
去る3月23日、幼いIちゃんがよもやの病魔に侵され、長い闘病生活の末に家族の看病むなしくとうとう不帰の人となった。
我が家の一番下の孫(次男の息子)と誕生日が2日違いで、お互いに誕生日を祝いあっただけに、当方としても思い入れ一入のものがある。病院で迎えた2月の誕生日の写真と、昨秋に写真館で撮った七五三のあどけない姿が遺影となった。
逆様事(さかさまごと)ほどむごいものはない。子を先に見送る親の心中を察するに、心が痛んで掛ける言葉すら見当たらない。葬儀への参列も憚られ、お供えは祖父母に託していた。
後から頂いた会葬あいさつは通り一遍のものでなく、行間に親の慈愛が滲み出たものであった。物言わぬ天使Iちゃんのご冥福を心よりお祈りいたします。