おまえ、いい加減にせえーよ!・・と言いながら、チビを担ぎ歩くのが日常になった。
推定12歳だけど、お歳のせいじゃない。性根は座敷犬だからね、チビは。
飼い主はといえば、空白の続いたカレンダーに奮起しての三連チャン。
面倒くせーなあといつも思いながら、走るしかない。止めてしまったら、もう後がない。
5分でもいい。少しでも長くあの緑のグラウンドに立っていたいもんなあ。
少し蒸し暑そうな今日の月山。
ボクも今日はウインドブレーカーを脱いで走っている。
季節は移り、もう初夏の風かあ。
苦行のような走りをやめたからか、道すがらの花鳥風月についつい魅かれる。
これはサクラソウ・・・、いや、サクラソウじゃないかあ。
魅かれるんだけど、何なのかがわからない。
脱ぎ散らかしたままにしておくと、すぐにチビの布団になってしまう。
チビのペースはいつもと変わらないけど、さすがにボクはじーっと待つことに飽いてきた。
いつになったら、県境を越えられるんだろう。