今日も一人、サービサーと和解をしました。
4000万の保証債務に対し、和解額は50万でした。
和解額が安いか高いか解かりません。しかしEさんにとっては出せるぎりぎりの線であったと思います。
Eさんは40台始めの主婦です。保育園に勤めております。
主人は40代の半ばです。30才の頃はペットボトルを生産する一方、マンション利殖を盛んにして、周囲からは青年実業家などと、持て囃されて居ました。
しかし、不況のために、今から5年前に彼は自己破産をする破目となりました。
莫大な借金は無くなりましたが、無一文者となり、其れからは3人の子供を抱えて3LDKのマンションに借家住まいです。
何とかもう1度工場を持てる身になりたいと、自宅の1室を事務所代わりにして、夢中で働きました。
途中、Eさんに僅かの遺産が入ってきたこともありますが、今では2度の競売でも売れなかった工場をEさんの名前で買い戻すことが出来るまでになったのです。
工場は川向うの他県になります。
Eさんのご主人が一つだけ失敗していることがありました。
1行だけですが、Eさんをマンション購入の保証人にした事です。しかも自分が破産する時、奥さんは破産をしなかった事です。
一行だから良いだろうと云う甘い読みが有りました。
其れより、夫婦で破産をすれば実生活に不自由のことが起こりはしないだろうかと云う恐れもありました。
ご主人の破産から4年近く、何処からも何も言ってきません。
二人ともほっとしていたのです。
其れが、1年半前、サービサーからEさんに債権譲受けの連絡と今後の返済について話し合いたいと言ういう通知を受けて、ご主人もろとも青くなったのです。
自己破産が先ず頭に浮かびました。
しかし、Eさんの名義の工場が有ります。
不動産を隠して破産をする事も考えましたが、万一通帳などを調べられると直ぐに固定資産税の支払いから、不動産があることがわかります。
サービサーがEさんに不動産があると言うことは、昔のご主人の工場の謄本を取ってみること以外には解かりません。Eさん名義の不動産はばれる確率は非常に少ないのです。
サービサーには隠し通そうと云う事にしました。
「せめて400万は払って頂かないと」と云うサービサーに対してごEさんは懸命に訴えます。
「3人の子供を抱えて主人の破産。以後3LDKの生活。其のうち一室は主人の
事務所代わり。収入も主人と二人合わせて300万一寸。払いたくてもどうしようも有りません。
自己破産を検討しましたが、勤務する保育園の児童の父兄に五月蝿い人が居て、
其の上、まずい事に何か破産の事について官報を調べているらしく、其の人から、破産がわかれば、私は職を失うようになるでしょう。
破産は出来ません。
この様な生活ですから毎月の収入の中からは1円も払えるお金は捻出できません。
ただ親戚にすがり付いて30万くらいならば出してもらえそう。30万で一括で和解をお願いできませんか。」
30万ではとても無理です。もう1度検討しなおしてくださいというサービサーを別れたのです。
1週間も経たない内にサービサーから電話がありました。
「当社も検討して200万ならば和解が出来ます。」
しかしEさんは丁重に出来ない旨を断りました。
以後双方とも連絡無しで半年くらい過ぎました。先日久しぶりに電話があったのです。
この時もEさんは30万以上は無理を主張しましたが、サービサーが50万まで折れて来ましたので承諾をしました。
何より工場が見つからなくて、本当にほっとして居ます。
サービサーとの和解は増えております。
しかし、まだ此れが標準だと云うものは有りません。、事件によって、随分差が出ております。
例えば和解額一つを例にしても、最近の例では、同じサービサーでありながら、
1億8千万の債権を15万で和解した例と、2400万を1200万で和解した例があります。
債務者の方は何らかの事情で自己破産は出来ないという人が多いです。
現在、景気の回復が叫ばれていますが、売上が年商2億以下の企業には、間違いなく倒産が増えています。
この中で、自己破産をする人は、全体から見れば僅かな人たちです。
大多数の人はやがてサービサーとの交渉になります。
サービサーとの和解について実例を知っておくと、将来の参考になると思います。
