かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

サービサーを泣かせる人

2007-06-14 | 事例
サービサー。
強者が弱者から回収する機関です。
此れが対等の立場ならば負けないと思いますが、強者は分が悪くなると、奥の手が出てきます。
其の多くは「差押をします。」と云う文句です。
此れさえ本当に怖くなければ、サービサーが何を云ってきても平気です。

Gさんの最後の債権者は保証協会とサービサー2軒です。
そうなる前に、事業は別会社にして息子にやらせて居ります。
自宅は息子の名前で買い戻してあります。

息子に事業を継がせる時に、前の会社は整理もせずに、そのままにして居ます。
以前の会社が会社整理等ととなれば、必ず業界紙には載り、息子の新会社に響きます。
「息子は、親の遺産でなく、自分で作った会社でやりたいと生意気の事を言って居 ます。でもそのくらいのファイトが有った方が頼もしく、御面倒でも取引口座を 変えて頂けませんか。」
とGさんの頼みが得意先を動かして、無事に息子の会社で取引が出来る様になっております。

Gさんは事業から手を引く予定です。若干息子の手伝いや相談ごとには乗ろうと思っていますが、もう第1線で事業をやることは、しない予定です。

そんなGさんにサービサーから譲渡されたの通知が届きました。
Gさんは出かけていって、払えない旨を伝えております。
「今までの経緯で資産は完全に0となりました。今後は年金のみの収入になりま  す。
 若し払えるとすれば身内から借りて30万が良いところです。
 いっそのこと、其の30万で和解をお願いいたします。」
勿論、こんな返事をする前にGさんは、万一払わなかった時の事を徹底的に勉強して居ります。
そしてそれに対して、民事の問題は刑事問題にはならないと云う事と、払わない
場合はサービサーは差押しかできないの2点を把握して居ります。

サービサーはいろいろ脅しもかけてきます。
Dさんは平気です。
「私は有れば真っ先に払います。今後も其の信念を変えません。今は払えないから 払えるまで待ってくださいと云って居るだけです。其れが駄目と仰るならば、何 をされても結構ですよ。」と動じません。
「何故破産をしないのですか。」
「破産をしても払えないことは同じでしょう。それに、私は何時か払えるものなら ば払いたいと思っていますから、破産など不必要でしょう。」

サービサーはやがてGさんの住居の近くの金融機関を8行ばかり差押をしました。
勿論空振りです。
その後は静かなものです。
しかし半年くらい過ぎてから又請求があるようになりました。放ってあります。
すると今度は場所を変えて又金融機関の差押えです。
此れも勿論空振りです。

もうないだろうと思っていたGさんに届いたのは今度は財産開示の請求です。
相当何枚かの用紙が裁判所から送られてきました。
其の殆どに「ありません」と記入して裁判所に返送です。

財産開示の要求は自宅を息子名義になって居る其の事情を得に知りたかったらしいです。しかしむしろ銀行から持ち掛けられた、担保解除の交渉を説明して終わりです。

それから半年後、又サービサーから電話がありました。
「そろそろ決着をつけましょう。お宅で出来る条件をもう1度教えてください。」
こちらは最初からスタンスを変えておりません。
30万で和解だ出来ました。

もう1軒のサービサーは、担保付でサービサーに行ったために、担保処分の時に
残債務も合わせて話をつけております。
ただ保証協会だけは、当初2万づつ払っておりましたが、半年に1回振込用紙が
届いたのが、届かな区なりました。それで支払わず今日に至っております。

Gさんは最初からこちらに出来る額を変えてはありません。スタンスが一定です。
其の上、差押も平気と云う立場を貫きましたから、この嘘みたいな額で和解が出来たと思います。
普通の人は幾ら差押とはこんなものだと聞いていても、その時になるとビビッてしまうのです。
其れが相手の思惑に上手く嵌り、相当な金額を取られます。

サービサーが嫌う人、Gさんのような人です。






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