かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

遅延損害金って払わなければいけないの

2007-06-05 | 事例
14%台の遅延損害金。
何処も取ります。

しかし、保証債務を弁済して居る人にとっては、元金の弁済だけでも困難と云うのに、金利の何倍かの遅延損害金を払うなんて、とても出来ない相談です。

元金を先に払いなさいよ。金利には金利は付きません。ですから元金を減らすことを第一に考えましょう。
それに相手だって、入金が有れば、すべて元金に入金して居ますよ。
請求書には金利と元金とを分けて書いてありますが、あれは債務者に対してのみの帳簿で有って、本来の相手の帳簿には元金しか載って居ませんよ。
だから、「先に元金から返済します。」と言えば必ず通ります。

私も遅延損害金なんて脅しと云うか警告のための物で、まともな金融機関ならば
此れを全額真剣に回収することなど無いと信じておりました。
しかし1度だけ度肝を抜かれたことがあります。

鹿児島県のH協会でした。
此れは元金を全部返済した債務者が、自宅は担保であったにも関わらず、金利や遅延損害金を負けろといって不払いにしたのです。
元金ははっきり覚えておりませんが4000万足らずだったと思います。此れは主に担保の売却で返済しました。
後、払うべき遅延損害金や金利で、其の額は800万ほど有りました。
債務者は其れを払わず、其の上担保解除の訴訟すら起こしたのです。
結局自宅は競売となり、債務者は全てを取られたのです。
私は当時H協会はひどいと思っておりましたが、今考えて見ますと債務者の方にも
後ろ盾にある団体が付いて居り、いろいろ知恵を授けたらしいです。其れが災いとなったのではないかと思っています。
あとにも先にも代位弁済となったような零細企業の社長が、遅延損害金まで全部を取られたと云う例は此れしか知りません。

遅延損害金
まともな所ならば14%台です。
29%位の損害金を取るところが有りますが。それは今回は別の世界だと目を瞑りましょう。

一般には会社を整理するような場合は遅延損害金など幾らであっても関係ありません。
どうせ払えないからです。
やがて債権はサービサーに譲渡されますが、サービサーに払うのは元金の何分の一です、
計算上は確かに残っておりますがなんら実害となっては現れません。精神衛生上良く無いだけです。

しかしリスケの寸前、毎月の返済を払えない人が居ります。この人たちには、其の払えない期間の遅延損害金はどうなるのでしょうか。
又、保証債務で何とか元金くらいまで払えそうだと云う人が居ります。後の遅延損害金などは是非負けて貰いたいと思っておりますが、実際にはどうでしょうか。
その他、銀行や信販のカードなどで遅延を起したときはこの遅延損害金はひびきます。

リスケの時に話し合いが付くまで、一時、金利も払わない人が居ります。
この場合は、後で精算の時、殆どの銀行は未払いの金利だけを回収して居ります。しかし、1部の信金などで、遅延損害金を取る場合がありましたが、最近では殆ど見て居りません。が、最近大手銀行で保証協会付の入金が遅れた時に取ったのを見ております。

保証債務で払っている人、少なくとも最初からこの件は話合って置きましょう。
以前は最初から払わなくても良いと云ってくれましたが、最近はそんなことは少なくなってきて居ります。
「先ず元金を綺麗にしましょう。その後残った遅延損害金などはその時に話し合い ましょう。」
と言い方が変わって来て居ります。
その時に保証人が払えそうな資力があれば遠慮なく頂くと云う算法です。
最初に話し合い、はっきりした線は無理でしょうから、ある程度のことを引き出したら直ぐのメモをして残しておきましょう。後でよい証拠にもなります。

カード・ローンの時は様々です。
遅れると直ちに、其の返済額だけに遅延損害金を取る所がありますし、30日は余裕の見て、取るところ等多彩ですが、このグループについては又の機会に譲ります。

今はまだ、遅延損害金の扱いについてはまだ統一したものを感じません。
要は罰則の意味がどう取り扱われているかで各社の扱いも違ってくるでしょう。
しかし冒頭の例や大手銀行の返済金の遅延に関して遅延損害金を取った例など
会社によって違うというより、其処の責任者によって違うみたいです。

遅延損害金
此れはまだ交渉の余地はあるみたいです。

しかし 税金はどうでしょうか。
税金の14.6%、脱税する気持ちが無くても、見解が違い、その時に納税をするようなことが起こると14.6%は免れません。

国の権力はずば抜けて強いです。






日記@BlogRanking  宜しければ、クリックして下さい。