かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

毒を感じさせる飴

2007-12-22 | 事例
暫く音信の途絶えていた人からメールが入りました。
何れもGが相談相手になった4人の人たちです。
内容が同じでした。
「サービサーから文書が届きましたが今まで通りの催告書では
有りません。相談をお待ちして居りますという文章で、
返済方法を相談するから連絡してくれと言う文章です。」

4人は、ほぼ似たような経緯をたどっています。
中に一人だけ1年前に譲り受け通知を貰っただけの人も居りますが、
他の人は和解額を決めるために、此方の収支の開示など、個人情報を
全部要求されて、何れも不愉快な思いをして居ります。その結果和解は、
出来ませんでしたが、交渉は途絶えて今まで何も有りませんでしたから、
もうこの事件は終わったと思っていた人たちだけです。
その人たちにとってはこの不意の来信はショックでした。

「どうするの。電話をして見る?」
Gの問いに首を振った者は居りません。
「以前の交渉の時に此方の事情や出来る事は細かく説明して
居ります。その事情が、2年や3年でそんなに好転はしません。
むしろ今回は私の出来ると言った返事を検討してその修正案を
呉れるのが筋ではないでしょうか。」
申し合わせたように同じ返答です。

「あのときの額以上に払いたくありません。どうしても
払わなければならなくなった時はむしろ破産を選びます。
以前破産をしようとしたら、弁護士に600万掛かると聞いて
びっくりしましたが、あれから2年以上過ぎています。
破産費用も安くなったと思います。何かあれば破産を申請します。」
中には飛躍をする人も居ます。

Gのアドバイスは次のようなことです。
「相手にせずに放っておきましょう。何か言ってきたらこちらの
出来る案を訴え、此れを元にしての話ならば、続行しましょう。
もう、差押は経験して居ます。煩わしいがもう少しの間、用心を
重ねましょう。若しその間に此方の事情が好転して、もっと
払えるようになれば、其れはその時に和解を申し込みましょう。」
結果的に見れば、このサービサーは書類を送っても何の効果も
得ませんでした。逆に債務者を不愉快な気分にさせただけ
損だったかも知れません。

今までの交渉態度から、サービサーの言うことは
債務者の信頼を失って居たのです。

又こんなサービサーは一寸でも事業を続けているような場合は
酷い請求もして居ります。今の債務者に対しては現実離れの要求です。
3億8000の債権に対して6000万を請求し、どう説明しても変えなく、
其ればかりでなく、差押の示唆を盛んにやって来ます。1億6000万の
請求に対しても、会社もなくなった保証人に2000万を要求して譲りません。
又、2400万に対し、事業を続けているから分割ならば払える筈だと、
1200万を要求して居る処、その他の幾つもの例があります。

こうした事を知っているから、御相談をお待ちして居ますなどと言っても、
又此方の全事情を把握して、絞れるだけ絞ろうとしていると思われるのです。

しかし他には次のようなサービサーも珍しくありません。
前金商売の為に仕入先には迷惑は掛けなかったが、会社は崩壊し、
自宅も手放した。弁護士に600万といわれて破産も出来なかった。
と云う保証人に対して50万での和解を了承してくれた。5年前に
倒産した3億2000万の第三者保証。しかしその間、自分の会社も倒産。
当初70万で和解を言っていたサービサーも、其れすら無理と判ると15万で
和解。銀行債務だけで21億の負債。手形は未発行の為に次第に商売が
出来なくなっていくだけの会社。各銀行またはサービサーが高い和解金を
主張する一方、1%で此方より先に金額提示してきたサービサー。
直ちに和解。

ある程度此方の事情を勘案して、此方が言う前に和解案を出して
呉れたサービサーは大体1発で決まっています。そして早く和解が
出来たのを感謝もされています。

毒を感じさせる飴、もう人は舐めてくれません。





日記@BlogRanking
↑宜しければ、クリックして下さい


↑こちらのランキングもお願いします

 
↑こちらのブログランキングもお願いします