公開質問状を送付しました。

*****5/27日本共産党群馬県委員長あて公開質問状*****
                             令和6年5月27日
〒371-0844群馬県前橋市古市町1-47-3
日本共産党群馬県委員会
委員長 渋沢哲男 様
電話:027-251-6994 FAX:027-252-2704

                〒371-0801 群馬県前橋市文京町1丁目15番10号
                市民オンブズマン群馬
                代表 小川 賢
                TEL: 027-224-5867(事務局・鈴木)
                   090-5302-8312(代表・小川)
                FAX: 027-224-6624
                Mail: ogawakenpg@aol.com

渋川市古巻公民館建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去費用について(公開質問)

拝啓 日々益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
 弊団体は、行政およびその関連機関を外部から監視し、当該機関による権限の不当な行使ないしは不行使による一般国民への権利利益侵害、並びに税金を原資とした公的資金の濫費について、調査および救済の勧告を図る活動をしている民間団体です。その活動方法としては、行政事件に関わる住民監査請求や住民訴訟にまで及ぶことがあり、そのための情報の入手手段としては、住民等からの情報提供のほか、行政への公開質問や情報開示請求等を活用しております。
 さて、弊団体は大同特殊鋼(株)や東邦亜鉛(株)が建設資材と偽って特定有害物質が含まれるスラグを広く群馬県中に投棄してしまった事件の対策に微力ながら取り組んでまいりました。東邦亜鉛のスラグ問題では、貴委員会が開催にご尽力された旧箕郷町におけるスラグ対策会議に当会も参加させていただき、問題点の共有化を図らしていただいたこともございました。これらのスラグ問題も十年余りの時間が経過いたしましたが、スラグを投棄した原因者の負担でスラグを撤去させることを前提にこの問題に取り組む当会の姿勢は少しも変わっておりません。
 ところで、令和5年12月渋川市議会定例会にて、古巻公民館建設予定地に敷設されたスラグが撤去されることを巡り、その撤去費用が問題になりました。そして、この議事に関して、角田喜和議員が遅刻する中、加藤幸子議員が税金でスラグを撤去する補正予算案に賛成しました。
 その後、令和6年3月議会で議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」が提出されると、角田喜和議員が質疑の上、反対討論を行い、日本共産党渋川市議団の2名の議員は本議案に反対しました。
 弊団体は、渋川市や高崎市等におけるスラグ撤去運動を展開してきており、榛東村の高橋氏の自宅敷地内に埋設されたスラグ問題や太田市のスラグ問題の解決に向けても微力ながら応援しています。こうした取り組みの中で、貴委員会所属の渋川市議会議員2名による上記の行動には、大変戸惑っております。
 渋川市のスラグ問題では、加藤・角田両議員の上記の反対行動が入る中、それでも弊団体として粘り強く活動を続け、再び市議会の場で「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」を上程していただくよう、引き続き決議の実現に向けた運動を展開しています。
 そこで弊団体として、本議案が賛成多数で決議されることを目指してまいりたく、お忙しいところ誠に恐縮ですが、下記の質問にお答えくださいますようお願い申し上げます。
                                    敬具

                   記

第1 角田喜和議員の質疑について
 令和6年3月議会・議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」において、角田喜和議員が質疑を行ったので、その内容を簡単に以下に示します。

――――――――――
角田議員:どのような法的措置をとるのか示してください。

埴田議員:妨害排除請求でございます。

角田議員:誰に対して法的措置をとるのでしょうか。根本的な問題については大同特殊鋼と佐藤建設工業ということになりますが、スラグを廃棄物としたのは群馬県が認定している。そうしますと「群馬県に対して対処せよ」というところが本筋ではないかと思うので、廃棄物と認定したところについては何ら見解をお持ちでないでしょうか?誰を相手に法的措置を取ろうとしているのでしょうか?

埴田議員:おそらく角田議員は群馬県県土整備部監理課通知のことを言っていると思われますが、この通知は凍結されている。しかもこの通知は出来高基準等を再生骨材と同等としたもので、敷砂利には使用できない、と書いてあります。古巻公民館の土地の利用を妨害しているのは市職員となりかねない状況です。市職員の責任を追及するというのであれば今後検討しますが、市職員に責任があるとは考えていません。佐藤建設工業と大同特殊鋼の両社に法的措置を取っていただきたいと考えています。

角田議員:私は倉嶋文書を否定するとか一切申し上げておりません。群馬県が廃棄物として認定したのです。その群馬県が認定した廃棄物の処理をどうするか、という問題がその前にあろうかと思います。この問題を起こした根本は佐藤建設工業と大同特殊鋼ということでありますけれども、(廃棄物と)認定した群馬県の対応が全くされていないというのが現状ではないでしょうか。例えば「行政代執行を行わせる」とか、そういったことも必要ではないかと思いますが、その辺についてどういう形で行わせるのか、私は全く分かりません。また誰に対して法的措置を、ということでしたが、佐藤建設工業と大同特殊鋼ということでありましたが、同時に訴えることはできない。例えば排出者なのかその辺についてもしっかりとした対応が求められる。法的措置について詳しく説明を求めます。また廃棄物認定した群馬県の対応をどう思うか。

埴田議員:角田議員がおっしゃる通り群馬県がしっかりと指導し撤去させていれば問題ないことだと思っております。ただ三者協議会の対応方針も、「(案)」のままで最終結論が出ていない状況です。また行政代執行についても市長に聞いたこともありますが、その気はないということでした。まず佐藤建設工業につきましては妨害排除請求していく。そして大同特殊鋼については排出者責任を追及していく。その辺は執行部の方でよく考えていただき、お願いするだけではなく、しっかり請求。請求に応じない場合には税金を回収でいるようしっかりと法的措置を取るという決議内容でございます。
――――――――――

