知事「反省してより魅力的に」 リトリート販売ゼロで
本件を日常から離れ心身を癒す「リトリートの聖地」とする構想の一環で、県が募集した「リトリート3泊旅」のモデルプランが3か月で1件も売れなかったことを受け、山本一太知事は6日の定例会見で「応募者がいなかったのはプログラムに問題があるから。反省して何が問題なのかよく考え、利用できるものにしたい」と述べた。
山本知事は「リトリートや長期滞在型観光は我々の戦略の中核。担当者ともよく相談して、より魅力的なものに変えていきたい」と今後への意欲も示した。
県は20~40代の働き盛り世代をターゲットに五つの県内温泉地に滞在するプランを用意し、7月から大手旅行サイトで予約を受け付けた。ただ、予約は2件にとどまり、最終的にはいずれもキャンセルとなった。一部プランは現在も販売している。
5日の県議会特別委員会で県が報告し、議員側から課題を指摘したり、今後の方向性を確認したりする質問が相次いだ。
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●リトリート3泊旅の応募状況について
(上毛新聞記者)
先日、県議会の特別委員会で「リトリートの3泊旅」について、3カ月間募集したけれど応募がなかったという説明がありました。一方で、草津町には星野リゾートが進出するような報道もされています。この両者について、知事としてどう受け止めてらっしゃるのかお聞かせください。
(知事)
まず担当から事実関係を。
(戦略セールス局長)
まず最初に、リトリートプランの関係でございますけれども、今回の商品はリトリートを推進する県の取り組みに賛同していただいた民間事業者が、7月3日からじゃらんのサイトで販売を開始したものでございまして、残念ながら現時点で予約はない状況でございます。これにつきましては、いろいろと分析はしているんですけれども、事業者からは、宿泊と体験がセットになっていたりするので、なかなか日程が固定しがちでありますとか、あとは、観光のコンサルタントからは、旅行者目線で見た場合、なかなかプランが4日間なりが決まっているものですから、なかなか融通が利かないという、そういった意見も伺っています。
こうした課題とか意見を踏まえまして、できる限り旅行者の方の選択の幅を広げたりとか、コンテンツを充実させることで、引き続きリトリートプランを増やして、旅行者を増やしていきたいというふうに考えております。
(記者)
閲覧件数自体は結構あったということでしょうか。
(戦略セールス局長)
そうですね。それぞれ3千件以上の閲覧数がありますので、興味を持っていただいている方は多いのではないかと分析しております。
(知事)
県議会でこういう問題点を指摘してもらうというのはありがたいことなんですよ。我々としては、ちょっと耳の痛い話というか、ある意味、県の事業の問題点を指摘していただいたということで、まずこれは反省したいと思います。いろんなことがあったとしても、募集して、結局応募する人がいなかったということは、やっぱりプログラム自体に問題があるわけで、我々としてリトリート3泊旅というものを出してきて、こういう状況になっているってことは極めて残念ですし、これはしっかり反省して、何が問題だったのかということもよく考えて、きちっと利用できるものにしたいと。この県議会の委員会での、この問題点の指摘はしっかり受け止めたいと思います。
県庁の仕事は基本的に事業をやったらいいというものではないんで、そこにどういう成果があったかというのが大事だから、昔、ツイッターのアカウントを開いてフォロワーゼロというようなこともあって、すごくそれを言ったこともあるんだけど、こういう文化をちょっと変えていかなきゃいけないし、随分変わってきたと思うけど、これは知事としてもちょっと反省しています。
やっぱり、長期滞在型観光というのは我々の戦略の中核なんだから、ここ本当に大事なところだと思うので、今、局長も言いましたけれど、担当者ともよく相談して、より魅力的なものになるようにしっかり変えていきたいと思いますし、やっぱりちゃんと予算をつけてやっている以上は成果が出るように最大限努力したいと思います。だから、県議会での指摘はよかったし、知らなかったから、分からなかったから、細かい報告はその時点で受けてないんでね。ただ、本当にこれはありがたい指摘だと思いますので、しっかり受け止めて対応したいと思います。
それから、星野リゾートの話というのは、これは民間の判断なので、こちらがなんやかんや言うあれはないと思うんですけれども、ありがたいですよね。星野リゾートみたいなところが、草津温泉に自ら民間の判断で来てもらうというのは、草津にとっても群馬県にとってもすごくいい話だと思います。
星野社長とは、去年の10月ぐらいに来られて、いろんなお話もしましたけれど、群馬県のポテンシャルというものを高く買っていただいているので、どう受け止めているのかというのは、これもう本当にありがたいなと。どういうホテルが来るのか、いろいろ小耳に挟んでいるだけなんだけど、ゆったり過ごすリトリートの聖地みたいなものに、もしかすると合致するようなコンセプトじゃないかなという話もあるので、それも大変ありがたいなと思います。
●リトリートの推進における改善点について
(NHK記者)