宜しければ、クリックして下さい
4000万の保証債務に対し、和解額は50万でした。
和解額が安いか高いか解かりません。しかしEさんにとっては出せるぎりぎりの線であったと思います。
Eさんは40台始めの主婦です。保育園に勤めております。
主人は40代の半ばです。30才の頃はペットボトルを生産する一方、マンション利殖を盛んにして、周囲からは青年実業家などと、持て囃されて居ました。
しかし、不況のために、今から5年前に彼は自己破産をする破目となりました。
莫大な借金は無くなりましたが、無一文者となり、其れからは3人の子供を抱えて3LDKのマンションに借家住まいです。
何とかもう1度工場を持てる身になりたいと、自宅の1室を事務所代わりにして、夢中で働きました。
途中、Eさんに僅かの遺産が入ってきたこともありますが、今では2度の競売でも売れなかった工場をEさんの名前で買い戻すことが出来るまでになったのです。
工場は川向うの他県になります。
Eさんのご主人が一つだけ失敗していることがありました。
1行だけですが、Eさんをマンション購入の保証人にした事です。しかも自分が破産する時、奥さんは破産をしなかった事です。
一行だから良いだろうと云う甘い読みが有りました。
其れより、夫婦で破産をすれば実生活に不自由のことが起こりはしないだろうかと云う恐れもありました。
ご主人の破産から4年近く、何処からも何も言ってきません。
二人ともほっとしていたのです。
其れが、1年半前、サービサーからEさんに債権譲受けの連絡と今後の返済について話し合いたいと言ういう通知を受けて、ご主人もろとも青くなったのです。
自己破産が先ず頭に浮かびました。
しかし、Eさんの名義の工場が有ります。
不動産を隠して破産をする事も考えましたが、万一通帳などを調べられると直ぐに固定資産税の支払いから、不動産があることがわかります。
サービサーがEさんに不動産があると言うことは、昔のご主人の工場の謄本を取ってみること以外には解かりません。Eさん名義の不動産はばれる確率は非常に少ないのです。
サービサーには隠し通そうと云う事にしました。
「せめて400万は払って頂かないと」と云うサービサーに対してごEさんは懸命に訴えます。
「3人の子供を抱えて主人の破産。以後3LDKの生活。其のうち一室は主人の
事務所代わり。収入も主人と二人合わせて300万一寸。払いたくてもどうしようも有りません。
自己破産を検討しましたが、勤務する保育園の児童の父兄に五月蝿い人が居て、
其の上、まずい事に何か破産の事について官報を調べているらしく、其の人から、破産がわかれば、私は職を失うようになるでしょう。
破産は出来ません。
この様な生活ですから毎月の収入の中からは1円も払えるお金は捻出できません。
ただ親戚にすがり付いて30万くらいならば出してもらえそう。30万で一括で和解をお願いできませんか。」
30万ではとても無理です。もう1度検討しなおしてくださいというサービサーを別れたのです。
1週間も経たない内にサービサーから電話がありました。
「当社も検討して200万ならば和解が出来ます。」
しかしEさんは丁重に出来ない旨を断りました。
以後双方とも連絡無しで半年くらい過ぎました。先日久しぶりに電話があったのです。
この時もEさんは30万以上は無理を主張しましたが、サービサーが50万まで折れて来ましたので承諾をしました。
何より工場が見つからなくて、本当にほっとして居ます。
サービサーとの和解は増えております。
しかし、まだ此れが標準だと云うものは有りません。、事件によって、随分差が出ております。
例えば和解額一つを例にしても、最近の例では、同じサービサーでありながら、
1億8千万の債権を15万で和解した例と、2400万を1200万で和解した例があります。
債務者の方は何らかの事情で自己破産は出来ないという人が多いです。
現在、景気の回復が叫ばれていますが、売上が年商2億以下の企業には、間違いなく倒産が増えています。
この中で、自己破産をする人は、全体から見れば僅かな人たちです。
大多数の人はやがてサービサーとの交渉になります。
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