 この質疑について質問します。
【質問1-1】
 角田議員は「佐藤建設工業と大同特殊鋼にスラグ撤去費用等を請求や法的措置を取る前に、廃棄物に認定した群馬県に対処せよ」との見解を示していますが、「群馬県への対処」とは何でしょうか?
 行政代執行を群馬県に要求しろと角田議員は話していますので、「群馬県に対して法的措置を取れ」と質疑の中で示唆されているようですが、渋川市の所有する土地に関する妨害排除請求は渋川市にしかできません。群馬県に行政代執行の要請を行うこととは別に、渋川市は市有地の管理者として法的措置ができる、と弊団体は考えます。
 渋川市議会の議員として、渋川市が群馬県に対する行政代執行の要請を行わないことにこだわるあまり、渋川市が市有地の管理者として法的措置を取ることについてなぜこれほど疑義をお持ちになった質疑を行うのでしょうか?
 日本共産党群馬県委員会として、どのような見解をお持ちでしょうか。

【質問1-2】
 現在、当団体に会員として所属している渋川市在住の松岡氏によると、「ありがたいことに群馬県森林環境部廃棄物・リサイクル課と伊藤・元県会議員の面談の場に参加させていただいたが、伊藤・元県会議員や塚越氏が一生懸命お話をされる中、角田喜和議員は下を向いて一言も話されなかった」と聞いています。
 弊団体は、伊藤祐司・元県会議員が群馬県に何度もスラグ撤去を迫ったことは知っています。それでも群馬県は行政代執行などの措置を取りませんでした。相手があることですから仕方がありません。伊藤祐司・元県議や大沢綾子県議のご努力に感謝しています。
 他方、角田喜和議員は、渋川市において「ミスタースラグ」と呼ばれたほど、盛んにスラグ問題に対応されてきた人物であると当会は認識しておりますが、同議員は渋川市議会議員として、スラグを認定した群馬県に行政代執行を要求したことがあるのでしょうか?
 同じく渋川市議会議員である埴田議員は、「市長に行政代執行しろ、とお話しした」と回答しています。この観点からしても、角田議員が、渋川市を超えて市議会議員として「群馬県に行政代執行を要求しろ」とは無理難題だとは思いませんか?
 日本共産党群馬県委員会としての見解をご教示ください。

【質問1-3】
 埴田議員によると、この議案を市議会に提出するにあたり、スラグ問題に詳しい弁護士に相談した、と当会は聞いております。相談の結果、「佐藤建設工業に妨害排除請求を請求すると同時に廃棄物処理法第3条に基づいて大同特殊鋼に排出者責任を追及する」という議案に決まったそうです。
 角田議員は「両社に同時に請求できない」と質疑の中で見解を述べていますが、これは日本共産党群馬委員会の指示でしょうか。

第2 角田議員の反対討論について
 令和6年3月議会・議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」において角田喜和議員が反対討論を行ったので、その内容を簡単に示します。

――――――――――
角田喜和議員
「市民の税金を使ってスラグ撤去する費用を排出者また搬入者に責任を負わせるべきだというところは同じ立場であります。しかしながら、先ほどの質疑の中で誰を相手に法的措置をというところでは二社ということで出されましたが、その内容について妨害排除請求とそのほか責任を負わせるべきではないかということでありましたが、その法的措置を取る前の中身についてまだ結論が出ていない。それをしっかりとさせるべきではないかと思います。その後の措置でも何ら遅くはないと思いますので原因者に請求することについては賛成できますが、それに伴う法的措置を取っていくことには時期尚早と思い反対をいたします。」
――――――――――

 この討論について質問します。
【質問2-1】
 角田議員は「法的措置を取る前の中身についてまだ結論が出ていない、それをしっかりとさせるべきではないかと思います。」と発言しています。
 同議員は「群馬県に措置命令や行政代執行を発出させよ」ということを言っているのかと思われますが、弊団体では伊藤祐司・元県会議員が何度もスラグ撤去を群馬県に要求してきたことを知っています。また、大沢綾子県会議員が勉強しながら懸命に環境問題に取り組んでいることを知っています。スラグ問題も十年余りが経過しています、もう残された時間は少ないと考えています。
 そこで質問です。日本共産党群馬委員会では、角田議員に「群馬県に措置命令他を発出させる」よう行動させているのでしょうか?
 角田議員はスラグについて最近はあまり活動されていないようですが、自分の活動が停滞していることを棚に上げたまま、反対討論をすることについて、日本共産党群馬県委員会として、問題はないとお考えでしょうか?

【質問2-2】
 古巻公民館建設予定地のスラグが撤去されるにあたり、法的措置をとることは時期尚早ではなく、今しかないと思われます。
 このことについて、日本共産党群馬県委員会として、どのようにお考えでしょうか?

【質問2-3】
 角田議員は、「原因者に請求することについては賛成できますが、それに伴う法的措置を取っていくことには時期尚早と思い反対をいたします。」と反対討論されています。
 弊団体は、スラグの搬入者や排出者に請求の意思表示をすることが法的措置の第1歩であると考えます。つまり、原因者への請求も法的措置です。同議員が原因者に請求することに賛成なら、法的措置にも賛成しなければ辻褄が合いません。
 この点について、日本共産党群馬県委員会はどのように思われますか?