リトリートの関連で、興味があるもののあと一押し行けないというところで、知事の所感では、どういったところがまだ改善できる、足りないと感じていらっしゃいますでしょうか。
(知事)
まず、事実関係から。
(戦略セールス局長)
いろいろ興味は持っていただいているかと思うんですけども、やはり3泊4日という長い期間ですので、その間のいろいろなコンテンツ、1つだけのコンテンツですとなかなか選んでもらえないということなので、複数のコンテンツを選べるとかですね、選択の幅を広げるということも大事かなと思っています。
また、興味を持っている方に、情報をどうやって届けるのか、その辺の工夫もこれから必要なのかなと。ターゲットを絞った広報戦略、そういったものもこれから検討してまいりたいと考えております。
(知事)
やはり多様なメニューの磨き上げだと思うんですよ。そもそもこれは、たぶん群馬県だけじゃなくて。日本はすごく人気あるじゃないですか、インバウンドに。長期滞在は結構どの地域でも課題だと思うのね。富裕層の呼び込みとか、あるいは長期滞在。ただそれだけのメニューがあるかどうかとことで、例えばナイトエコノミーみたいな議論もあるわけじゃないですか。いいか悪いかは別として。だから3日間いるということになると、どんなメニューがあるのかというところなんだと思うので、そこでまさに磨き上げみたいなものだと思うですよね。
例えば、よく分からないけど、例えば、釣りというコンテンツがあったとすると、群馬県で釣り堀ファンにものすごくアピールするスポットがあるとか、あるいは温泉だけじゃなくて、美術館巡りみたいなものと組み合わせるとか、そういう魅力の磨き上げと、あと発信がちょっとまだ届いていないということなんだと思うんですよね。これもあらゆる観光地に言えることで、例えば、私の故郷の草津温泉、スキーで白根に行けなくなったわけですよ。町長も私もずっと振子沢を降りていたので結構ショックなんだけど。そうすると、例えば、草津温泉に宇留賀さんが、長野県(出身)だけど、スキーに来るとするじゃないですか。白根まであったら2日か3日ぐらいかかるわけですよ。殺生河原までだったら1日半ぐらいで行けてしまうわけだから、そのためにまた新たな魅力を、今、草津の町長がいろんな知恵を絞って作っているわけですよね。
それと同じように、どんなメニューがあるかということをもう1回よく聞いて、これを磨き上げて、ちゃんと魅力的なメニューに仕立て上げて発信すると。ここのところをちゃんとやるのが重要なんじゃないかなと。まだ細かい報告は受けていませんが、直感的にそう思っています。
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↑「成田悠輔氏とひろゆきの初対面!リハック旅in群馬」と題するYouTube番組の一シーン。向こう側の中央でうつむき加減に草津節をうたいながら湯もみ板を動かしているのが一太知事。なお、宇留賀副知事も同行し出演 【ひろゆき&成田悠輔の温泉旅】共同浴場で事件発生?経産省からの刺客【Re Hack旅】#2 - YouTube ↑
■群馬県は、事業に必要な土建工事の設計・施工、物品の調達などを外部に発注するために、事業者といろいろな形で契約を行っています。その形態として、土木・建築・設備、物品などのハードウエア関連の場合は入札のかたちを取っており、他方、調査・委託といった役務サービスのようなソフトウエア関連の業務では、入札のほかにプロポーザル評価方式による公募のかたちを採用しています。とりわけ、新たに事務事業を企画、立案、試行しようとする際に、コンサルタントなど専門業者のノウハウや知見を借りる必要があるとして、数百万円のオーダーの予算規模で数多くの公募をしていることが、県のHPからわかります。
※群馬県HP「入札/公売/公募」↓
https://www.pref.gunma.jp/site/nyuusatsu/list135-774.html
7月21日現在、県のHPに掲載されている公募案件は以下のとおりです。
*****【公募】プロポーザル等*****
2023年7月21日【公募】群馬県消防学校における給食業者の募集について
2023年7月21日【公募】令和5年度ぐんまガバメントピッチ開催業務に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月19日【公募】令和5年度インバウンド誘客デジタルプロモーション事業に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月18日【公募】令和5年度ぐんまちゃん公式TikTok運営業務に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月14日【公募】共創プロジェクト推進によるビジネスモデル構築支援業務に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月14日【公募】車両積載カメラとAIを活用した路面性状調査業務 公募型プロポーザルの実施について
