かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

愚痴も必要

2007-12-13 | 事例
「気が滅入った状態を家族に見せたくありません。
無理をしても休日には家族で遊園地に出かけます。子供たちが、
はしゃいでいる時ふと気が付くと自分は深い暗闇に落ち込んで
いく見たいに体も頭もフアとして何が何だか解からない状態に
なっていて、はっとすることがあります。此れが欝になりかけて
いると言うのでしょうか。直そう、と思っていても何時の間にか
又そんな状態に落ち込んでいるのです。私の場合は、出来るだけ
家族に話しかけました。次第に尚って来たのです。」
倒産した若い社長の言葉です。

「会社の整理と云う事だけで、其れを考えると、心に何か
大きな穴が開いた感じなんだ。いろいろのことが頭に浮かぶが
一つのことでは無いんだ。取り留めのないことが頭に浮かび、
最後は何も変えずに穴が開いているだけさ。その穴の中が真っ暗で、
何も見えないんだ。その穴が消えるまで1年掛かったよ。」
有る大企業の子会社が整理されたとき、出向社長の後日の言葉です。

「T君はね。半年くらい前の同窓会では、会社を全部綺麗にして、
茨城の田舎に引っ込み、自適の年金暮らしと云っていたが、
本当は会社を失敗したらしいよ。」
Tの葬儀でした。見送った後、喫茶店での会話でした。
此れは考えすぎてストレスを起し、そのためか、体の不調を
口に出して言う時は既に取り返しのつかない癌になっていました。

しかし同じように会社の危機を迎えながら、心や体に残る負担を
ぐんと少なくしている人も幾らも居ります。
考えすぎて、一人で考え込むような人は危ないです。

「こんなこと、話せる人は周囲に居ないよ。
此処ならば何を言ってもよいから、気が休まるよね。
何か希望が見えて来る感じですね。」
相談の時にこんな言葉を良く耳にします。
不渡りを出す。倒産する。そんな時、相談できる人は少なく、
初めての経験を自分ひとりで解決して行かないとなりません。
其れが欝になったりする原因でしょう。

こんな時、夫婦でお互いに自由に喋れる人は全然違います。
欝にもならず、体調も壊さず、何とか危機を乗り切っています。
よき伴侶の必要さをつくづく感じます。

しかし、職住別で事務所を別に持っている人は一人で
悩んでしまうことが多いのです。こんな時、其れを上手く食い止めて、
普通の心に戻せる人は、それだけで立派なコンサルタントと言えるでしょう。

倒産しそうの者や、整理中の人などが良く勉強会と称し、
集まってお互いの経験など話し合う会があります。別に結論は出ません。
主席者が勝手に自分の経験からの考えを言うだけです。
しかし喋った人はすっきりして居ます。今までに自分が
悩んだことをみんなが此れだけ真剣に聞いてくれたし、
又出席者が自分なりきのアドバイスをしてくれたからです。
下手に相手との交渉方法のアドバイスよりはるかに効果が有ります。
此れを続けていると、先ず訳の解からない悩みは消えています。
そうなれば本論に立ち向かえる勇気も湧いてきます。

ストレスで癌になって他界した友達、最初は親友に
こぼしていたらしいです。ところがその親友が又真面目な奴で
「悩みはわかるが僕には解決が出来ないよ。此方も悩んでしまうよね。」
と言ったらしいです。それ以来、愚痴を聞いたことはありませんでした。
癌が発見されたのは間もなくでした。

悩んで居る時、多いに愚痴はこぼしましょう。
相手が迷惑でも自分はすっきりします。
すっきりすれば相手に立ち向かう勇気も湧いてきます。





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