【質問2-4】
 日本共産党群馬県委員会のご見解として、スラグに対するお考えは、税金を使ってのスラグ撤去なのでしょうか?

【質問2-5】
 スラグを原因者負担で撤去させることを活動の基本と考えて行動してきた弊団体にとって、日本共産党渋川市議団所属のお二人の議員の存在は大きな戸惑いを禁じえません。現在、弊団体渋川支部では再び「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」を市議会に提出するよう運動をしています。
 日本共産党群馬県委員会はこの決議案が渋川市議会に上程された場合、どのように対応されるおつもりでしょうか?貴会の率直な見解をご教示ください。


 以上、よろしくお願いします。なお、回答については、公務多忙の折、誠に恐縮ですが、2024年6月7日(金)までに書面にて郵送あるいはFAXまたはメールにて上記弊連絡先まで折り返し送達いただければ幸いです。

 なお、何らかの事情によりこの期限までの回答が不能である場合は、大変お手数ではありますが上記弊連絡先までお伝えいただきたく存じます。

                                    以上

*****5/27日本共産党北毛地区代表者あて公開質問状*****
                             令和6年5月27日
〒377-0008群馬県渋川市渋川(藤ノ木)2661
日本共産党北毛地区委員会
代表者 福田あい子 様
電話:0279-22-0511 FAX:0279-23-9317

                〒371-0801 群馬県前橋市文京町1丁目15番10号
                市民オンブズマン群馬
                代表 小川 賢
                TEL: 027-224-5867(事務局・鈴木)
                   090-5302-8312(代表・小川)
                FAX: 027-224-6624
                Mail: ogawakenpg@aol.com

渋川市古巻公民館建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去費用について(公開質問)

拝啓 日々益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
 弊団体は、行政およびその関連機関を外部から監視し、当該機関による権限の不当な行使ないしは不行使による一般国民への権利利益侵害、並びに税金を原資とした公的資金の濫費について、調査および救済の勧告を図る活動をしている民間団体です。その活動方法としては、行政事件に関わる住民監査請求や住民訴訟にまで及ぶことがあり、そのための情報の入手手段としては、住民等からの情報提供のほか、行政への公開質問や情報開示請求等を活用しております。
 さて、弊団体は大同特殊鋼(株)や東邦亜鉛(株)が建設資材と偽って特定有害物質が含まれるスラグを広く群馬県中に投棄してしまった事件の対策に微力ながら取り組んでまいりました。東邦亜鉛のスラグ問題では、貴委員会が開催にご尽力された旧箕郷町におけるスラグ対策会議に当会も参加させていただき、問題点の共有化を図らしていただいたこともございました。これらのスラグ問題も十年余りの時間が経過いたしましたが、スラグを投棄した原因者の負担でスラグを撤去させることを前提にこの問題に取り組む当会の姿勢は少しも変わっておりません。
 ところで、令和5年12月渋川市議会定例会にて、古巻公民館建設予定地に敷設されたスラグが撤去されることを巡り、その撤去費用が問題になりました。そして、この議事に関して、角田喜和議員が遅刻する中、加藤幸子議員が税金でスラグを撤去する補正予算案に賛成しました。
 その後、令和6年3月議会で議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」が提出されると、角田喜和議員が質疑の上、反対討論を行い、日本共産党渋川市議団の2名の議員は本議案に反対しました。
 弊団体は、渋川市や高崎市等におけるスラグ撤去運動を展開してきており、榛東村の高橋氏の自宅敷地内に埋設されたスラグ問題や太田市のスラグ問題の解決に向けても微力ながら応援しています。こうした取り組みの中で、貴委員会所属の渋川市議会議員2名による上記の行動には、大変戸惑っております。
 渋川市のスラグ問題では、加藤・角田両議員の上記の反対行動が入る中、それでも弊団体として粘り強く活動を続け、再び市議会の場で「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」を上程していただくよう、引き続き決議の実現に向けた運動を展開しています。
 そこで弊団体として、本議案が賛成多数で決議されることを目指してまいりたく、お忙しいところ誠に恐縮ですが、下記の質問にお答えくださいますようお願い申し上げます。
                                    敬具

                   記

第1 角田喜和議員の質疑について
 令和6年3月議会・議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」において、角田喜和議員が質疑を行ったので、その内容を簡単に以下に示します。

――――――――――
角田議員:どのような法的措置をとるのか示してください。

埴田議員:妨害排除請求でございます。

(以下、群馬県委員会あてと同文)
――――――――――

 この質疑について質問します。
【質問1-1】
 角田議員は「佐藤建設工業と大同特殊鋼にスラグ撤去費用等を請求や法的措置を取る前に、廃棄物に認定した群馬県に対処せよ」との見解を示していますが、「群馬県への対処」とは何でしょうか?
 行政代執行を群馬県に要求しろと角田議員は話していますので、「群馬県に対して法的措置を取れ」と質疑の中で示唆されているようですが、渋川市の所有する土地に関する妨害排除請求は渋川市にしかできません。群馬県に行政代執行の要請を行うこととは別に、渋川市は市有地の管理者として法的措置ができる、と弊団体は考えます。
 渋川市議会の議員として、渋川市が群馬県に対する行政代執行の要請を行わないことにこだわるあまり、渋川市が市有地の管理者として法的措置を取ることについてなぜこれほど疑義をお持ちになった質疑を行うのでしょうか?
 日本共産党北毛地区委員会として、どのような見解をお持ちでしょうか。

