かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

返済できない者の憤りと悲しみ

2007-06-13 | 事例
今度のサービサーの担当者はいやらしいです。
弱い者の心を弄んで居るとしか思われません。
前の担当者ならば解かってくれたと思うのに、今度の担当者は全然納得しません。
幾ら「払いたくても払えない。」と説明しても解かろうともしません。

私だって払いたくなくて「払えません。」と云っているわけでは有りません。
本当に払う金どころか、3度の食事すら満足に行かない生活を過ごしているのです。

こちらで「一括で幾ら払います。」と言っても耳を傾けずに、「其のお金は頭金として入れなさい。そして毎月20万づつ払いなさい。」と云っていますが、この人は今の中小・零細企業の実態を少しでも解かって居るだろうかと疑問です。

一括のお金は人から借りる予定です。借りられると思う限度額を和解金として提案して居ります。
その上、毎月返済してくれと云われても、毎月返済額以上の黒字ならば出来ますが、現状でそれだけ黒字になるわけがないでしょう。
第一、一括借入した先には、優先的に返して行かなければなりません。
こんな事、サービサーの人って解かって居ないのでしょうか。

お金を貸せる立場でも、一括ならば事情がわかれば貸してくれますが、此れを毎月20万づつ貸してくれと云っても貸してはくれません。
毎月の20万づつ、サービサーの人たちは、どうすれば払えると思っているのでしょうか。

この前の時は「当社は差押などやらない方針です。しかし、此れだけ云っても払わない貴方のところだけは、売掛金などを差押えるしかありません。
もう1度だけ考えてください。2週間後に電話下さい。当社の言う通り払えればよいし、払えないと云う時は直ちに法的回収に移らせて頂きます。」

当社みたいなゼネコンの下請けが、売掛金を差押えられると、ゼネコンは直ちに当社にもサービサーにも支払わず、当社の支払先に直接支払うと聞いています。
こんなことになればサービサーは差押えに掛かった費用は丸損で1円にもなりません。そして当社は口座を失います。
ゼネコンは後の仕事に困るでしょうし、得になる者は一人も居りません。
そんな差押をサービサーはやっぱりやるのでしょうか。

2週間後の今朝、電話をしました。
返事は「一括以外は出来ません。」とはっきり答えました。
「そうですか。では早速、法的的回収に移らせて頂きます。」と云う返事が返ってくるとばかり思って居ました。
何のことはない、もう1度考え直しなさいと云う事。
「一時金は今以上に増えないでしょう。では毎月の返済額の可能額をもう1度検討して教えてください。」
なんとなく妥協するムードになった感もあります。

「当社は何回も話し合っても、どうしても当社の線に乗らないところは、当社から
 破産を申し立てて居ります。
 御社も其の候補に入っております。
 此れが最後です。出来ない場合は破産を申し立てるようになるでしょう。」
前の売掛金差押えのことは一言も出ずに今度は破産の変わりました。

最近RCCが旅館を2社、破産申し立てをした事が新聞に出ていましたが、普通の場合は銀行等の債権者が破産を申し立てる事など先ず無いと聞いています。
破産をかけても、取れるか解からないのに、多額な費用を掛け、破産を申し込む債権者など無いと云うのが普通だそうです。
ましてや債務者が破産の是非について争えば、債権者は債務者の管轄裁判所で長い事争わなければならない。よほど、確実な資産でも有るということを掴んで居なければ、金融機関が破産など申し立てる筈がありません。

こう考えて居ると、サービサーの担当者は本当に取れると思って私を責めているのでしょうか。
何も出なくても元々だ、脅せるだけを脅して見よう、と云う考えから、何も解からない零細企業の責任者を責めているとしか思われません。

どうせ差押されても、何もありません。
こんな無茶を云われているくらいならば、もう借りて払うのも止めます。
相手は怒るでしょうが、怒っても仕方有りません。
ただ、人様から見れば無価値ですが、今までやってきた会社を失うことになりますが其れもきっぱり諦めます。

でも人間って気分屋なんでしょう。前の担当者のように、こちらの言うことを解かってくれる人ならば、払えるものは少しで多く払いましょうと云う気になりますが、今度の担当者には、払えても払いたく なくなるから不思議です。

そんな担当者に対して、たまらない憤りを感じます。
そして同時に玩具みたいに扱われている自分に対して、何とも言えない悲しみが湧いてきます。






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