2023年7月14日【公募】「地域の稼ぐ力向上モデル事業運営業務」に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月14日【公募】「令和5年度 アトツギベンチャー支援事業」に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月13日【公募】群馬県奨学給付金システム整備及び保守管理業務に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月13日【公募】令和5年度 社会資本総合整備(防災・安全)(総流防・土砂洪水氾濫) 土砂・洪水氾濫流域調査検討業務に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月11日【公募】群馬県リトリート動画広告配信事業に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月11日【公募】ぐんま Tech EXPO 2023 運営・会場設営等業務に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月10日【公募】特殊詐欺被害防止キャンペーンにおける被害防止の啓発及び電話対策機器普及啓発業務に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月10日【公募】令和5年度課題解決型新事業創出カリキュラム実施業務に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月7日【公募】「群馬県PR生放送番組制作配信業務」に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月7日【公募】令和5年度タイ市場向けYouTuber招請事業に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月7日【公募】令和5年度米国・豪州市場向けYouTuber招請事業に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月7日【公募】令和5年度台湾市場向けYouTuber招請事業に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年7月3日【公募】令和5年度職業訓練等業務委託(1年未満コース・7月公募)に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年6月30日【公募】群馬県特別高圧電力価格高騰対策支援金受付等業務に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年6月30日【公募】ぐんま三大梅林フォトコンテスト実施業務に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年6月30日【公募】令和5年度ぐんま三大梅林宝探し実施業務に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年6月28日【公募】「SNSインフルエンサーを活用した群馬県PR番組制作業務」に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年6月28日【公募】令和5年度県民幸福度アンケート調査・分析業務に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年6月27日【公募】令和5年度ぐんま施設園芸省エネ転換緊急対策事業受付等業務に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年6月26日【公募】令和5年度伝統文化のサブスクリプション事業企画運営業務に係る公募型プロポーザルを実施します
2023年6月26日【公募】「事業多角化・新分野進出支援セミナー事業」に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年6月23日【公募】「中尾県営住宅建替事業におけるPPP/PFI導入可能性調査業務」に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年6月16日【公募】「令和5年度群馬県韓国渡航関係手配業務」委託に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年6月9日【公募】探知犬医学研究に係る公募の実施について(食品・生活衛生課)
2023年6月9日【公募】地産地消型PPA(群馬モデル)電力供給先事業者の募集について
2023年6月6日【追加公募】令和5年度「ぐんまAgri×NETSUGEN共創」実証事業公募型プロポーザル実施について
2023年6月1日【公募】令和5年度タワーヤーダ実証事業(作業工程省力化モデル)業務委託に係る公募型プロポーザルの実施について
2023年5月31日【公募】群馬県立小児医療センター患者給食業務委託業者の募集について
2023年5月26日【公募】令和5年度タワーヤーダ実証事業(下げ荷集材モデル)業務委託に係る公募型プロポーザルの実施について
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また、その結果についても県のHPの同じURLの「落札情報等」で公表されています。