【質問1-2】
 現在、当団体に会員として所属している渋川市在住の松岡氏によると、「ありがたいことに群馬県森林環境部廃棄物・リサイクル課と伊藤・元県会議員の面談の場に参加させていただいたが、伊藤・元県会議員や塚越氏が一生懸命お話をされる中、角田喜和議員は下を向いて一言も話されなかった」と聞いています。
 弊団体は、伊藤祐司・元県会議員が群馬県に何度もスラグ撤去を迫ったことは知っています。それでも群馬県は行政代執行などの措置を取りませんでした。相手があることですから仕方がありません。伊藤祐司・元県議や大沢綾子県議のご努力に感謝しています。
 他方、角田喜和議員は、渋川市において「ミスタースラグ」と呼ばれたほど、盛んにスラグ問題に対応されてきた人物であると当会は認識しておりますが、同議員は渋川市議会議員として、スラグを認定した群馬県に行政代執行を要求したことがあるのでしょうか?
 同じく渋川市議会議員である埴田議員は、「市長に行政代執行しろ、とお話しした」と回答しています。この観点からしても、角田議員が、渋川市を超えて市議会議員として「群馬県に行政代執行を要求しろ」とは無理難題だとは思いませんか?
 日本共産党北毛地区委員会としての見解をご教示ください。

【質問1-3】
 埴田議員によると、この議案を市議会に提出するにあたり、スラグ問題に詳しい弁護士に相談した、と当会は聞いております。相談の結果、「佐藤建設工業に妨害排除請求を請求すると同時に廃棄物処理法第3条に基づいて大同特殊鋼に排出者責任を追及する」という議案に決まったそうです。
 角田議員は「両社に同時に請求できない」と質疑の中で見解を述べていますが、これは日本共産党群馬委員会の指示でしょうか。

第2 角田議員の反対討論について
 令和6年3月議会・議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」において角田喜和議員が反対討論を行ったので、その内容を簡単に示します。

――――――――――
角田喜和議員
「市民の税金を使ってスラグ撤去する費用を排出者また搬入者に責任を負わせるべきだというところは同じ立場であります。しかしながら、先ほどの質疑の中で誰を相手に法的措置をというところでは二社ということで出されましたが、その内容について妨害排除請求とそのほか責任を負わせるべきではないかということでありましたが、その法的措置を取る前の中身についてまだ結論が出ていない。それをしっかりとさせるべきではないかと思います。その後の措置でも何ら遅くはないと思いますので原因者に請求することについては賛成できますが、それに伴う法的措置を取っていくことには時期尚早と思い反対をいたします。」
――――――――――

 この討論について質問します。
【質問2-1】
 角田議員は「法的措置を取る前の中身についてまだ結論が出ていない、それをしっかりとさせるべきではないかと思います。」と発言しています。
 同議員は「群馬県に措置命令や行政代執行を発出させよ」ということを言っているのかと思われますが、弊団体では伊藤祐司・元県会議員が何度もスラグ撤去を群馬県に要求してきたことを知っています。また、大沢綾子県会議員が勉強しながら懸命に環境問題に取り組んでいることを知っています。スラグ問題も十年余りが経過しています、もう残された時間は少ないと考えています。
 そこで質問です。日本共産党群馬委員会では、角田議員に「群馬県に措置命令他を発出させる」よう行動させているのでしょうか?
 角田議員はスラグについて最近はあまり活動されていないようですが、自分の活動が停滞していることを棚に上げたまま、反対討論をすることについて、日本共産党北毛地区委員会として、問題はないとお考えでしょうか?

【質問2-2】
 古巻公民館建設予定地のスラグが撤去されるにあたり、法的措置をとることは時期尚早ではなく、今しかないと思われます。
 このことについて、日本共産党北毛地区委員会として、どのようにお考えでしょうか?

【質問2-3】
 角田議員は、「原因者に請求することについては賛成できますが、それに伴う法的措置を取っていくことには時期尚早と思い反対をいたします。」と反対討論されています。
 弊団体は、スラグの搬入者や排出者に請求の意思表示をすることが法的措置の第1歩であると考えます。つまり、原因者への請求も法的措置です。同議員が原因者に請求することに賛成なら、法的措置にも賛成しなければ辻褄が合いません。
 この点について、日本共産党北毛地区委員会はどのように思われますか?

【質問2-4】
 日本共産党北毛地区委員会のご見解として、スラグに対するお考えは、税金を使ってのスラグ撤去なのでしょうか?

【質問2-5】
 スラグを原因者負担で撤去させることを活動の基本と考えて行動してきた弊団体にとって、日本共産党渋川市議団所属のお二人の議員の存在は大きな戸惑いを禁じえません。現在、弊団体渋川支部では再び「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」を市議会に提出するよう運動をしています。
 日本共産党北毛地区委員会はこの決議案が渋川市議会に上程された場合、どのように対応されるおつもりでしょうか?貴会の率直な見解をご教示ください。


 以上、よろしくお願いします。なお、回答については、公務多忙の折、誠に恐縮ですが、2024年6月7日(金)までに書面にて郵送あるいはFAXまたはメールにて上記弊連絡先まで折り返し送達いただければ幸いです。

 なお、何らかの事情によりこの期限までの回答が不能である場合は、大変お手数ではありますが上記弊連絡先までお伝えいただきたく存じます。

                                    以上

*****5/27日本共産党渋川市議団角田市議あて公開質問状*****
                             令和6年5月27日
〒377-0008群馬県渋川市渋川(藤ノ木)2661 日本共産党北毛地区委員会気付
日本共産党渋川市議団
角田喜和 様

