かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

対応の違い

2007-12-30 | 事例
サービサーは和解ならば1200万と云っています。
此れを一歩もゆずりません。元の債権は2400万です。
こんなことって有るでしょうか、120万の間違いではありませんか。
ずうずうしく聞くAに対してサービサーは「いや1200万です。」
と平然と答えます。

Aは倒産後も同じ仕事を続けています。本来ならば元の会社を
変えて第2会社で営業をしたいのです。そうすれば会社整理の
影響も無いし、第一差押の心配もありません。しかし得意先は
どうしても口座名を変えることに承諾しないのです。
会社を変えると直ちに取引口座は無くなり、Aは営業が出来なくなります。

仕方無く今までの会社名で取引をして居ります。
しかも借家ですから今までと同じ場所で営業し、代表者もAのままです。
しかし、銀行返済は出来ないので、サービサーに譲渡されました。

Aは周囲の人たちから、次の事を吹き込まれて居ました。
「サービサー等に此方のことを喋っては駄目ですよ。全て差押の
材料となるだけです。決算書など勿論見せてはなりません。売上が
解かるだけも損です。此方のことが全然解からなければ、彼らも
諦めるしかありません。」
Aは其れを文字通り守って居ました。

Aは最初に1度だサービサーと会って居ります。
そこで100万を出すからと和解を求めました。
サービサーは和解は賛成です。額を決める為、Aさんのことを
少し教えてくださいと、業務内容や得意先のことを聞いてきたのです。
其の上決算書の提出まで求めて来ました。其れと払う意志のあることを
見せる為に1万円でよいから振り込んでくれと言って来ました。
時効中断の1万円ではありません。

Aは其れを全て断りました。
「ある程度和解案が決まってからならば、何でもお見せします。
1万とは言わず10%でも30%でも振り込みます。言う通りにして
何も決まらなかっら、当社は利用されただけになってしまいます。」

教える方が先だ、いや和解を先に決めるほうが先だ。同じ問答を
2度繰り返して双方譲らなく、そのまま2ヶ月ほど過ぎたある日、
突如Aは売掛金の仮差しを食いました。前の銀行に提出していた決算書、
及び某興信所の会社年間より察したと思います。
売掛金は750万ありました。

750万はサービサーに売掛譲渡し、かつ間何時20万を
支払うことで和解をし、仮差しを解除して貰いました。
それで得意先は差押とならず、何とか取引中止だけは免れたのです。

最初からもっと忌憚無く話し合いをしていれば恐らくこんな結果には
ならなかったでしょう。余りにガードを固くして、自分の片鱗すら
見せなかったことが、災いをもたらしたと思っています。

此れまでの話と逆の例です。ビジネスローン7500万が返済できず、
サービサーに譲渡されました。未だ30台のBは怖くてなりません。
サービサーから何を言ってきても電話にも出ず、送付された書類も
受け取りませんでした。

其れを知った知人はアドバイスをしました。
「ある程度自分の事を明らかにしないと、相手に疑心暗鬼を
生じさせるだけだよ。特に自分の住所と連絡電話を明確に
教えないと、相手はむしろ躍起になります。」

そんなBは間もなくサービサーからの電話を受け取ったのです。
そして「払いたくてもどうしようも無い。30万で和解を
お願いできないか。」と頼みました。サービサーはBに
近況を書面で教えて頂けないかと頼みました。何を書いて
よいか解からず、債務状態だけを書いて提出しようとして、
原案を知人に見せました。

知人は全部書き換えました。
「本当のことを相手に解かるように書きなさい。」
と、今の債権債務・個人の収入家計の収支など、それに
サービサーに対する依頼事項なども加えて要領よく2枚ほどに
まとめてこんな様に書来なさいと薦めたのです。Bはそんなに
自分の現況を教えることに対して疑問を持ったものの、
言う通りに書いてサービサーに送りました。

投函した2日後サービサーから電話がありました。
「現状を知りました。此れではお支払いなど当分できないでしょう。
30万で和解が希望とありますが50万になりませんか。年内解決が
出来ればそれで行きましょう。」

銀行営業日は10日もありません。
でも何とか振込、和解書ばかりでなく、原因証書も
全て返却して貰いました。

知人の言う通り現況を全て説明したからサービサーも
解かってくれたのです。

今年も後2日。いくつかの事件がありました。
しかし、ある程度、自分をさらけ出し、自分で交渉した人は
殆ど思うより有利に落ち着いています。自分を隠そうとしたり、
嘘を多く混ぜたような人はたとい和解が成立しても不満足な
結果になって居ます。

来年こそ、恐れず余り疑わず、自分の姿をありのまま見せて、
自分で交渉して解決していく、そうありたいと思っています。





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