*****【落札情報等】*****
2023年7月21日【落札公告】有害大気汚染物質分析システム賃借に係る一般競争入札結果
2023年7月21日◆公募型プロポーザル結果の公表(令和5年度ぐんま施設園芸省エネ転換緊急対策事業受付等業務委託)
2023年7月20日◆公募型プロポーザル結果の公表(「ペットとの共生推進イベント(仮称)」企画運営等業務)
2023年7月19日◆公募型プロポーザル結果の公表(令和5年度経営強化等セミナー実施業務委託)
2023年7月18日◆公募型プロポーザル結果の公表(「海外有識者招聘事業渡航等手配業務」)
2023年7月18日◆公募型プロポーザル結果の公表(群馬県消費者被害防止のための地域見守り力アップ講座業務委託事業者選定に係る審査結果について)
2023年7月14日◆公募型プロポーザル結果の公表(令和5年度群馬県LPガス利用者負担軽減事業業務)
2023年7月13日◆公募型プロポーザル結果の公表(群馬県立小児医療センター患者給食業務委託)
2023年7月13日◆公募型プロポーザル結果の公表(令和5年度群馬県地域子育て支援拠点事業所職員等研修事業【中堅職員向け】)
2023年7月13日◆公募型プロポーザル結果の公表(令和5年度群馬県子育て支援員研修事業【地域保育コース・地域子育て支援コース】)
2023年7月11日◆公募型プロポーザル結果の公表(群馬県ぐんま暮らし・外国人活躍推進課公式Facebookのベトナム語版の運用、広告配信及び関係機関との連携)
2023年7月10日◆公募型プロポーザル結果の公表(特別支援教育就学奨励費システム導入及び保守運用業務委託)
2023年7月7日◆公募型プロポーザル結果の公表(令和5年度放課後児童支援員研修事業(認定資格研修・資質向上研修))
2023年7月5日【落札情報】令和5年度に会計管理課が執行した入札(書面)の入札結果一覧
2023年7月4日◆公募型プローポザルの結果の公表(令和5年度障害者テレワーク支援事業)
2023年7月4日◆公募型プロポーザル結果の公表(多文化共生・共創パーク(仮称)実施業務)
2023年7月3日◆【落札情報等】群馬コンベンションセンター脱炭素化可能性調査委託に係る一般競争入札の結果(落札者なし)
2023年6月30日◆公募型プロポーザル結果の公表(令和5年度ぐんまアクセラレーションプログラム実施業務)
2023年6月30日◆公募型プロポーザル結果の公表(令和5年度有機農産物販路拡大業務)
2023年6月30日◆公募型プロポーザル結果の公表(令和5年度群馬県高等学校等「情報I」オンライン学習サービス導入事業)
2023年6月29日【落札情報等】群馬県総合スポーツセンター他脱炭素化可能性調査委託に係る一般競争入札
2023年6月27日【落札情報等】群馬県社会福祉総合センター脱炭素化可能性調査委託に係る一般競争入札の結果
2023年6月23日◆公募型プロポーザル結果の公表(群馬県IT人材育成×女性就労支援 MAITSURUプロジェクト2023(専門知識を身につけ正規雇用やキャリアアップを目指す方向け))
2023年6月20日【落札公告】群馬県立図書館所蔵資料のデジタルデータ作成業務一式の委託に係る一般競争入札
2023年6月19日◆公募型プロポーザル結果の公表(りんご「紅鶴」デビューイベント企画運営等PR業務)
2023年6月16日【落札公告】群馬県計量検定所ほか6施設で使用する電気に係る随意契約相手方決定について
2023年6月15日◆公募型プロポーザル結果の公表(令和5年度肥料価格高騰対策事業 群馬県担い手育成総合支援協議会申請受付センター運営委託業務)
2023年6月14日◆公募型プロポーザル結果の公表「tsukurunメタバースプロジェクト企画・運営業務」
2023年6月12日◆公募型プロポーザル結果の公表「オンライン診療ステップアップ・プログラム」
2023年6月12日◆公募型プロポーザル結果の公表(「グンマ・シューカツ・ネットワーク」事業)
2023年6月8日◆公募型プロポーザル結果の公表「令和5年度仲間をつくってがん検診を受けようキャンペーン」
2023年6月7日【落札広告】「デュアルサーボドライブベンダー」購入に係る条件付一般競争入札の結果について
2023年6月2日◆公募型プロポーザル結果の公表「tsukurun Digital Creative Contest(仮称)企画・運営業務」
2023年6月1日◆公募型プロポーザルの結果公表(令和5年度群馬県ひきこもり支援のための広域的居場所づくり事業)
2023年6月1日◆公募型プロポーザル結果の公表(令和5年度群馬県働き方改革推進事業他)
2023年5月30日【落札公告】令和5年度パーソナルコンピュータ及び関係機器一式の賃貸借(ノート型パソコン2台)に係る一般競争入札結果
2023年5月26日【落札公告】令和5年度パーソナルコンピュータ及び関係機器一式の賃貸借に係る一般競争入札結果
2023年5月26日◆公募型プロポーザル結果の公表(「群馬県企業等対抗社会人eスポーツリーグ2023」開催業務)
2023年5月26日◆公募型プロポーザル結果の公表(若者の「ライフデザインを考える」セミナー・ワークショップ等実施業務)
2023年5月24日◆公募型プロポーザル結果の公表(群馬県庁舎31階マルシェ&キッチンにおけるキャッシュレ ス決済を活用した指定納付受託業務)