                〒371-0801 群馬県前橋市文京町1丁目15番10号
                市民オンブズマン群馬
                代表 小川 賢
                TEL: 027-224-5867(事務局・鈴木)
                   090-5302-8312(代表・小川)
                FAX: 027-224-6624
                Mail: ogawakenpg@aol.com

渋川市古巻公民館建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去費用について(公開質問)

拝啓 日々益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
 弊団体は、行政およびその関連機関を外部から監視し、当該機関による権限の不当な行使ないしは不行使による一般国民への権利利益侵害、並びに税金を原資とした公的資金の濫費について、調査および救済の勧告を図る活動をしている民間団体です。その活動方法としては、行政事件に関わる住民監査請求や住民訴訟にまで及ぶことがあり、そのための情報の入手手段としては、住民等からの情報提供のほか、行政への公開質問や情報開示請求等を活用しております。
 さて、弊団体は大同特殊鋼(株)や東邦亜鉛(株)が建設資材と偽って特定有害物質が含まれるスラグを広く群馬県中に投棄してしまった事件の対策に微力ながら取り組んでまいりました。東邦亜鉛のスラグ問題では、貴委員会が開催にご尽力された旧箕郷町におけるスラグ対策会議に当会も参加させていただき、問題点の共有化を図らしていただいたこともございました。これらのスラグ問題も十年余りの時間が経過いたしましたが、スラグを投棄した原因者の負担でスラグを撤去させることを前提にこの問題に取り組む当会の姿勢は少しも変わっておりません。
 ところで、令和5年12月渋川市議会定例会にて、古巻公民館建設予定地に敷設されたスラグが撤去されることを巡り、その撤去費用が問題になりました。そして、この議事に関して、角田喜和議員が遅刻する中、加藤幸子議員が税金でスラグを撤去する補正予算案に賛成しました。
 その後、令和6年3月議会で議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」が提出されると、角田喜和議員が質疑の上、反対討論を行い、日本共産党渋川市議団の2名の議員は本議案に反対しました。
 弊団体は、渋川市や高崎市等におけるスラグ撤去運動を展開してきており、榛東村の高橋氏の自宅敷地内に埋設されたスラグ問題や太田市のスラグ問題の解決に向けても微力ながら応援しています。こうした取り組みの中で、貴委員会所属の渋川市議会議員2名による上記の行動には、大変戸惑っております。
 渋川市のスラグ問題では、加藤・角田両議員の上記の反対行動が入る中、それでも弊団体として粘り強く活動を続け、再び市議会の場で「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」を上程していただくよう、引き続き決議の実現に向けた運動を展開しています。
 そこで弊団体として、本議案が賛成多数で決議されることを目指してまいりたく、お忙しいところ誠に恐縮ですが、下記の質問にお答えくださいますようお願い申し上げます。
                                    敬具

                   記

第1 角田喜和議員の質疑について
 令和6年3月議会・議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」において、角田喜和議員が質疑を行ったので、その内容を簡単に以下に示します。

――――――――――
角田議員:どのような法的措置をとるのか示してください。

埴田議員:妨害排除請求でございます。

(以下、群馬県委員会あてと同文)
――――――――――

 この質疑について質問します。
【質問1-1】
 貴殿は「佐藤建設工業と大同特殊鋼にスラグ撤去費用等を請求や法的措置を取る前に、廃棄物に認定した群馬県に対処せよ」との見解を示していますが、「群馬県への対処」とは何でしょうか?
 行政代執行を群馬県に要求しろと貴殿は話されていますので、「群馬県に対して法的措置を取れ」と質疑の中で示唆されているようですが、渋川市の所有する土地に関する妨害排除請求は渋川市にしかできません。群馬県に行政代執行の要請を行うこととは別に、渋川市は市有地の管理者として法的措置ができる、と弊団体は考えます。
 渋川市議会の議員として、渋川市が群馬県に対する行政代執行の要請を行わないことにこだわるあまり、渋川市が市有地の管理者として法的措置を取ることについてなぜこれほど疑義をお持ちになった質疑を行うのでしょうか?
 貴殿はなぜ群馬県への行政代執行と渋川市が土地所有者として法的措置を取ることを同時に行えないと考えておられるのでしょうか。

【質問1-2】
 現在、当団体に会員として所属している渋川市在住の松岡氏によると、「ありがたいことに群馬県森林環境部廃棄物・リサイクル課と伊藤・元県会議員の面談の場に参加させていただいたが、伊藤・元県会議員や塚越氏が一生懸命お話をされる中、角田喜和議員は下を向いて一言も話されなかった」と聞いています。
 弊団体は、伊藤祐司・元県会議員が群馬県に何度もスラグ撤去を迫ったことは知っています。それでも群馬県は行政代執行などの措置を取りませんでした。相手があることですから仕方がありません。伊藤祐司・元県議や大沢綾子県議のご努力に感謝しています。
 他方、貴殿は、渋川市において「ミスタースラグ」と呼ばれたほど、盛んにスラグ問題に対応されてきた人物であると当会は認識しておりますが、貴殿は渋川市議会議員として、スラグを認定した群馬県に行政代執行を要求したことがあるのでしょうか?
 同じく渋川市議会議員である埴田議員は、「市長に行政代執行しろ、とお話しした」と回答しています。この観点からしても、貴殿が、渋川市を超えて市議会議員として「群馬県に行政代執行を要求しろ」と言うのは無理難題だとは思いませんか?

【質問1-3】
 埴田議員によると、この議案を市議会に提出するにあたり、スラグ問題に詳しい弁護士に相談した、と当会は聞いております。相談の結果、「佐藤建設工業に妨害排除請求を請求すると同時に廃棄物処理法第3条に基づいて大同特殊鋼に排出者責任を追及する」という議案に決まったそうです。
 貴殿は、なぜ両社に同時に請求できないと考えておられるのでしょうか?

第2 角田議員の反対討論について
 令和6年3月議会・議員提出議案第5号「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」において角田喜和議員が反対討論を行ったので、その内容を簡単に示します。

――――――――――
角田喜和議員
「市民の税金を使ってスラグ撤去する費用を排出者また搬入者に責任を負わせるべきだというところは同じ立場であります。しかしながら、先ほどの質疑の中で誰を相手に法的措置をというところでは二社ということで出されましたが、その内容について妨害排除請求とそのほか責任を負わせるべきではないかということでありましたが、その法的措置を取る前の中身についてまだ結論が出ていない。それをしっかりとさせるべきではないかと思います。その後の措置でも何ら遅くはないと思いますので原因者に請求することについては賛成できますが、それに伴う法的措置を取っていくことには時期尚早と思い反対をいたします。」
――――――――――

 この討論について質問します。
【質問2-1】
 貴殿は「法的措置を取る前の中身についてまだ結論が出ていない、それをしっかりとさせるべきではないかと思います。」と発言しています。
 貴殿は「群馬県に措置命令や行政代執行を発出させよ」ということを言っているのかと思われますが、弊団体では伊藤祐司・元県会議員が何度もスラグ撤去を群馬県に要求してきたことを知っています。また、大沢綾子県会議員が勉強しながら懸命に環境問題に取り組んでいることを知っています。スラグ問題も十年余りが経過しています、もう残された時間は少ないと考えています。
 そこで質問です。貴殿は「群馬県に措置命令他を発出させる」よう行動されておられるのでしょうか?
 貴殿はスラグについて最近はあまり活動されていないようですが、自分を棚に上げたまま、反対討論をすることについて、問題はないとお考えでしょうか?

【質問2-2】
 古巻公民館建設予定地のスラグが撤去されるにあたり、法的措置をとることは時期尚早ではなく、今しかないと思われます。
 貴殿は、市議会議員が関心をなくすまで時間を引き延ばすおつもりでしょうか?

【質問2-3】
 貴殿は、「原因者に請求することについては賛成できますが、それに伴う法的措置を取っていくことには時期尚早と思い反対をいたします。」と反対討論されています。
 弊団体は、スラグの搬入者や排出者に請求の意思表示をすることが法的措置の第1歩であると考えます。つまり、原因者への請求も法的措置です。同議員が原因者に請求することに賛成なら、法的措置にも賛成しなければ辻褄が合いません。
 この点について、貴殿はどのようにお考えですか?

【質問2-4】
 貴殿や加藤幸子議員のご見解として、スラグに対するお考えは、税金を使ってのスラグ撤去なのでしょうか?

【質問2-5】
 スラグを原因者負担で撤去させることを活動の基本と考えて行動してきた弊団体にとって、日本共産党渋川市議団所属のお二人の議員の存在は大きな戸惑いを禁じえません。現在、弊団体渋川支部では再び「古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議」を市議会に提出するよう運動をしています。
 貴殿はこの決議案が渋川市議会に上程された場合、どのように対応されるおつもりでしょうか?また、反対ありきの理不尽な質疑や討議を行うのでしょうか?率直な見解をご教示ください。


 以上、よろしくお願いします。なお、回答については、公務多忙の折、誠に恐縮ですが、2024年6月7日(金)までに書面にて郵送あるいはFAXまたはメールにて上記弊連絡先まで折り返し送達いただければ幸いです。

 なお、何らかの事情によりこの期限までの回答が不能である場合は、大変お手数ではありますが上記弊連絡先までお伝えいただきたく存じます。

                                    以上
**********

■さて、市民オンブズマン群馬渋川支部の切なる願いが功を奏したかどうかは、分かりませんが、令和6年6月24日の渋川市議会閉会日に同じ決議案が再び上程されました。

*****6/24決議案*****
https://www.city.shibukawa.lg.jp/manage/contents/upload/667a60242112d.pdf
議員提出議案第7号
   古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議
 上記議案を別紙のとおり会議規則第14条第1項の規定により提出します。
  令和6年6月24日
 渋川市議会議長 安 カ 川 信 之 様
           提出者 渋川市議会議員 埴 田 裕 之
           賛成者 渋川市議会議員 須 田   勝
            同     同    望 月 昭 治
            同     同    角 田 喜 和

=====別紙=====
議員提出議案第7号
   古巻公民館建設予定地のスラグ関連調査費用及びその撤去費用の請求とその法的措置を求める決議
 現在、渋川市では古巻公民館建設に向けて事業が進められているが、建設予定地のフッ素及びその化合物の環境基準値超過が判明し、その調査費用18,920千円及び汚染土壌等の除去搬出工事費用125,664千円の補正予算が令和4年12月及び令和5年12月に可決された。
 本件のフッ素及びその化合物の環境基準値超過は、平成23年度の古巻中部地区ほ場整備工事において埋設された再生路盤材の鉄鋼スラグに起因している。その鉄鋼スラグは当時、大同特殊鋼株式会社が排出し、株式会社佐藤建設工業に処理を委託したもので、株式会社佐藤建設工業はその鉄鋼スラグを正規の処理をせずに天然石と混合し、再生路盤材として当該土地に埋設した。このように、本件の土壌汚染については株式会社佐藤建設工業にその原因をつくり出した責任があり、また、同社に鉄鋼スラグの処理を委託した大同特殊鋼株式会社も排出事業者として責任を免れることはできない。
 このことから、今回の汚染土壌等に関する一連の支出はその原因をつくり出した上記2社が負担すべきであり、市民が納めた血税から負担することはあってはならない。
 よって、本市議会は渋川市長髙木勉に対し、汚染土壌等の調査費及び除去搬出工事費を原因者に請求すること並びに請求に伴う法的措置をとることを求める。
 以上、決議する。
  令和6年6月 日
                        群馬県渋川市議会
**********