2023年5月24日◆公募型プロポーザル結果の公表(「U19eスポーツ選手権2023」及び「第3回全日本eスポーツ実況王決定戦」開催業務)
2023年5月24日◆公募型プロポーザル結果の公表(「始動人Jr.育成事業2023」業務委託)
2023年5月23日◆公募型プロポーザル結果の公表(県民広場等オープニングフェス(仮)企画運営業務)
2023年5月17日◆公募型プロポーザル結果の公表(「ぐんまの次世代産業リーダー育成講座(仮)」業務委託)
2023年5月16日◆公募型プロポーザル結果の公表(令和5年度群馬県外国人材発掘支援事業業務)
2023年5月12日◆公募型プロポーザル結果の公表(令和5年度学生向け起業機運醸成事業)
2023年5月12日【落札公告】令和5年度 定例会等における群馬県議会議事堂警備・巡視業務委託に係る一般競争入札結果について
2023年5月12日◆公募型プロポーザル結果の公表(群馬県知事選挙啓発デザイン等制作業務)
2023年5月9日◆公募型プロポーザル結果の公表(DAOのルールメイキングに向けた調査研究業務)
2023年4月28日◆公募型プロポーザル結果の公表(電子請求システム実証実験運営業務委託)
2023年4月28日◆【4月28日】公募型プロポーザル結果の公表(令和5年度「ぐんまAgri×NETSUGEN 共創」実証事業)(農業構造政策課)
2023年4月26日◆公募型プロポーザル結果の公表(若者のボランティア活動参加促進事業)
2023年4月24日◆公募型プロポーザル結果の公表(群馬県IT人材育成×女性就労支援 MAITSURUプロジェクト2023(在宅や短時間など柔軟に働きたい方向け))
2023年3月24日【落札情報】令和4年度に会計管理課が執行した入札(書面)の入札結果一覧
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■ところで、上記の公募型プロポーザル等のリストにも、落札情報等のリストにも入っていない案件があります。「群馬県観光PR番組制作業務」という案件です。
この業務名からすると産業経済部観光魅力創出課が担当部署だと誰しも思うでしょう。例えば、赤字で示した次の案件が、観光魅力創出課の担当となっています。
- 2023年7月19日【公募】令和5年度インバウンド誘客デジタルプロモーション事業に係る公募型プロポーザルの実施について
- 2023年7月11日【公募】群馬県リトリート動画広告配信事業に係る公募型プロポーザルの実施について
- 2023年7月7日【公募】令和5年度タイ市場向けYouTuber招請事業に係る公募型プロポーザルの実施について
- 2023年7月7日【公募】令和5年度米国・豪州市場向けYouTuber招請事業に係る公募型プロポーザルの実施について
- 2023年7月7日【公募】令和5年度台湾市場向けYouTuber招請事業に係る公募型プロポーザルの実施について
一方、知事戦略部メディアプロモーション課が担当している案件は、次の青字の案件です。
- 2023年7月7日【公募】「群馬県PR生放送番組制作配信業務」に係る公募型プロポーザルの実施について
- 2023年6月28日【公募】「SNSインフルエンサーを活用した群馬県PR番組制作業務」に係る公募型プロポーザルの実施について
さて、先ほどの「群馬県観光PR番組制作業務」ですが、調べてみると、なぜか観光魅力創出課ではなく、メディアプロモーション課が、観光PR番組の制作を実施しています。また、優先交渉者はtonariという会社となっています。しかし、上述の通り、群馬県のHPを検索してもすでに削除されてしまっており、公募の内容や選定の過程が全く分かりません。そこで当会は、次の内容で知事に対して公文書開示請求書を7月5日付で提出しました。
*****7/5群馬県公文書開示請求書*****
<開示を請求する公文書の内容又は件名>
知事戦略部メディアプロモーション課tsulunos室映像プロモーション係扱いで6月16日付にて「群馬県観光PR番組制作業務」に係る公募型プロポーザル結果が県HPで公表されました。ついては、この業務に係る以下の情報。
(1) 群馬県観光PR番組制作業務の企画提案要領の内容(現在HPから削除されている)。
(2) 公募により、この業務の委託先を選定するということを決めた過程が分かる情報。とりわけ、なぜ産業経済部戦略セールス局観光魅力創出課でなく、メディアプロモーション課が観光PR番組の制作を実施することになったのか、その協議の経緯(端緒と結果)が分かる情報。
(3) 公募に応募して提出されたすべてのプロポーザルの内容。
(4) 選定された優先交渉者は(株)tonariとあるが、その選定の決め手となったプロポーザル審査の評価内容が分かる情報。
(5) この優先交渉者に対する群馬県のこれまでの発注履歴や県関係者との接触歴が分かる情報。
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■この結果、7月19日に群馬県メディアプロモーション課から以下のとおり開示に関する決定通知の連絡があり、7月20日13時30分に県庁2階で開示を受けてきました。
*****7/19群馬県公文書開示決定通知書*****
(1) 群馬県観光PR番組制作業務の企画提案要領の内容