■他方、当会代表が、日本共産党の関連3組織あてに提出した公開質問状への回答は、6月7日(金)を期限としていました。すると、期限日当日の午前10時7分前に、群馬県委員会の渋谷委員長から当会代表に「いただいた3通に対してそれぞれ回答すべく、調整しており、もう少し時間が必要なので容赦願いたい」との電話連絡がありました。当会からは「事情は承知しました。では、来週中にはいただけるということで」と伝えました。

 そして、翌週の6月14日(金)11時32分に再び渋谷委員長から当会代表に電話がありました。内容は「回答書はほぼ出来上がっているが、まだ組織として稟議が残っているので、もう少し待ってほしい」というものでした。

 しかし、その後一週間経過した6月21日になっても回答書は届く気配がなく、時間だけが日々過ぎる中で、地元渋川市の日本共産党渋川市議団がどのような対応をするのか、注目されましたが、上記の6月24日の決議案をご覧いただくとお分かりのとおり、なんと角田喜和議員が賛成議員に名を連ねたのです。「すわっ、スラグ撤去費用を税金で負担することから取り戻せるのか!?」と、良識ある市民の間で期待が高まりました。

 しかし、その期待は敢え無く潰えてしまいました。

■この決議案の提出者である埴田議員によると、「角田・加藤議員とも賛成していただける予定だった」とのことでした。ところが、いざ採決となると、加藤議員は反対しました。やはり加藤議員は、何が何でもスラグ撤去費用を税金から支出させたいようです。共産党渋川市議団所属の両議員ですが、賛否が分かれるという異常な事態です。

 他方、これとは別に日本共産党は不可解な決議案を提出しています。

*****6/24共産党の決議案*****
https://www.city.shibukawa.lg.jp/manage/contents/upload/667a60337a9c1.pdf
議員提出議案第8号
   古巻公民館建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去費用の請求と市内のスラグ汚染土壌の全量撤去・原状回復を排出企業に求めることに関する決議
 上記議案を別紙のとおり会議規則第14条第1項の規定により提出します。
  令和6年6月24日
 渋川市議会議長 安 カ 川 信 之 様
            提出者 渋川市議会議員 角 田 喜 和
            賛成者 渋川市議会議員 加 藤 幸 子
             同     同    埴 田 裕 之

=====別紙=====
議員提出議案第8号
   古巻公民館建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去費用の請求と市内のスラグ汚染土壌の全量撤去・原状回復を排出企業に求めることに関する決議
 大同特殊鋼株式会社の有害鉄鋼スラグ問題については、使用箇所の全容解明・撤去にはほど遠いばかりか、渋川市が古巻公民館建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去と費用負担を大同特殊鋼株式会社に求めても拒否する状況が続いている。
 渋川市は、責任企業の開き直りを許すことなく、全量撤去、原状回復の措置命令を行うことを群馬県に要求してきた。
 第一に、古巻公民館のスラグ撤去については、いつまでも現状のままでは、地元住民の切実な願いであった公民館の建設はできず、市税を使い撤去したことは妥当な選択であった。しかし、スラグ撤去の責任は排出者である大同特殊鋼株式会社にあることは変わりない。よって、渋川市は徹底的に企業責任、排出者責任を取らせるように、引き続き群馬県に要望するとともに、原因者である大同特殊鋼株式会社に対する責任追及と鉄鋼スラグ・汚染土壌の撤去費用を請求すること。
 第二に、いまだに市内の至るところに残存するスラグが、市民の健康を脅かしている。市民の健康と安全・安心を守る観点で、全市をあげて、知恵と力を尽くし、渋川市が明確な方針を出して、大同特殊鋼株式会社に請求できるような状況をつくり、一刻も早く市内のスラグを全量撤去すること。
 本市議会は髙木勉渋川市長に対し、上記2項目について早急に対処することを求める。
 以上、決議する。
  令和6年6月 日
                         群馬県渋川市議会
**********

 以上のとおり、共産党の決議案の内容は、スラグ撤去費用を税金から支出することは妥当である事、またスラグ排出者の大同特殊鋼にスラグ撤去費用を請求することが書かれています。

 しかし古巻公民館建設予定地のスラグ撤去費用については、今まで1円たりとも大同特殊鋼が費用負担に応じていません。なので、共産党がこの決議案はあまり意味がありません。実行する決意を伴わない決議案など絵にかいた餅同然ですので、共産党のこの不可解な決議案は「市民が忘れるのを待つ」という思惑を含んだシロモノとしか思えません。

■それよりなによりも、スラグ投棄の実行犯である㈱佐藤建設工業に対して、丁寧に請求と法的措置の手段を執っていくことが効果的と思われます。ところが、加藤議員の行動をみていると、議員同士の約束を破ってまで、厳しい決議案に反対し、緩い決議案には賛成している様子がうかがえるのです。どうやら共産党渋川市議団として、スラグ撤去費用を原因者の大同特殊鋼や佐藤建設工業に請求することについて、拒絶反応を払しょくできていないようです。