(2) 公募により、この業務の委託先を選定するということを決めた過程が分かる情報(なぜ産業経済部戦略セールス局観光魅力創出課でなく、メディアプロモーション課が観光PR番組の制作を実施することになったのか、その協議の経緯(端緒と結果)が分かる情報を除く。)
(3) 公募に応募して提出されたすべてのプロポーザルの内容のうち、優先交渉者分
*****7/19群馬県公文書部分開示決定通知書*****
(4) 優先交渉者は((株)tonari)の選定の決め手となったプロポーザル審査の評価内容が分かる情報。
◆不開示部分及びその理由
①文書名:群馬県観光PR番組制作業務公募型プロポーザルの審査表について
開示しない部分:審査表中、優先交渉者を除く法人名部分
該当条例;群馬県情報公開条例第14条第3号イ該当
開示しない理由:上限を700万円として企画提案要領及び仕様書に基づく具体的な提案を求める事業であることから、企画提案要領と併せて法人名が公になることで、当該法人が上限金額で仕様書の内容を対応可能であることが公になり、今後ビジネスを行う際の競争上の地位を害する恐れがあるため。
②文書名:「群馬県観光PR番組制作業務」公募型プロポーザルにかかる優先交渉者の決定について
開示しない部分:優先交渉者を除く法人名部分
該当条例:群馬県情報公開条例第14条第3号イ該当
開示しない理由:上限を700万円として企画提案要領及び仕様書に基づく具体的な提案を求める事業であることから、企画提案要領と併せて法人名が公になることで、当該法人が上限金額で仕様書の内容を対応可能であることが公になり、今後ビジネスを行う際の競争上の地位を害する恐れがあるため。また、優先交渉者以外の審査における具体的な評価点数
及び順位が公になることで、優先交渉権を得られなかった事業者及び審査で下位になった事業者が今後ビジネスを行う際の競争上の地位を害する恐れがあるため。
③文書名:②と同じ
開示しない部分:個別の審査表における「特記事項」部分
該当条例:群馬県情報公開条例第14条第3号イ該当
開示しない理由:記載内容に企画提案書で示された内容(タレント名等)が含まれており、公にすることにより提案内容が明らかとなり、当該法人のビジネスにおける競争上の地位や信用を害する恐れがあるため。
該当条例:群馬県情報公開条例第14条第6号該当
開示しない理由:企画提案書の該当項目に関する審査員の個人的な意見が書き込まれている箇所であり、公になることで審査員の審査傾向が公になることから、今後県が実施するプロポーザル公募の審査に支障を来す恐れがあるため。
*****7/19群馬県公文書不開示決定通知書*****
(2) なぜ産業経済部戦略セールス局観光魅力創出課でなく、メディアプロモーション課が観光PR番組の制作を実施することになったのか、その協議の経緯(端緒と結果)が分かる情報
(3) 公募に応募して提出されたすべてのプロポーザルの内容のうち、優先交渉者以外の提出分
(5) この優先交渉者に対する群馬県のこれまでの発注履歴や県関係者との接触歴が分かる情報
◆不開示部分及びその理由
(2) 不開示文書名:なぜ産業経済部戦略セールス局観光魅力創出課でなく、メディアプロモーション課が観光PR番組の制作を実施することになったのか、その協議の経緯(端緒と結果)が分かる情報
開示しない理由:プロポーザル公募の実施にあたり、PR番組の番組ジャンルを「観光」とすることについて、観光魅力創出課等との協議を実施しておらず、本件請求に係る公文書を取得及び作成していないため。なお、群馬県の知名度向上のためより多くの視聴者が獲得できる方法でPR番組を制作するにあたり、特定の番組ジャンルに絞らず公募を行うと、提出される企画提案書の方向性が定まらず、審査の実施に支障を来すこと、「観光」というジャンルが、最も多くの年代が求める情報と考えられ、ブランド推進等他のジャンルにも派生させやすいというのが理由であり、起案実施時、メディアプロモーション課長にも口頭で説明を行っているほか、観光魅力創出課長に審査員を依頼した際、事業内容を口頭で説明し、了解を得ている。
(3) 不開示文書名:公募に応募して提出されたすべてのプロポーザルの内容のうち、優先交渉者以外の提出分
開示しない理由:群馬県情報公開条例第14条第3号イ該当。企画提案の内容には提出した法人が企画提案要領に定める上限金額内で対応可能なPR番組制作の具体的な内容、番組出演の提案が可能な有名人等の情報、決算情報等財務に関する情報、他団体との取引の具体例等が記載されており、公にすることにより、当該法人が今後ビジネスを行うにあたってのノウハウや信用等に多大に影響する情報が記載されているため。また、上限を700万円として企画提案要領及び仕様書に基づく具体的な提案を求める事業であることから、企画提案要領と併せて法人名が公にすることで、当該法人が上限金額で仕様書の内容を対応可能であることが公になり、今後ビジネスを行う際の競争上の地位を害する恐れがあるため。
(5) 不開示文書名:この優先交渉者に対する群馬県のこれまでの発注履歴や県関係者との接触歴が分かる情報
開示しない理由:優先交渉者である株式会社tonariと群馬県との間に発注履歴が存在しておらず、本件請求に係る公文書を取得及び作成していないため。
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■当会による今回の情報開示請求の端緒となったのは、群馬県観光PR番組制作業務の公募型プロポーザル方式で選定された会社が、株式会社tonariだったことに注目したからでした。
※株式会社tonariのURL↓
https://www.pref.gunma.jp/site/nyuusatsu/212760.html
この株式会社tonariは、商業登記簿(履歴事項全部証明書)によると2023年3月3日に成立したばかりの会社で、本店所在地は東京都港区東麻布1-9-11-1404、資本金200万円、目的は①写真、動画及びグラフィックアートの企画、制作、配信及び販売②動画投稿者、芸能タレント、音楽家などの育成、教育及びマネージメント業務、③インターネットを利用した各種情報処理サービス及び情報提供サービスをはじめ、⑩モデル、ロケコーディネート、撮影などのキャスティング業務、⑮人材派遣業務、⑯飲食店等の企画及び経営など、多岐に亘っています。同社の役員構成は、取締役が高橋弘樹、曹俏、前田夢有で、代表取締役が高橋弘樹となっており、今年3月13日に東京都中央区佃2-1-2-3506から本店移転しました。
ネットで検索すると、tonariの代表取締役の高橋弘樹氏は、2023年3月にテレビ東京から独立して新メディア『ReHacQ』を立ち上げた映像ディレクターで、テレビ東京入社後、テレビでは『家、ついて行ってイイですか?』などを企画・演出した人物であることがわかります。同番組でギャラクシー賞、民放連賞を受賞し、Webでは『日経テレ東大学』を企画・制作統括に携わりチャンネル登録者は100万人超ということです。
※高橋氏のプロフィール↓
https://to-na-ri.jp/portfolio/takahashi
■この新メディア『ReHacQ』(リハック・キュー)というのは、今はやりのユーチューブで、高橋弘樹氏は、昨年6月9日に草津温泉から発信したコンテンツでは、山本一太知事も出演しています。
#1群馬県知事 山本一太との出会い
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群馬県知事 山本一太と合流して、射的でとったぬいぐるみを見せる成田。ということで、成田&ひろゆきリハック旅第一弾は終了。成田悠輔、ひろゆき、山本一太が揃いながらも、今のところ全く中身ゼロである(笑)
ここまでの全編はこちらの動画から↓
【ひろゆき&成田悠輔が暴走】Re:Hack旅!蛭子さんの偉大さを知る【草津温泉へ】
https://www.youtube.com/watch?v=S6X4Rdws_lY
※当会注:現在、山本知事が出演しているこの動画は上記のブログでは非公開になっているため、次のYouTubeをご覧ください。
【ひろゆき&成田悠輔が暴走】Re Hack旅!蛭子さんの偉大さを知る【草津温泉へ】#1
【ひろゆき&成田悠輔の温泉旅】共同浴場で事件発生?経産省からの刺客【Re Hack旅】#2 - YouTube
【ひろゆき&成田悠輔の爆笑旅】見参!自称・「通りすがりの竹中平蔵」【カリカリ梅、爆買い】#3 - YouTube
【ひろゆき&成田悠輔の旅!完結】感動!?ひろゆきと成田の正体を暴く【小中高生と討論】#4 - YouTube
■今回の情報開示請求で開示された企画提案要領によると、群馬県観光PR番組制作業務の目的は、「群馬県の観光振興のため、PR番組の制作及び発信を行う」とあり、業務仕様書には委託業務概要として「群馬県の観光素材の魅力を発信するPR番組を制作し、発信することにより、観光入込客の増加につなげるとともに、群馬県の知名度向上を目指す」と記されています。
また、業務仕様書では委託業務内容及び提案事項として、YouTubeを想定した番組の制作・発信を行い、発信後1か月及び発信日から令和6年2月までの当該番組の視聴者数、年代、性別等の視聴者データを分析し、報告書を一次報告書と最終報告書を提出するとしています。また、制作動画の合計再生回数30万回を目標としています。さらに県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」の動画作成用素材の提供を行うとしています。
業務仕様書の最後の「10 その他」を見ると、契約は選定業者と県が改めて細部を打ち合わせ、仕様書の内容を変更できるとしています。
企画提案要領には、事業見積限度を700万円(消費税含む)とし、契約期間は令和6年3月31日としていて、審査は、応募各社が提出した企画提案書とプレゼン用動画等で行い、評価点の内訳は、次の通りとなっています。
・趣旨・目的の理解(事業の趣旨と仕様書の内容の理解) 【5点】
・番組企画内容(独創性・訴求効果) 【40点】
・番組広報企画(視聴数増加への取り組み) 【15点】
・その他提案(効果的なサービスの提供・提案) 【15点】
・積算(企画・実施体制等に係る金額の妥当性) 【10点】
・実施体制等(業務遂行能力、事業実績) 【5点】
・総合評価(全体的な整合性) 【10点】
そして、「12 契約」には、驚くべき記載があります。それは、「企画提案内容がそのまま契約内容となるものではなく、具体的な契約内容及び委託金額は、群馬県との交渉で決定する」として、「委託料の支払いは、原則として事業完了後の精算払とする」とあることです。