 渋川市では、市内にばらまかれている有害なスラグ撤去の費用を税金で支出することが決まっています。その費用について、渋川市の高木勉・市長は「大同特殊鋼に粘り強く費用負担に応ずるようお願いしていく」と、事あるごとに話しています。ところが実際には、1円たりとも回収できておらず、行き詰まりを見せています。

 この困難な状況をなんとか打開しようと、スラグ投棄の実行犯に対して、丁寧に、撤去費用の請求とそのための法的措置をとるよう、一部の市議会議員が求めています。ところが、日本共産党渋川市議団の加藤幸子議員は、この動きに対して拒絶反応を示しています。よっぽど、㈱佐藤建設工業に対して、丁寧に撤去費用を請求することを嫌がっているようです。

 日本共産党は当会の公開質問状に対する回答について、時間稼ぎをするのみで未だに返事をよこしません。今の所、共産党の本音としては、スラグは税金で撤去することにあり、しかし、それでは良識ある渋川市民の手前、体裁が悪いため、体裁を取り繕るため、表面上は大同特殊鋼(株)に費用負担をお願いするようなふりをする必よぐあると考えていて、その実態は、「この問題を市民が忘れるのを待つ」という考えのように思われてなりません。

【6/28追記】
 そうした最中、6月28日午後1時2分に当会事務局あてに日本共産党群馬県委員会から次の回答FAXがありました。

*****6/28日本共産党群馬県委員会からのFAX*****
24-06-28;13:02                                                               1/1
市民オンプズマン群馬
代表 小川 賢 様

2024年6月28日
                       日本共産党群馬県委員会
                       委員長    渋沢哲男
                      前橋市古市町1-47-3
                 電話027-251-6994 • FAX027-252-2704

「渋川市古巻公民餡建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去喪用について」の公開質問についての回答

 貿団体の県民の命と安全、利益を守る献身的な活動に心から敬意を表します。
 また、回答が遅れたことを心からお詫びいたします。
 大I司特殊鋼の有害鉄鋼スラグ問題については`使用力所の全容解明・撤去にはほど遠いばかりか、渋川市がスラグの撤去と盤用負担を求めても拒否する状況が続いています。
 日本共産党は、費任企業の開き直りを許すことなく、全景撤去、原状回復の措罷命令を行うことを群馬県に求めるとともに、渋川市に対しても、群馬県に措晋命令を出すように繰り返し要求してきました。
 渋川市古巻公民館建設予定地のスラグ及びその汚染土壌の撤去喪用についても、前述のような観点で、市民の安全と利益を守るために、徹底的に企業責任、排出者責任をとらせるように、渋川市や群馬県に要望するとともに、渋川市が市民の税金で撤去したスラグの炭用については、原因者である大同特殊鋼株式会社が負担するのが当然だと考えています。
                                  以上。
**********

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報
**********群馬建設新聞2023年10月28日
群馬県渋川市 古巻公民館建設、12月補正予算に盛り込む方向で計画

 渋川市は、建て替えを計画している古巻公民館(八木原678)について、建設工事費を12月の補正予算に盛り込む方向で準備を進めている。工期を14カ月とし、2023年から26年の3カ年での債務負担行為に設定する方向で検討を行っている。
 同公民館の実施設計は2022年度に神山設計(前橋市)がまとめており、建物構造をRC造2階建てとし、延べ床面積2500㎡程度としている。地元の代表者などとの建設検討委員会が19年から開かれており、地元からの要望として500席のホールほか、学習室120席、図書室、視聴覚室、和室、創作室、調理室などの設置があがっていた。新たなホールは移動式観覧席となる計画で、多目的ホールや災害時には避難所として活用する方針。また、発電設備として太陽光パネルも設置する方向で計画を進めている。20年度に委託した基本設計についても神山設計が担当した。
 同公民館では長らく建て替え事業が計画されており、当初、24年度の供用開始を目指していたものの、既存の駐車場から基準値を超えるフッ素およびフッ素化合物が検出されたことから計画を変更。土壌汚染の要因として大同特殊鋼渋川工場(石原500)のスラグが見込まれ、22年度に土壌汚染状況調査を環境技研(高崎市)へ委託し、敷地全体4126・23㎡を対象に調査した。23年8月末で調査が終了し県へ報告。9月に県から土壌汚染対策法に基づく人の健康被害の恐れがない形質変更時要届出区域に指定された。これを受け、区域解除に向けた土壌除去費用についても、12月補正予算に盛り込むとしている。
 駐車場の拡張も想定。敷地東側の利用が現在検討されている。整備には農用地区域からの除外申請や農地転用などの手続きが必要となる。
 公民館建設については、敷地北側に位置する既存公民館を稼働しつつ、南側に新施設を建設、完成後に機能を移す。ただし、既存公民館の図書室に当たる部分が建て替え時に新施設と重なるため、先行して解体する計画となっている。
 既存公民館は1988年に農業用研修施設として建設、後に公民館へ転用した。建物規模はS造平屋、床面積645・94㎡。老朽化や手狭になっているなどの課題に対応するため、建て替えを決定した。
 古巻地区は人口増加が見込まれる地域でもあり、ユニバーサルデザインの追求や多様なイベントの開催、防災機能や住民票の発行などの行政サービス機能を持たせるなどといった施設を目指している。
 公民館関連の建設事業では、20年度に子持公民館の別棟改修工事を行っている。建築・電気・機械の3分離とし、建築はA・B等級、機械と電気はA等級を対象とした。いずれも市内に本店を条件とする一般競争入札で公告した。
**********
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