この契約条件をそのまま解釈すると、具体的に締結される契約内容と契約金額は、予算の700万円の上限を超えたものでも可能ということになります。こんな契約のやり方が群馬県では通用するようです。
こうして、企画提案書(プロポーザル)の公募には県内外の9社が応募し、そのうち1社が企画提案書提出前に辞退の申し出あり、残る8社のプロポーザルの採点が、メディアプロモーション課の課長、室長、次長、係長、主任、副主幹により行われ、株式会社tonariが344点、次点の会社が338点ということで、高橋弘樹氏のtonariが優先交渉者として決定されました。優先交渉者に決まれば、よほどのことがない限り、契約締結となるため、受注したのも同然と考えられます。
■一般的に、今年3月3日に設立されたばかりの新会社が、わずか3か月後に公の仕事を簡単に受注できるとは考えにくいことです。それだけに、山本一太知事かネット戦略アドバイザーかのどちらか、あるいは両方が、高橋弘樹氏と繋がっており、新しい会社に対して、御祝儀的に仕事を与えたのではないかと推察してしまうのは、当会だけではないでしょう。
開示された各社の採点結果の集計表は以下のとおりですが、おそらくまともな審査をしていない可能性があります。肝心の県職員による総合評価の欄は黒塗りですが、ぜひ、読者の目で、この採点表から、税金の無駄遣いに直結しかねない一太知事が直接率いる知事戦略部を舞台とした「友達行政」の実態を解き明かしていただければ幸いです。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
※参考資料「株式会社tonariの企画提案書」
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■3月17日午後1時25分、前橋地方裁判所本館2階の第21号法廷のドアのかぎが開けられ、法廷には筆者、傍聴席には地元紙記者1名と県職員ら5名が待機する中、午後1時30分に杉山順一裁判長が2名の裁判官を従えて入廷しました。一同一礼し着席すると、近藤書記官が「令和元年行ウ第13号事件」と事件番号を読み上げ、杉山裁判長が「それでは判決を言い渡します。主文、1、原告の請求を棄却する。2,費用は原告の負担とする。以上です」という言葉が法廷内に響きました。そそくさと席を立つ裁判長裁判官に向けて筆者は、「裁判長殿!行政の不法行為はどうやって是正及び抑止ができるのでしょうか?」と問いかけました。その声を聴いて一瞬立ち止まった裁判長は、筆者に向かって軽く会釈をするなり、法廷正面の両開きと扉から退室していきました。
群馬県では、県土整備部の建設企画課が建設発生土ストックヤードの整備の重要性をHPでも謳っていますが、渋川土木事務所所管のストックヤードを巡り、河川法を無視して大規模な掘削あるいは大量の発生土の集積が行われ、6年間の稼働を終えた時点で大量の発生土が忽然と消えるなど、問題視されています。当会は、入手情報をもとに、2019年3月25日に住民監査請求を群馬県監査委員に提出しましたが、その甲斐もなく、同年6月3日付で棄却・却下されました。
その後、当会は2019年7月4日に住民訴訟(事件番号:令和元年(行ウ)第13号、事件名:行方不明建設残土量に係る損害賠償請求訴訟事件)を前橋地裁に提起し、第1回弁論が9月20日に、それ以降、第2回弁論が11月1日、第3回が2020年1月10日、第4回が同2月14日、第5回が当初同4月24日のところ新型コロナ感染拡大のため7月3日に順延、第6回が同9月11日、第7回が同11月13日、第8回が2021年1月29日、第9回が同4月23日、第10回が同7月3日、第11回が同9月10日、第12回が同11月12日、第13回が2022年1月28日、第14回が同4月22日、第15回が同7月11日、ぢ16回が同10月14日、そして第16回弁論が同12月23日午前10時に開かれ、杉山順一裁判長は「これで結審とします」と宣言し、今年2023年3月17日に冒頭のとおり、判決言渡しを行いました。
■判決言渡しのあと、判決文をもらいにさっそく地裁本館3階の民事第2部受付に立ち寄り、既に用意してあった判決文と予納郵便切手の使用残額分2702円を受け取りました。
判決文は27ページでしたが、14ページ目から始まる「第3 裁判所の判断」には、裁判の最後に、本来であれば証人尋問をすべきところ、裁判所が、群馬県が本件公共事業入札に先立って実施したストックヤードの測量業務を委託したアコン測量への調査嘱託に拘りました。原告が「売り上げの8割以上の仕事を群馬県から受注している業者が、まっとうな返事をしてくれるはずがない」と意見したにもかかわらず、結局、裁判所主導でアコン測量に調査嘱託することになりました。その結果、原告が予期した通り、被告群馬県の主張にしたがった回答が裁判所に提出され、その回答を根拠に判決文が構成されました。「住民訴訟において行政側を敗訴させると自らの出世に支障をきたす」という裁判官の心情の観点から、この裁判でも、行政不敗神話が存分に発揮された判決結果となった次第です。
あまりにも酷い判決なので、筆者は思わず冒頭にお知らせした通り、杉山裁判長に声がけをしました。14日以内に控訴すべきかどうか検討することにしています。
【市民オンブズマン群馬事務局からの速報】